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あれからその失敗主原因とされる制御技術は進化しているけど。エンジンが両方共二段燃焼サイクルなのも似てはいる。(NK-15:LOXリッチ+ケロシン、ラプター:LOX+液体メタンのフルフロー)
束ね方は違うけど、離床時のエンジン数でいえばSpaceXはすでにエンジン27基で離床するFalcon Heavyという化物を実用化済でしてね。
エンジン30基のクラスターといっても荒唐無稽にはならない時代だと思う。
Falcon Heavyのマーリンロケットエンジンは、LOX+ケロシン推進剤をガス発生器サイクルで燃焼させるという手堅い基本コンセプトを、Falcon9の大量運用で充分な試行を経て実績を積んだ上で3本束ねたもの(両ブースターの推力を受ける中央ロケットの強度構造は新設計になったそうだが)。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%99%BA%E7%94%9F%E5%... [wikipedia.org] 一方スーパーヘビーのラプターエンジンは、LOX+液体メタンのフルフロー二段燃焼サイクル(2つの燃焼室で、各々酸素リッチとメタンリッチ条件で燃焼させ、各々燃料タービンポンプを駆動した上で燃焼室に全量送り込み最終燃焼させる)という、本来複雑で高コストでリスキーなエンジン(水素リッチ二段燃焼サイクルのLE-7(A)より本来複雑)=当然故障率も高い物で、まだこなれていない物を多数(39基)クラスターしているから、当面荒唐無稽と言って良いと思う。
フルフロー型二段燃焼は、実は燃料リッチ(H2AやSSME)とか酸化剤リッチ(ソ連のNK-33やRD-170等)よりも使いやすいよ。構造も、酸化剤と燃料のターボポンプを分離できるから、言うほど複雑ではない。(というか分離してるのが有利に働く。)無論簡単ではないが、くそめんどくさいSSMEよりよっぽど条件は楽だし、構造が2倍になるわけでもない。
手堅いかというとメタンエンジンとフルフローという少しチャレンジングなことはしてるけども、どれも今後のトレンドではあるのでおかしいことでもない。挑戦的ではあるが、エンジン自体は堅実で、よって荒唐無稽は言い過ぎと思うが。制御技術自体は大きく変わるもんでもないだろうしな。
SpaceXは今やロケット産業のトップランナーなので、冒険するだけの力がある。そして今回の試験打ち上げは冒険の第一歩にすぎない。正直、故障があれだけで済んでることに驚いている。半分以上生きたままMECOまで行ってるわけでね…。荒唐無稽、とか言ってる間に超音速で置いてかれるよ。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
ソ連N-1ロケット(有人月往還用ロケット)の失敗・断念 (スコア:0)
あれからその失敗主原因とされる制御技術は進化しているけど。
エンジンが両方共二段燃焼サイクルなのも似てはいる。(NK-15:LOXリッチ+ケロシン、ラプター:LOX+液体メタンのフルフロー)
Re:ソ連N-1ロケット(有人月往還用ロケット)の失敗・断念 (スコア:1)
束ね方は違うけど、離床時のエンジン数でいえばSpaceXはすでにエンジン27基で離床するFalcon Heavyという化物を実用化済でしてね。
エンジン30基のクラスターといっても荒唐無稽にはならない時代だと思う。
Re: (スコア:0)
Falcon Heavyのマーリンロケットエンジンは、LOX+ケロシン推進剤をガス発生器サイクルで燃焼させるという手堅い基本コンセプトを、Falcon9の大量運用で充分な試行を経て実績を積んだ上で3本束ねたもの(両ブースターの推力を受ける中央ロケットの強度構造は新設計になったそうだが)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%99%BA%E7%94%9F%E5%... [wikipedia.org]
一方スーパーヘビーのラプターエンジンは、LOX+液体メタンのフルフロー二段燃焼サイクル(2つの燃焼室で、各々酸素リッチとメタンリッチ条件で燃焼させ、各々燃料タービンポンプを駆動した上で燃焼室に全量送り込み最終燃焼させる)という、本来複雑で高コストでリスキーなエンジン(水素リッチ二段燃焼サイクルのLE-7(A)より本来複雑)=当然故障率も高い物で、まだこなれていない物を多数(39基)クラスターしているから、当面荒唐無稽と言って良いと思う。
Re:ソ連N-1ロケット(有人月往還用ロケット)の失敗・断念 (スコア:1)
フルフロー型二段燃焼は、実は燃料リッチ(H2AやSSME)とか酸化剤リッチ(ソ連のNK-33やRD-170等)よりも使いやすいよ。
構造も、酸化剤と燃料のターボポンプを分離できるから、言うほど複雑ではない。(というか分離してるのが有利に働く。)
無論簡単ではないが、くそめんどくさいSSMEよりよっぽど条件は楽だし、構造が2倍になるわけでもない。
手堅いかというとメタンエンジンとフルフローという少しチャレンジングなことはしてるけども、どれも今後のトレンドではあるのでおかしいことでもない。
挑戦的ではあるが、エンジン自体は堅実で、よって荒唐無稽は言い過ぎと思うが。
制御技術自体は大きく変わるもんでもないだろうしな。
SpaceXは今やロケット産業のトップランナーなので、冒険するだけの力がある。
そして今回の試験打ち上げは冒険の第一歩にすぎない。
正直、故障があれだけで済んでることに驚いている。半分以上生きたままMECOまで行ってるわけでね…。
荒唐無稽、とか言ってる間に超音速で置いてかれるよ。