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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
あのう (スコア:0)
日本語の情報がすぐにみつけられなかったAC
Re:あのう (スコア:2, 参考になる)
この手のサービスはPaypal以外にも預かり金方式でいくつかありましたが、Paypalはアカウントを持っていない人でもメールアドレスさえわかれば「送金」できるという特徴を持っていました。アカウントを持っていない人は、Paypalからのメールに従ってアカウントを開設すれば、銀行口座経由で送金を受け取ることができますし、そのままPaypalのアカウントに残高を残しておいて、他の人への支払いに使うこともできます。口座の開設や維持には手数料が必要ありませんし(米国の一般的な銀行口座は口座開設手数料と口座維持手数料が必要)、送金手数料も無料なので個人間のオークション決済だけでなく、企業のオンラインショップの決済、シェアソフトの利用代金支払い、投げ銭や寄付、ランチの割り勘決済など少額な金銭のやり取りによく利用されています
では、Paypalはどこで稼いでいるのかというと、有料オプションの機能を使ったときの月額手数料などの手数料収入もありますが、大半は預かり金の運用による収益です。Paypalのアカウントにある残高は、商業銀行の当座預金口座と同じく利息がつきません。Paypalはこれをコール市場で運用したり、CD(譲渡性預金)で運用することで収益を得ています
問題は、こういったPaypalの事業が実質的に銀行の決済業務に極めて近いにもかかわらず、かなり遅くまで日本の銀行免許に相当する州の銀行営業許可を得ていなかったことです。後に訴訟に発展しましたが結局営業許可を得ることで解決していたと思います。もう一つはこれと多少関係していて、Paypalは決済に関するトラブルが多かったことで、例えばシステムトラブルに対する苦情や、オークション詐欺師のアカウントを報告してもなかなか閉鎖されなかったり、逆に気に入らないオークション出品者の口座などに対してPaypalに虚偽の申し立て(詐欺など不正利用者の申し立て)を行って口座を閉鎖させる、といった問い合わせ体制がきちんと整っていないなどの問題がありました。州の銀行委員会に苦情を申し立てようとしても、銀行ではないという問題もありましたし
ちなみに、日本版Paypalとも言えるイーバンク銀行は、設立当初から日本の銀行法に基づく銀行免許を取得していたのでPaypalのような問題は発生していません。ちなみに、口座維持手数料や決済手数料が無料などは共通してますが、ビジネスモデルは多少違っていて収益源は有料の法人用口座などの各種手数料などもありますが、主要な収益源は不動産流動化など投資銀行業務による収益のようです