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「ノイズを引火」って、放火か何かかよ? って思ったんだが、これって多分、英語で言うところのinduceかなと。それなら「引火」じゃなくて「印加」だよね。「ノイズを引火」などという意味不明な言葉が独り歩きする世の中は怖い。pc watchに至っては、それをそのままコピペで引用する始末。書いてる記者さん、お前何も理解してないよね?
プレスリリース全体が脳用語の羅列で、中身ではなく雰囲気を楽しむ文章に成り果てているのだ。おそらくは東芝の広報を含めた読者が、その中身を理解することを放棄していて、変換ミスの単語ですら「何かの用語だろう」で納得してしまう状態にあるのだろう。怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
「論文で公表されているニューラルネットワークモデルや数理モデルを元に、」とあるが、場所細胞関係のモデルでいうと、行動時のラットに見られる場所細胞特有の発火パターンを再現することだけに特化していることが多く、一般人が「海馬」と聞いて想像する「記憶の仕組み」についてはほとんど何も説明しない。東芝とジョンズホプキンス大学というネームバリューで「これで海馬が再現できたんだ」と勘違いしてしまう人がいるかもしれないが、そんなわけはないし、プレスリリースにもそんなことは書かれていない(「海馬の一部の機能を再現」とある) 研究ではニューロンの発火を再現するハードウェアを使っているようなので、ラットが走っている時に見られるニューロン発火のタイミングの、シーター波に対する位相差の問題を再現したりしたのかもしれない。この場合、ポアソンなノイズをニューロンのネットに外部入力的に加えて、ニューロンの発火を誘発して、それがうまく発火タイミングの位相差を再現しているとかいう話だと思うので、「ノイズを引火(じゃなくて印加?)」は、この研究の最も重要なキーワードになる。それを打ち間違っているのだとしたら嘆かわしい。
ただ、それが再現できたからといって、「空間認知機能を備えた自律走行」がすぐに実現できるとは思えない。このあたりは、研究者特有のふっかけなんだろうと思うが、果たして?
怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
オオカミ少年だと気づかれるまで大きいことを言い続けるほうが、研究費取れますから。ある程度気づかれても、審査員がその分野に詳しくなければ、大きいこと言っている方がいい研究に見えますし。脳科学は(部門によっては)予算がかかるから、大きいことをいって予算を獲得する人が偉くなるし、予算が必要なら大きなことをいうのが当然になるんでしょうかね。脳科学分野全体が不健全でも、その中にいるひとはその不健全さに慣れれば気にならなくなるんでしょうかね。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
神経細胞の発火信号にポアソン分布をもったノイズを引火する技術 (スコア:0)
「ノイズを引火」って、放火か何かかよ? って思ったんだが、これって多分、英語で言うところのinduceかなと。それなら「引火」じゃなくて「印加」だよね。「ノイズを引火」などという意味不明な言葉が独り歩きする世の中は怖い。pc watchに至っては、それをそのままコピペで引用する始末。書いてる記者さん、お前何も理解してないよね?
プレスリリース全体が脳用語の羅列で、中身ではなく雰囲気を楽しむ文章に成り果てているのだ。おそらくは東芝の広報を含めた読者が、その中身を理解することを放棄していて、変換ミスの単語ですら「何かの用語だろう」で納得してしまう状態にあるのだろう。怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
「論文で公表されているニューラルネットワークモデルや数理モデルを元に、」とあるが、場所細胞関係のモデルでいうと、行動時のラットに見られる場所細胞特有の発火パターンを再現することだけに特化していることが多く、一般人が「海馬」と聞いて想像する「記憶の仕組み」についてはほとんど何も説明しない。東芝とジョンズホプキンス大学というネームバリューで「これで海馬が再現できたんだ」と勘違いしてしまう人がいるかもしれないが、そんなわけはないし、プレスリリースにもそんなことは書かれていない(「海馬の一部の機能を再現」とある) 研究ではニューロンの発火を再現するハードウェアを使っているようなので、ラットが走っている時に見られるニューロン発火のタイミングの、シーター波に対する位相差の問題を再現したりしたのかもしれない。この場合、ポアソンなノイズをニューロンのネットに外部入力的に加えて、ニューロンの発火を誘発して、それがうまく発火タイミングの位相差を再現しているとかいう話だと思うので、「ノイズを引火(じゃなくて印加?)」は、この研究の最も重要なキーワードになる。それを打ち間違っているのだとしたら嘆かわしい。
ただ、それが再現できたからといって、「空間認知機能を備えた自律走行」がすぐに実現できるとは思えない。このあたりは、研究者特有のふっかけなんだろうと思うが、果たして?
Re: (スコア:0)
怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
オオカミ少年だと気づかれるまで大きいことを言い続けるほうが、研究費取れますから。ある程度気づかれても、審査員がその分野に詳しくなければ、大きいこと言っている方がいい研究に見えますし。
脳科学は(部門によっては)予算がかかるから、大きいことをいって予算を獲得する人が偉くなるし、予算が必要なら大きなことをいうのが当然になるんでしょうかね。脳科学分野全体が不健全でも、その中にいるひとはその不健全さに慣れれば気にならなくなるんでしょうかね。