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既存のアンテナは導体と電場の共鳴を使っているが,これだと波長の数分の一程度までしか小型化できない(サイズが小さくなると共鳴点から外れ,急激に感度が落ちる).一方で,アンテナの小型化への要望は強い.そのため,「導体と電場の共鳴」という通常の手法とは別のメカニズムによるアンテナの開発が進められている.その一つの手法として,磁歪(変形させると磁化が変化する.逆に,磁化を変化させると歪む)を示す物質と,ピエゾ素子(電圧をかけると歪む.逆に,歪めると電圧が発生する)を積層したものが最近提唱された.これは単純に言うと,
放射時:ピエゾ素子
なるほど。MEMSカンチレバーを利用したいわば電磁音響力学アンテナっていうところか。なんか昔のコヒーラー検波器みたいなのを想像してた。応用としてはメタマテリアルの実現が妥当か。
電磁場の変化→材料の変形→電磁場の変化という耳音響放射みたいな性質を利用すると電子だけが共振する場合より共振するものが低速で重いので同等の共振周波数なら小型になるってこと?
電磁波 > 音響振動 > 電磁波という流れは例えばSAWフィルタなんかではおなじみのものだったけど、点電荷をいくら激しく振動させても強い電波は出ないのでアンテナにはなりえない、…と思っていた。軽い電子ではなく例えば鉄の音叉のような重い磁性体を振動させてもアンテナとしては成立しうるというのはまさに盲点だった。しかもピエゾ素子よりも磁歪素子の方が電磁波に対して敏感だったことを忘れていた。
まあ、アンテナ単体としては送信できる出力に限度はあるだろうが、受信用として割り切れば今後も色々な可能性がありうる。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
ざっくりした説明 (スコア:5, 参考になる)
既存のアンテナは導体と電場の共鳴を使っているが,これだと波長の数分の一程度までしか小型化できない(サイズが小さくなると共鳴点から外れ,急激に感度が落ちる).
一方で,アンテナの小型化への要望は強い.
そのため,「導体と電場の共鳴」という通常の手法とは別のメカニズムによるアンテナの開発が進められている.
その一つの手法として,磁歪(変形させると磁化が変化する.逆に,磁化を変化させると歪む)を示す物質と,ピエゾ素子(電圧をかけると歪む.逆に,歪めると電圧が発生する)を積層したものが最近提唱された.
これは単純に言うと,
放射時:ピエゾ素子
Re: (スコア:1)
なるほど。MEMSカンチレバーを利用したいわば電磁音響力学アンテナっていうところか。
なんか昔のコヒーラー検波器みたいなのを想像してた。
応用としてはメタマテリアルの実現が妥当か。
Re: (スコア:0)
電磁場の変化→材料の変形→電磁場の変化
という耳音響放射みたいな性質を利用すると
電子だけが共振する場合より
共振するものが低速で重いので
同等の共振周波数なら小型になるってこと?
Re:ざっくりした説明 (スコア:1)
電磁波 > 音響振動 > 電磁波という流れは例えばSAWフィルタなんかではおなじみのものだったけど、
点電荷をいくら激しく振動させても強い電波は出ないのでアンテナにはなりえない、…と思っていた。
軽い電子ではなく例えば鉄の音叉のような重い磁性体を振動させてもアンテナとしては成立しうるというのはまさに盲点だった。しかもピエゾ素子よりも磁歪素子の方が電磁波に対して敏感だったことを忘れていた。
まあ、アンテナ単体としては送信できる出力に限度はあるだろうが、受信用として割り切れば今後も色々な可能性がありうる。