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ガンダム世界はミノフスキー核融合炉とミノフスキー粒子反動推進があるので、地表から軌道までの輸送費用が比較的安いんです。ガンダムも月面で精錬されたチタン合金を多用しているという設定ですが、コロニーもサイドごとに一本の円筒ではなくて、多数の円筒がクラスターになった番地……もといバンチになってますから、地球から上げられるような質量ではない。安価な軌道輸送と大規模な軌道上製造能力がある前提なんですよ。
ちなみにTV版の第一話が放送された1979の地球人口は43億人です。それが既に「増えすぎた人口」だったという感覚も踏まえる必要があるでしょう。
要約すると架空の技術革新により宇宙への移住が劇的に低コスト化された、だろ。でもそんな技術革新なんて起こらないだろうと思っている人には響かないのでは。こういうのは感覚的な問題なので。砂漠の環境改善には宇宙進出並みの費用がかかるとは思う。海も無人島レベルだと活用しづらいし海底に移住となるとやっぱり宇宙進出並の費用がかかると思う。結局考証を緻密にすればするほど真実味をもたせればもたせるほど嘘の部分が際立って悪目立ちすんだよね。
方々で嘘を吐かないと成立しない話は駄作なのですよ。話には筋があって、設定は筋を成立させるために必要な時にだけ仕込み、仕込んだ設定は使わないとならないのです。
『機動戦士ガンダム』であればコロニーという設定はコロニー落としに繋がります。ミノフスキー核融合炉は損傷した機体が爆発する理由になります。あるいは『かぐや姫』であれば、竹が光っていることはおじいさんがその竹を切った理由付けにはなり、一方で竹に赤ん坊が入っている理由は何もありません。後者の点はまったく話の都合による嘘で、説明不能なご都合主義と言えます。しかし、『かぐや姫』は創作であるという前提があり、この嘘はその筋の一部になる嘘なので、棚に上げても棚が落ちることはないわけです。
砂漠や海や海底に個別に設定を付けてしまうと、その設定を活かす話が必要になります。木星のヘリウム採掘も、設定して明かすならば話に絡めなければなりません(パプテマス・シロッコを登場させるとか)。寓話集とか設定資料集なら構わないですし、未回収の伏線とかアニメの日常回のような多少の脱線は珍しくありませんが、ただ話の筋に絡まない設定とか抜けのある設定を鬼のように盛り込んでも、それが網羅的で体系的な計画の下になされなければ緻密であるとか真実味があるとは言われないのです。この網羅的体系的というのは本邦ではあまり理解されていないところで、しばしば網羅とはがむしゃらに空白を埋めることだと理解されがちなのですが、「疎にして漏らさず」でなければならないものです。
この話は微小重力環境だから片端から設定を作ってこっちの棚に全部上げてしまえば棚板が抜けて落ちることはない……というわけにも行かないんですよ。いざ加速した時に機体ごとひっくり返ってしまうんですな。推進剤も足りなくなるし。
木星のヘリウム採掘に関してはシャリア・ブル大尉が登場することで繋がっていますね
まあ、センのない話なんですが。架空の技術革新(エネルギー、推進機関)でコストが下がったとしても、その恩恵は宇宙空間だけじゃなくて地上でも享受できるので宇宙空間が地上と比べて「相対的に」高コストなのは変わらんかと。
そこはミノフスキー粒子は宇宙空間で通常の三倍のエネルギーゲインを以下略みたいな理屈つまり地球上で使うには高コストだが宇宙で使うには低コストな性質をもつという設定があるのだろう。ミノフスキー粒子関連って実に都合のいいご都合主義な設定。それに「疎にして漏らさず」は粗く見えて漏らさないだからどうでもいいところを放っておけではない。地球人の格好を見ればわかるがだいたいみすぼらしいし地球人の表情を見れば大体くらい。宇宙進出は低コスト化されたが社会の底辺の連中を宇宙に送り出せるほどではないということだろう。明文化された設定だけみたいならサイエンスフィクション 作品なんか見ないでどっかそのへんのコンサルが出してる未来予想図でも見ればいい。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
ガンダム世界の宇宙輸送は安い (スコア:2)
ガンダム世界はミノフスキー核融合炉とミノフスキー粒子反動推進があるので、地表から軌道までの輸送費用が比較的安いんです。ガンダムも月面で精錬されたチタン合金を多用しているという設定ですが、コロニーもサイドごとに一本の円筒ではなくて、多数の円筒がクラスターになった番地……もといバンチになってますから、地球から上げられるような質量ではない。安価な軌道輸送と大規模な軌道上製造能力がある前提なんですよ。
ちなみにTV版の第一話が放送された1979の地球人口は43億人です。それが既に「増えすぎた人口」だったという感覚も踏まえる必要があるでしょう。
Re: (スコア:0)
要約すると架空の技術革新により宇宙への移住が劇的に低コスト化された、だろ。でもそんな技術革新なんて起こらないだろうと思っている人には響かないのでは。こういうのは感覚的な問題なので。
砂漠の環境改善には宇宙進出並みの費用がかかるとは思う。海も無人島レベルだと活用しづらいし海底に移住となるとやっぱり宇宙進出並の費用がかかると思う。
結局考証を緻密にすればするほど真実味をもたせればもたせるほど嘘の部分が際立って悪目立ちすんだよね。
Re:ガンダム世界の宇宙輸送は安い (スコア:2)
方々で嘘を吐かないと成立しない話は駄作なのですよ。話には筋があって、設定は筋を成立させるために必要な時にだけ仕込み、仕込んだ設定は使わないとならないのです。
『機動戦士ガンダム』であればコロニーという設定はコロニー落としに繋がります。ミノフスキー核融合炉は損傷した機体が爆発する理由になります。あるいは『かぐや姫』であれば、竹が光っていることはおじいさんがその竹を切った理由付けにはなり、一方で竹に赤ん坊が入っている理由は何もありません。後者の点はまったく話の都合による嘘で、説明不能なご都合主義と言えます。しかし、『かぐや姫』は創作であるという前提があり、この嘘はその筋の一部になる嘘なので、棚に上げても棚が落ちることはないわけです。
砂漠や海や海底に個別に設定を付けてしまうと、その設定を活かす話が必要になります。木星のヘリウム採掘も、設定して明かすならば話に絡めなければなりません(パプテマス・シロッコを登場させるとか)。寓話集とか設定資料集なら構わないですし、未回収の伏線とかアニメの日常回のような多少の脱線は珍しくありませんが、ただ話の筋に絡まない設定とか抜けのある設定を鬼のように盛り込んでも、それが網羅的で体系的な計画の下になされなければ緻密であるとか真実味があるとは言われないのです。この網羅的体系的というのは本邦ではあまり理解されていないところで、しばしば網羅とはがむしゃらに空白を埋めることだと理解されがちなのですが、「疎にして漏らさず」でなければならないものです。
この話は微小重力環境だから片端から設定を作ってこっちの棚に全部上げてしまえば棚板が抜けて落ちることはない……というわけにも行かないんですよ。いざ加速した時に機体ごとひっくり返ってしまうんですな。推進剤も足りなくなるし。
Re: (スコア:0)
木星のヘリウム採掘に関してはシャリア・ブル大尉が登場することで繋がっていますね
Re:ガンダム世界の宇宙輸送は安い (スコア:1)
まあ、センのない話なんですが。
架空の技術革新(エネルギー、推進機関)でコストが下がったとしても、その恩恵は宇宙空間だけじゃなくて地上でも享受できるので
宇宙空間が地上と比べて「相対的に」高コストなのは変わらんかと。
Re: (スコア:0)
そこはミノフスキー粒子は宇宙空間で通常の三倍のエネルギーゲインを以下略みたいな理屈つまり地球上で使うには高コストだが宇宙で使うには低コストな性質をもつという設定があるのだろう。ミノフスキー粒子関連って実に都合のいいご都合主義な設定。
それに「疎にして漏らさず」は粗く見えて漏らさないだからどうでもいいところを放っておけではない。
地球人の格好を見ればわかるがだいたいみすぼらしいし地球人の表情を見れば大体くらい。宇宙進出は低コスト化されたが社会の底辺の連中を宇宙に送り出せるほどではないということだろう。明文化された設定だけみたいならサイエンスフィクション 作品なんか見ないでどっかそのへんのコンサルが出してる未来予想図でも見ればいい。