最近、米国地質調査所の研究者がエディアカラ生物群が生きていた原生代後期(約5億4400万年前)と初期カンブリア紀 (約5億1500万年前)の岩塩に残されていた海水の分析をして、この間に海水中のカルシウムの量が急増したのではないか、と発表しています。この時期には地質学的に今よりも10倍程地殻プレートの形成が早かった為、海水中に鉱物・カルシウムが大量に供給されたかもしれないそうです。
検証はこれからですが、細胞内の炭酸カルシウムの濃度の維持の為に廃棄物として殻や外骨格が形成されたという説はなかなか興味深い物でした。
情報元はNature Web News 「Sea change for first shells [nature.com]」(要登録文書)、訳文 [mypress.jp]
保存状態の良い貴重な化石 (スコア:2, 参考になる)
ついでに「カンブリア紀の爆発」の情報
京都大学の宮田隆教授によると、遺伝子の爆発的な誕生は、現存するほぼすべての動物門がいっせいに出そろったカンブリア紀の爆発に先立って起きていた [nikkei-bookdirect.com]そうです。それが、何らかの条件によって発現し「形態の爆発的進化」になったのが「カンブリア紀の爆発」ということのようです。
最近、米国地質調査所の研究者がエディアカラ生物群が生きていた原生代後期(約5億4400万年前)と初期カンブリア紀 (約5億1500万年前)の岩塩に残されていた海水の分析をして、この間に海水中のカルシウムの量が急増したのではないか、と発表しています。この時期には地質学的に今よりも10倍程地殻プレートの形成が早かった為、海水中に鉱物・カルシウムが大量に供給されたかもしれないそうです。
検証はこれからですが、細胞内の炭酸カルシウムの濃度の維持の為に廃棄物として殻や外骨格が形成されたという説はなかなか興味深い物でした。
情報元はNature Web News 「Sea change for first shells [nature.com]」(要登録文書)、訳文 [mypress.jp]