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に気をつけなければいけないんだと。
戦争に関係のない人は、戦争では感情を揺さぶられる悲しいことばかり起きるのだと期待をするもので、そう思い込んでこの日報の文章パートを読むと暑気払いにそばを食ったとかよその士官と猥談をしてきたとか、一見してきわめて牧歌的日常的なことばかり書いてある。だから素直に読めばまるで現地は平和そのものだったかのように思える。しかしそれ以外の部分にはどこの軍隊が爆弾テロにあったとかどこ地方で戦闘が活発化しているとか、戦争が同じ場所で起きていることもきちんと書かれている。
死体の横でも飯は食える。腹が減った時の飯はうまい。そこに分かりやすい悲嘆の塊は必ずしもあるわけではない。
一次資料はすべてが真実でもないし、当事者は資料から読み取るべき教訓を完璧に仕上げながら生きているわけでもない。何がどれだけ書かれていようがそのまま事実として受け取って良いものではなく、他の主観的客観的資料と突き合わせながら批判を加えて精査しなければ、いくらでも読み誤るものなのだ、とか。
それで、今回見つかった日誌から、当時の政府・防衛省発表と矛盾した記述って見つかったの?大きな矛盾がないなら悪質な情報隠ぺい事件とは言えないのでは。日誌発見時から報告まで月単位の遅れが有るのは確かに問題かも知れないけど、破棄されてなかったはずの報告書が後から見つかったと言うのは、「正式な原本は処分したけど他部署にコピーが残っていた」程度の話なのでは。# PCでも削除済みのファイルを復元する手段はあるんだし。
話の順番が違う
>正式な原本は処分したけど公開するか否かはともかく、処分することが大間違い。いろんな意味で貴重な資料を破棄するのは大問題。十分な理由があるなら、隠蔽/非公開の方がずっとまし。
>他部署にコピーが残っていた色々譲って破棄しなくてはいけないなら、完璧に破棄すべき。他部署にコピーが残っていたなんて、文章ひいては組織の管理体制が疑われる。
>時の政府・防衛省発表と矛盾した記述って見つかったの?ならば公開しても良かったはず。軍事機密などで公開できないなら、そう宣言すれば良い。時の政府または組織に都合が悪い(可能性がある)との理由から、破棄という隠蔽方法をとったなら上記の意味で最悪でしょう。しかもそれも嘘だったのだから、程度の話では済まないと思いますよ。
その順番の話だと、そもそも防衛省の文書保管期間が短かったのが一番の問題であり是正されるべき点と言うことだよね。今の報道みたいに「戦闘」という語句が含まれていたという点をセンセーショナルに報じるのは焦点が外れているんじゃと思うんだ。こういうやりかたで「本来なされるべき保管体制」って構築できるのかちょっと疑問なんだけど…。
廃棄が問題ってのは本当にそう思うなぁ。廃棄扱いでなんでも保存できるアーカイブがあればいいと思う。まぁ法的にも実務的にも保存期間ってのは必要だと思うが、それでも役所はなんでも保存するべきだと思う。日記でも何でも貴重な資料。
問題は機密と個人情報かな。
でも、特に日本の官僚組織はそうなんですが、「機密文書は廃棄していい」「機密指定すれば非開示にしていい。なお、制限は求めない」って例外事項を作ってしまうと、何でもかんでも秘密指定して廃棄や非開示をデフォルトにしてくるんですよね。記録が残ることで、後から失点になるのではないか。と言う恐怖に近い感情が、特に政権交代や敗戦のような劇的に体制が変わるときだけでなく、日頃からも蔓延してる。
なので、秘密指定しようがなんだろうが、一定期間経ったら黒塗り無しで開示する。例外は儲けない。と言うルールにするしか、公文書保存は機能しないと思いますよ。
今回の日報報道の様に、「戦闘」の語句が記述されていた事を殊更に強調して批判するマスコミの報道姿勢も官僚の非開示姿勢に拍車をかけているのではないかと思うのですよ。スラドのコメント様に、日報の背景まで考えて多角的に批判・検証するなら官僚側の「ある程度やむを得なかった事情」というのも明らかになるでしょうし、それなら当事者にも情報公開への動機づけになると思うのです。しかし、今のマスコミの報道姿勢では、枝葉末節ばかり強調されて政争の道具にされかねない。そういう状態では官僚側も情報を出したがらなくなるのではないかと。逆に言うと、国民(主権者)の間に、「ともかく資料全体を読んでみよう。その上で議論しよう。」といった動きが出ているのは、官僚の情報管理を改革できる可能性もあるよい兆候とも言えるのでは。
「マスコミが追及するから隠す」とか、「民主主義国」として恥ずかしくないのかと思うわ。それとも納得できない様な説明されても追求しない様なマスコミをお望みか?
マスコミが追求するから隠すってのは、納得できる説明だと、マスコミは視聴率が稼げない。なので筋が通る部分はカット、納得できなかったことにして末節のみや切り貼りして「疑惑」を作って報道するっていうマスコミの相手が面倒ってことでしょ。問題があるところを追求するマスコミがいれば期待するけど、問題を捏造する今のマスコミ各社はマスコミとしての存在価値がない
この文脈の読めなさは、まさにマスコミだな。
公開資料の断片的な語句だけが拡散し政争の道具にされたり、特定の団体・集団(ここで言うマスコミ等)の見解だけが民衆に流通されるのは、民主主義的に見て不健全だと言う意味です。民主主義の原則から言うなら、個人の感覚や政治的立場が異なる人民がそれぞれの評価・見解を述べ、異なる主張の間で論拠を挙げて議論・検証を行う(つまり、主観的客観的資料と突き合わせながら批判を加えて精査する)のが望ましい環境であるわけです。
第四の権力「マスコミ」が、取材一次資料・取り纏め過程・報道内容編集過程を一切明らかにしないのに、第二の権力「行政」に、収集一次資料・取り纏め過程・意思決定過程を開示せよと求めるのは、これ如何に?
# あの程度のセクハラ・パワハラで、平公務員(特に教師)が罷免される事すら稀だが、更にそれを裁判所が追認した事など、聞いた事無いわ。(無論メディアスクラムや違法取材でも)
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
一次資料の危険性 (スコア:5, 興味深い)
に気をつけなければいけないんだと。
戦争に関係のない人は、戦争では感情を揺さぶられる悲しいことばかり起きるのだと期待をするもので、そう思い込んでこの日報の文章パートを読むと暑気払いにそばを食ったとか
よその士官と猥談をしてきたとか、一見してきわめて牧歌的日常的なことばかり書いてある。だから素直に読めばまるで現地は平和そのものだったかのように思える。
しかしそれ以外の部分にはどこの軍隊が爆弾テロにあったとかどこ地方で戦闘が活発化しているとか、戦争が同じ場所で起きていることもきちんと書かれている。
死体の横でも飯は食える。腹が減った時の飯はうまい。そこに分かりやすい悲嘆の塊は必ずしもあるわけではない。
一次資料はすべてが真実でもないし、当事者は資料から読み取るべき教訓を完璧に仕上げながら生きているわけでもない。何がどれだけ書かれていようがそのまま事実として
受け取って良いものではなく、他の主観的客観的資料と突き合わせながら批判を加えて精査しなければ、いくらでも読み誤るものなのだ、とか。
Re: (スコア:0)
それで、今回見つかった日誌から、当時の政府・防衛省発表と矛盾した記述って見つかったの?大きな矛盾がないなら悪質な情報隠ぺい事件とは言えないのでは。
日誌発見時から報告まで月単位の遅れが有るのは確かに問題かも知れないけど、破棄されてなかったはずの報告書が後から見つかったと言うのは、「正式な原本は処分したけど他部署にコピーが残っていた」程度の話なのでは。
# PCでも削除済みのファイルを復元する手段はあるんだし。
Re:一次資料の危険性 (スコア:1, フレームのもと)
話の順番が違う
>正式な原本は処分したけど
公開するか否かはともかく、処分することが大間違い。
いろんな意味で貴重な資料を破棄するのは大問題。
十分な理由があるなら、隠蔽/非公開の方がずっとまし。
>他部署にコピーが残っていた
色々譲って破棄しなくてはいけないなら、完璧に破棄すべき。
他部署にコピーが残っていたなんて、文章ひいては組織の管理体制が疑われる。
>時の政府・防衛省発表と矛盾した記述って見つかったの?
ならば公開しても良かったはず。軍事機密などで公開できないなら、そう宣言すれば良い。
時の政府または組織に都合が悪い(可能性がある)との理由から、
破棄という隠蔽方法をとったなら上記の意味で最悪でしょう。
しかもそれも嘘だったのだから、程度の話では済まないと思いますよ。
Re: (スコア:0)
その順番の話だと、そもそも防衛省の文書保管期間が短かったのが一番の問題であり是正されるべき点と言うことだよね。今の報道みたいに「戦闘」という語句が含まれていたという点をセンセーショナルに報じるのは焦点が外れているんじゃと思うんだ。こういうやりかたで「本来なされるべき保管体制」って構築できるのかちょっと疑問なんだけど…。
Re: (スコア:0)
廃棄が問題ってのは本当にそう思うなぁ。
廃棄扱いでなんでも保存できるアーカイブがあればいいと思う。
まぁ法的にも実務的にも保存期間ってのは必要だと思うが、それでも役所はなんでも保存するべきだと思う。
日記でも何でも貴重な資料。
問題は機密と個人情報かな。
Re:一次資料の危険性 (スコア:1)
でも、特に日本の官僚組織はそうなんですが、「機密文書は廃棄していい」「機密指定すれば非開示にしていい。なお、制限は求めない」って例外事項を作ってしまうと、何でもかんでも秘密指定して廃棄や非開示をデフォルトにしてくるんですよね。
記録が残ることで、後から失点になるのではないか。と言う恐怖に近い感情が、特に政権交代や敗戦のような劇的に体制が変わるときだけでなく、日頃からも蔓延してる。
なので、秘密指定しようがなんだろうが、一定期間経ったら黒塗り無しで開示する。例外は儲けない。と言うルールにするしか、公文書保存は機能しないと思いますよ。
Re:一次資料の危険性 (スコア:2, 興味深い)
今回の日報報道の様に、「戦闘」の語句が記述されていた事を殊更に強調して批判するマスコミの報道姿勢も官僚の非開示姿勢に拍車をかけているのではないかと思うのですよ。
スラドのコメント様に、日報の背景まで考えて多角的に批判・検証するなら官僚側の「ある程度やむを得なかった事情」というのも明らかになるでしょうし、それなら当事者にも情報公開への動機づけになると思うのです。しかし、今のマスコミの報道姿勢では、枝葉末節ばかり強調されて政争の道具にされかねない。そういう状態では官僚側も情報を出したがらなくなるのではないかと。
逆に言うと、国民(主権者)の間に、「ともかく資料全体を読んでみよう。その上で議論しよう。」といった動きが出ているのは、官僚の情報管理を改革できる可能性もあるよい兆候とも言えるのでは。
Re: (スコア:0)
「マスコミが追及するから隠す」とか、「民主主義国」として恥ずかしくないのかと思うわ。
それとも納得できない様な説明されても追求しない様なマスコミをお望みか?
Re: (スコア:0)
マスコミが追求するから隠すってのは、納得できる説明だと、マスコミは視聴率が稼げない。
なので筋が通る部分はカット、納得できなかったことにして末節のみや切り貼りして「疑惑」を作って報道するっていうマスコミの相手が面倒ってことでしょ。
問題があるところを追求するマスコミがいれば期待するけど、問題を捏造する今のマスコミ各社はマスコミとしての存在価値がない
Re: (スコア:0)
この文脈の読めなさは、まさにマスコミだな。
Re: (スコア:0)
公開資料の断片的な語句だけが拡散し政争の道具にされたり、特定の団体・集団(ここで言うマスコミ等)の見解だけが民衆に流通されるのは、民主主義的に見て不健全だと言う意味です。
民主主義の原則から言うなら、個人の感覚や政治的立場が異なる人民がそれぞれの評価・見解を述べ、異なる主張の間で論拠を挙げて議論・検証を行う(つまり、主観的客観的資料と突き合わせながら批判を加えて精査する)のが望ましい環境であるわけです。
Re: (スコア:0)
第四の権力「マスコミ」が、取材一次資料・取り纏め過程・報道内容編集過程を一切明らかにしないのに、
第二の権力「行政」に、収集一次資料・取り纏め過程・意思決定過程を開示せよと求めるのは、これ如何に?
# あの程度のセクハラ・パワハラで、平公務員(特に教師)が罷免される事すら稀だが、更にそれを裁判所が追認した事など、聞いた事無いわ。(無論メディアスクラムや違法取材でも)