アカウント名:
パスワード:
ウィルスは感染対象種が限定されているように見える。
とか
そして、このようは「種間感染」が頻繁に発生しているようなら
とか、「限定」も「頻繁」も程度問題じゃないでしょうかね? 限定されているとも言えるし、宿主が広がったあるいは変化したと考えられる例も多くありますから。 新しいウイルス感染症が流行したとして、無からウイルスが生じるわけはないから、もともと他の種に感染していたウイルスの宿主特異性が変化したと考えるのが妥当。 だと考えるなら、流行が終わった後、また別の種に宿主が変わったと考えてもおかしくない。
体外に放出されたウィルスは比較的短時間で活性を失
新しいウイルス感染症が流行したとして、無からウイルスが生じるわけはないから、もともと他の種に感染していたウイルスの宿主特異性が変化したと考えるのが妥当。
もっと単純に「それまで地理的に隔離されてた」ということがきっかけになる場合の方が多いかと。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
ウィルスは感染対象種が限定されているように見える。
体外に放出されたウィルスは比較的短時間で活性を失う。
といった印象を持っていたものですから。
このニュースが正しいなら疑問は解消されますね。
そして、このようは「種間感
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
とか
とか、「限定」も「頻繁」も程度問題じゃないでしょうかね?
限定されているとも言えるし、宿主が広がったあるいは変化したと考えられる例も多くありますから。
新しいウイルス感染症が流行したとして、無からウイルスが生じるわけはないから、もともと他の種に感染していたウイルスの宿主特異性が変化したと考えるのが妥当。
だと考えるなら、流行が終わった後、また別の種に宿主が変わったと考えてもおかしくない。
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
今回のポイントは、1)カスピ海のアザラシにこれまで知られていた [jpa.or.jp]だけでなく、ヒトに感染性のあるH3N2が感染することが判った。2)しかも、ヒト/トリ/ブタではすでに変異型に置換されて無くなったと思われていたA/Bangkok/1/79(H3N2)であった。 という2点でしょう。
そもそも、なぜヒト/トリ/ブタでH3N2バンコク型が無くなったか、というのが定かではないですが、その後に現れた変異型の方が何らかの理由でヒト/トリ/ブタでは増殖ないし生残に有利だったと考えるのが妥当でしょう。それがまだカスピ海のアザラシで残っているというのは、1)何らかの理由でアザラシではH3N2バンコク型が有利となる要素があったのか、2)あるいはその後に現れた変異型の感染力が低くなるような要素をアザラシが持っていたか、3)あるいはカスピ海のアザラシはたまたまその変異型に接する機会がなかったか、ということになるのではないかと思います。
もっと単純に「それまで地理的に隔離されてた」ということがきっかけになる場合の方が多いかと。
山林開発などにより、それまでヒトと接する機会の少なかった野生生物とヒトとの距離が近くなることで、その生物を宿主としていたウイルスがヒトに感染する機会が増える。
そのウイルス自体が、たまたまヒトに疾患を起こすものである場合もあるでしょうし、またヒトという宿主を得たということがそのウイルスにとって「大きな生活環境の変化」となり、新たな変異型が生まれる結果につながる、など。
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
しかし、(これはこれで別の話題かも知れませんが)考えてみると「地理的な隔離」というのは仮説としてはともかく、証明は結構困難ですね~。
極端な場合、風にのって(あるいは塵にひっついて)ウイルスが1つ(ウイルスを数える単位はなんだろう?)やってきただけでも感染するかもしれないし。
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
ただ、新興感染症の多くについては野生生物とヒトの接触機会の増加 [primate.or.jp]が重要な因子だと言うのは、確かに仮説とはいえども、専門家の間ではほぼコンセンサスを得られている仮説だと思いますよ。
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
単純に「接触があった」ことを証明するのに比べて、「隔離されていた(=接触がなかった)」ことを証明するのは格段に難しいな~と思っただけで。
そう考えると「接触はあったけど感染はしなかった」という事を否定するのも難しい。
実際には「どの程度の接触で何%感染するか」という確率論になるんでしょうけど。
「接触が増える」ということは必然的に環境の変化を伴うわけで、それが原因で変異が増えるということもあるだろうし、従来は固定されなかった変異がヒトという新たな宿主を得て固定される可能性もあるし。
実験室の研究と違って、疫学的な研究は単純な答えは出ませんね。
Re:なつかしの「ウィルス進化論」かな? (スコア:1)
既にご存知かもしれませんけど、つい最近(2003, Dec 11)、Natureに、ウイルスの進化と新興感染症出現の関連を説明するための数理的モデルを発表してるグループがありましたね(News and Views [nature.com],1st paragraph [nature.com])
この手のアプローチから仮説が固められていくことはあっても、厳密に疫学的に証明されるというのは不可能じゃないかと思います。
例えばエボラ出血熱にしても、いわゆる「西洋医学」の俎上に上る以前から現地ではその存在と対処法(患者隔離と集落の封鎖)が知られていたわけだし、あるいは偶発的にヒトに感染しても、ヒトが終末宿主になるというケースも(最近なら香港H5N1トリインフルエンザのヒトへの感染など)いくらでもあるわけですしね。
また自然宿主とヒトへの伝播経路の「正解」を見つけたとしても、それが即、治療法などに結びつくものではないので(映画「アウトブレイク」のようにはいかない)、あまり研究者の関心を惹く分野ではないのかもしれませんね。
#その点では未来のリスク予想という点で数理モデルの方が有用なのかも。