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熟練職人さんの勘と経験 >> 越えられない壁 >> 流体計算プログラムむろん今後の発展もあるけど、今のところ自社で熟練金型職人を抱えられる製造量を確保したところは大きい。
ところでCGではスキンの下に血管とか配置したモデリングがなかったっけ?
経験と勘だけでやっていると言うのは、たぶんこの古い記事http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0907/28/news097.html [atmarkit.co.jp]を読んでるのかな?
もうだいぶアップデートされている。最新のこの辺りの事情は
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/COLUMN/20150727/429568/ [nikkeibp.co.jp]
ここらに詳しい。最終調整は職人技なのは間違いなさそうだけど「計算だけではわからない」といっていることから、現在では樹脂流動解析も当然使われているよ。ソフトはだいぶマシになってる。それでも足りないと思うけど、もはや超えられない壁ではない。
んで、開発環境は最先端の自動車産業並のものを揃えてるぞ。
・試作用の3D プリンタObjet500 Connex 3超高精細、自由に色や材料の固さを変更出来る3Dプリンタ現状、液状の材料を噴射してフルカラーで出せるプリンタで、0.3ミリ以下の高精細が出されるのはこれだけ。他のフルカラー3Dプリンタは、無色の材料にあとから色を付けて固めるタイプがほとんど。
#フルカラーでなければ、0.13まで出せる3Dプリンタは存在して、こっちは壽屋が有名なユーザ
・3D CADと金型製造Creo ParametricGE,Rolls-Royceなどのジェットエンジンや、トヨタのエンジン・モータ、パワートレインなどの設計に採用されるハイエンド3D CAD。旧称Pro/Engineerの名前で知られる一時期、ミッドレンジのSolid Worksに変更をした [cadjapan.com]ものの、性能不足で再度全面的に戻している。(にもかかわらず未だに事例として掲載してるって…)http://support.ptc.com/WCMS/files/134499/ja/B-4.pdf [ptc.com]最近はVR/ARをつかったreviewでも登場しているがhttp://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1706/19/news083.html [atmarkit.co.jp]
この辺りもホビーとか言うレベルじゃない何がすごいって、最初からの工業向け曲面デザイナをつかって形状を作っているらしいというところ。
普通はこういう有機的な曲面が必要になるものは、ポリゴンやボクセルモデラーというのを使う。これはできあがるのはポリゴンデータで、よく見ると面が連続して無くてボコボコしている。有機的なDesign表現が得意なのだが、これを金型などにするには面精度がたりないとかいろいろなことがあって、製品にするのはかなり大変という欠点がある。簡単に言うと、でざいな様が作ったものを、3D CAD側で読み取りながらもう一度作り直す必要があるのだ。こうしないと金型にならない、樹脂流動などの設計技術も使えない。これが非常に手間だというだけでなく、でざいな様からみると、形状が全く完全に同じにならないと言う所が不満になる。そういったことがないように、最初から本物のデザイナーが製品にできる形状をつくっているという。これはかなりすごい。メカモノだけならまだできるだろうが、それいがいもこれでやっているらしい。
・樹脂流動解析コア技術だけ合ってどれがメインかとかはあんまりセミナーなんか行っても出てこないけど、噂で聞いた限りでは、3D TIMON と Moldflow、Moldex3Dを使っている
Moldflowは昔からある樹脂流動解析で実績がある。ライブラリも豊富。ただし3次元解析がなんちゃってなので複雑な流動経路になるものは計算が止まるという欠点が。昔のインタビューで計算ができないといってるのはこれのことかと。最近は改善していると言うけど。
3D TIMONは東レが開発している樹脂流動解析で、東レが自分のところの材料データとあわせており、金型専門メーカで使われる。自動車産業でも多い。細かい改善が多くて変態的な対応やってくれるという評判。特に複数材料のミックスするような流動計算に強いと言われている。ただ、インターフェイスがこなれていなくて、かなり使いづらく、専門のオペレータが扱わざるを得ないソフト。たまに信じられないようなバグがある。
Moldex3Dは、比較的新しいソフト。それだけあって直接的に3Dで扱うように設計されていて、特に計算が止まりにくいというメリットがある。またソフトのインタフェイスが優れていて扱いやすいので、専門知識が無くても使えるソフト。ただ、一方で実績が少ない。
いずれも、ガチの工業製品で使われる技術。いろいろな新製品を見る度に、「そりゃやりゃできるだろうけど、とんでもない設計がないとむりだぞ」って思ってた。それをやりきっているのがすごい。バンダイ驚異のメカニズムだ
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
ぶっちゃけ (スコア:0)
熟練職人さんの勘と経験 >> 越えられない壁 >> 流体計算プログラム
むろん今後の発展もあるけど、今のところ自社で熟練金型職人を抱えられる製造量を確保したところは大きい。
ところでCGではスキンの下に血管とか配置したモデリングがなかったっけ?
Re:ぶっちゃけ (スコア:1)
経験と勘だけでやっていると言うのは、たぶんこの古い記事
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0907/28/news097.html [atmarkit.co.jp]
を読んでるのかな?
もうだいぶアップデートされている。
最新のこの辺りの事情は
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/COLUMN/20150727/429568/ [nikkeibp.co.jp]
ここらに詳しい。
最終調整は職人技なのは間違いなさそうだけど「計算だけではわからない」といっていることから、現在では樹脂流動解析も当然使われているよ。
ソフトはだいぶマシになってる。それでも足りないと思うけど、もはや超えられない壁ではない。
んで、開発環境は最先端の自動車産業並のものを揃えてるぞ。
・試作用の3D プリンタ
Objet500 Connex 3
超高精細、自由に色や材料の固さを変更出来る3Dプリンタ
現状、液状の材料を噴射してフルカラーで出せるプリンタで、0.3ミリ以下の高精細が出されるのはこれだけ。
他のフルカラー3Dプリンタは、無色の材料にあとから色を付けて固めるタイプがほとんど。
#フルカラーでなければ、0.13まで出せる3Dプリンタは存在して、こっちは壽屋が有名なユーザ
・3D CADと金型製造
Creo Parametric
GE,Rolls-Royceなどのジェットエンジンや、トヨタのエンジン・モータ、パワートレインなどの設計に採用されるハイエンド3D CAD。旧称Pro/Engineerの名前で知られる
一時期、ミッドレンジのSolid Worksに変更をした [cadjapan.com]ものの、性能不足で再度全面的に戻している。(にもかかわらず未だに事例として掲載してるって…)
http://support.ptc.com/WCMS/files/134499/ja/B-4.pdf [ptc.com]
最近はVR/ARをつかったreviewでも登場しているが
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1706/19/news083.html [atmarkit.co.jp]
この辺りもホビーとか言うレベルじゃない
何がすごいって、最初からの工業向け曲面デザイナをつかって形状を作っているらしいというところ。
普通はこういう有機的な曲面が必要になるものは、ポリゴンやボクセルモデラーというのを使う。これはできあがるのはポリゴンデータで、よく見ると面が連続して無くてボコボコしている。
有機的なDesign表現が得意なのだが、これを金型などにするには面精度がたりないとかいろいろなことがあって、製品にするのはかなり大変という欠点がある。
簡単に言うと、でざいな様が作ったものを、3D CAD側で読み取りながらもう一度作り直す必要があるのだ。こうしないと金型にならない、樹脂流動などの設計技術も使えない。
これが非常に手間だというだけでなく、でざいな様からみると、形状が全く完全に同じにならないと言う所が不満になる。
そういったことがないように、最初から本物のデザイナーが製品にできる形状をつくっているという。これはかなりすごい。メカモノだけならまだできるだろうが、それいがいもこれでやっているらしい。
・樹脂流動解析
コア技術だけ合ってどれがメインかとかはあんまりセミナーなんか行っても出てこないけど、噂で聞いた限りでは、3D TIMON と Moldflow、Moldex3Dを使っている
Moldflowは昔からある樹脂流動解析で実績がある。ライブラリも豊富。
ただし3次元解析がなんちゃってなので複雑な流動経路になるものは計算が止まるという欠点が。昔のインタビューで計算ができないといってるのはこれのことかと。最近は改善していると言うけど。
3D TIMONは東レが開発している樹脂流動解析で、東レが自分のところの材料データとあわせており、金型専門メーカで使われる。自動車産業でも多い。
細かい改善が多くて変態的な対応やってくれるという評判。特に複数材料のミックスするような流動計算に強いと言われている。ただ、インターフェイスがこなれていなくて、かなり使いづらく、専門のオペレータが扱わざるを得ないソフト。
たまに信じられないようなバグがある。
Moldex3Dは、比較的新しいソフト。それだけあって直接的に3Dで扱うように設計されていて、特に計算が止まりにくいというメリットがある。またソフトのインタフェイスが優れていて扱いやすいので、専門知識が無くても使えるソフト。
ただ、一方で実績が少ない。
いずれも、ガチの工業製品で使われる技術。
いろいろな新製品を見る度に、「そりゃやりゃできるだろうけど、とんでもない設計がないとむりだぞ」って思ってた。それをやりきっているのがすごい。
バンダイ驚異のメカニズムだ