II. ミュータンスレンサ球菌の感染時期 46組の母子ペアを生後から5歳まで,ミュータンスレンサ球菌の感染について調査したCaufieldら2)によれば,最初の歯の萌出時期は6.8±1.4か月で,19か月では25%,31か月では75%が感染していた(図2)。すなわち乳歯が萌出して1年後から2年後までの1年間に多くの小児が感染しており,Caufieldらはこの期間を感染の窓と呼んでいる。この期間以後は感染しにくくなるという結果であったが,この結果は図3に示すように,他の研究者によって行われたいくつかの調査においてもほぼ同様な傾向が見られ,生後12か月頃から感染が始まり36か月ころではほぼプラトーに達しており,最初の乳歯が萌出したあと3歳位までが,この微生物の感染しやすい期間と言えそうである。
III. ミュータンスレンサ球菌の母子感染 (略) 2歳時点でのミュータンスレンサ球菌感染の有無で2群に分けた場合,う蝕のない小児の比率は図8のように,5歳までの追跡調査結果で明確な差があり,ミュータンスレンサ球菌の感染がない子どもは明らかにう蝕が少なかった。
3歳の子供と唾液の交流が虫歯にならないなんてあるの? (スコア:0)
「虫歯にならない」は言い過ぎでは?
せいぜい低減する、というなら分かるが、「ならない」という断定が怪しさ満点、というか、そもそもそれは本当なのか?
常識的に考えると、大人の方が口内常在菌の種類も量も乳幼児より多いし、抗菌抵抗性の点からも、大人の唾液を乳幼児の口内に入れるのは危険な気が。
姪が産まれた時、その親に子供に虫歯になるからキスしないように言われたなあ。いくら可愛くてもしないよ、そんなこと。
Re:3歳の子供と唾液の交流が虫歯にならないなんてあるの? (スコア:2)
「虫歯にならない」は言い過ぎでは?
せいぜい低減する、というなら分かるが、「ならない」という断定が怪しさ満点、というか、そもそもそれは本当なのか?
いわゆる「感染の窓」ですね。ネットで検索すると歯科医院の宣伝ぽいものが無数に出てきますが、信頼できそうなものはなかなか見つかりません。
生えたばかりの歯が感染に弱いというのはありそうだとは思いますが。
小児歯科保健への対応 田中光郎(岩手医科大学歯学部小児歯科学講座) [med-all.net]ぐらいしか見つかりませんでした。
II. ミュータンスレンサ球菌の感染時期
46組の母子ペアを生後から5歳まで,ミュータンスレンサ球菌の感染について調査したCaufieldら2)によれば,最初の歯の萌出時期は6.8±1.4か月で,19か月では25%,31か月では75%が感染していた(図2)。すなわち乳歯が萌出して1年後から2年後までの1年間に多くの小児が感染しており,Caufieldらはこの期間を感染の窓と呼んでいる。この期間以後は感染しにくくなるという結果であったが,この結果は図3に示すように,他の研究者によって行われたいくつかの調査においてもほぼ同様な傾向が見られ,生後12か月頃から感染が始まり36か月ころではほぼプラトーに達しており,最初の乳歯が萌出したあと3歳位までが,この微生物の感染しやすい期間と言えそうである。
III. ミュータンスレンサ球菌の母子感染
(略)
2歳時点でのミュータンスレンサ球菌感染の有無で2群に分けた場合,う蝕のない小児の比率は図8のように,5歳までの追跡調査結果で明確な差があり,ミュータンスレンサ球菌の感染がない子どもは明らかにう蝕が少なかった。
このグラフをみると 2歳のときの感染を調べた子どもが 5歳の時に虫歯がない割合は、感染していなかった子供で 8割、感染していた子供で 4割といったところで、明らかに低減するとは言えても、虫歯にならないわけではなさそうです。
# ミュータンス菌が歯の表面にしか定着できないというのが本当なら、永久歯が
# 生える前に乳歯を全部抜いて殺菌すればリセットできたりするのだろうか。
# 歯なしの小学生とか怖くて試せそうもないな…
Re:3歳の子供と唾液の交流が虫歯にならないなんてあるの? (スコア:2, 参考になる)
出てこないのはネットが普及する前に常識化していて、情報の海に埋もれてるからではないでしょうか?
たしか、虫歯の原因菌無しで細菌叢が固まると虫歯菌が入る余地がなくなるって話だったかと。
口内細菌叢は数百種類の細菌が複雑に影響しあって共生してるので、
その関係が固まった所に後から別の菌が入ってきても簡単には定着できません。
松茸のない松林に松茸の菌だけ蒔いても松茸が生えてこないのと同じ理屈だとか。
> 大元のコメ
絶対にならないではなく、正確にはなりにくいです。
毎日甘い物をたくさん食べて一切歯磨きしないとか極端な事をすれば、
細菌叢に虫歯菌が入る余地が生まれて次第に定着してしまいます。
ただ、普通の子供の雑な歯磨きでも毎日してたら、まず虫歯にならない位にはなりにくいので、
普通の生活をしていたらならないという意味で「ならない」という表現が使われることもあります。
# 20年位前に読んだ内容なので覚え間違いとかあるかもしれません
そういえば同じ頃に虫歯菌だけを選択的に殺して、
細菌叢を少しずつ虫歯菌のいないものに作り変える薬が
動物実験中というのも読んだ記憶がありますが、
今、世に出ていないという事は何か問題があったんでしょうかね?
単に殺菌しただけだと、全部の菌がまとめて減って、同じ割合で元に戻るからダメらしい
Re: (スコア:0)
虫歯菌が一番増えにくい温度を保つヒーター(クーラー)的なのでうまくコントロールできないかな。
あんまどの菌もかわらなそうだけど……。
Re: (スコア:0)
後からでも虫歯菌より強くて人間に害のない/少ない/コントロールしやすいような菌を毎日供給すれば口内細菌叢も希望の形にしやすいのかな。砂糖抜きのヤクルトとかっておいしくなさそうだけどどうだろう。
虫歯を作らず、口臭を可能ならいい匂いに、ダメでもあまり臭くないのにするとかな口内細菌叢を作る薬というか細菌を供給するとよさそうだけど、すでに誰か試してますよね
Re: (スコア:0)
> 出てこないのはネットが普及する前に常識化していて、情報の海に埋もれてるからではないでしょうか?
この発想は、「一時期流行りだった珍説」の類に引っかかりそうで危ないんじゃないかなぁ。
Re: (スコア:0)
それは、上の人が見つけられなかった理由の推測であって、情報が正しいと判断した根拠ではないよ
Re: (スコア:0)
このグラフをみると 2歳のときの感染を調べた子どもが 5歳の時に虫歯がない割合は、感染していなかった子供で 8割、感染していた子供で 4割といったところで、明らかに低減するとは言えても、虫歯にならないわけではなさそうです。
2歳の時点で感染していなかったというだけなので、感染の有無を確認した後に感染した可能性が大きそうな予感。
親が気をつけていても、誰か感染者から食べかけをもらったりとかしてそう。
そもそもそれは本当なのか? (スコア:1)
本当です。
腸内環境もそうなんだけど、歯においても陣地合戦が菌の中で繰り広げられ
定着する間で優位性が変わるんです。それが生活環境によって左右されます。
定着してしまえば、ほぼ体勢はからわないので 虫歯になりやすいなりにくいは
はっきりします。
なお。チンポを舐める人や クンニするひとは 大体口内が劇悪環境になります
Re: (スコア:0)
学術的な論文のref.ヨロシク
Re: (スコア:0)
不安な人はデンタルダムを使ってオーラルセックスをしましょう。
Re: (スコア:0)
定着してしまえば、ほぼ体勢はからわないのにチンポを舐めたり クンニすると劇悪環境になるの?
Re: (スコア:0)
少なくともうちの子は虫歯になってないぞ。
食器とかも気をつけていた。
ちなみに俺は虫歯だらけだった。