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その「頭悪い」一般人に解り易く物事を説明するのも、専門家の役割ってものです。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
用語 (スコア:2, 興味深い)
Re:用語 (スコア:-1, 余計なもの)
無重力で充分。
Re:用語 (スコア:-1, フレームのもと)
充分とかそーゆー問題じゃないし。
Re:用語 (スコア:1)
Re:用語 (スコア:0)
それは科学ジャーナリストの役目では。
その分野のエキスパートでかつ一般人にも解説がうまい人って
あまり思いつきません。
Re:用語 (スコア:1)
科学者は、一般人に解り易く解説し、科学ジャーナリストはそれをさらに解り易く解説する。これがあるべき姿でしょう。
> その分野のエキスパートでかつ一般人にも解説がうまい人ってあまり思い
Re:用語 (スコア:1)
科学者には未知の領域を研究するという本来の仕事があることもお忘れなくね。
「あるべき姿」というのであれば、科学ジャーナリズムがもっと発達して、「科学者が一般人に判りやすく解説し」たものでなく、一般人には判らないレベルの解説を、科学ジャーナリストが正しく、そして判りやすく紹介する方が望ましいというか、ありがたいんですけど。
Re:用語 (スコア:1)
このコメント [srad.jp]、ちゃんと読んでいただいていますか? と書きました。もちろん別の役割もある、という含意です。解りませんでしたか?
> ありがたいんですけど。
誰にとってありがたいんでしょう?研究者にとって都合がいいという話でしょうか?
科学者というか、研究者ってのは、研究費をもらって研究を行っているわけです。当然、研究費の提供者に説明する必要があります。企業に雇われている研究者ですら、非研究者の上司や株主に研究内容を説明する必要があるかもしれません。
# 絶海の孤島で自給自足している研究者なら話は別ですが。
それに、科学ジャーナリストの又聞きよりは、科学者の生の声を聞いた方が感動が大きいと思いますよ。特に少年少女には。
Re:用語 (スコア:2, 興味深い)
失礼。読んではおりましたが、別コメントで話の流れが途絶えていたこともあり、配慮が足りませんでした。
私自身も以前にこういうコメント [srad.jp]を書いたことがありますし、ちゃんと「別の役割がある」ということを判っておられるなら、何も言うことはありません。
>誰にとってありがたいんでしょう?研究者にとって都合がいいという話でしょうか?
まあ正直にいうとその通りです。
「エントロピーは増大する。ただし仕事は例外だ」ってのは知人の持論ですが、出来る人のところにだけ仕事が集まっていき、出来ない人が暇を持て余すというのはあまりありがたくないな、と。せっかく「科学ジャーナリズム」というものがあるといいながら、あまり機能していない(実際には名ばかりで真の「科学ジャーナリスト」がほとんどいないのが現状かも)状況にあるわけで。とはいえ、私は科学ジャーナリストという職業が不要だとは思わないし、むしろ「あるべき姿」で言うならば、それがもっと増え、正しく機能してくれる方がうれしいですね。少なくとも、科学者にとってはハッピーですし、もしかしたら他の人たちも皆ハッピーになれるんじゃないでしょうか(……って、まぁ「あるべき姿」論じてるんですから当然だけど)
私も研究者の端くれですが「自分の研究や科学知識を解説する」場合には、相手に応じてだいたい3つか4つのパターンを考えます。
1.説明する相手がその分野のエキスパートである場合
2.分野は違うけど近い方面の科学者の場合
3.その方面の科学者ではないが高校以上の(正しい)科学知識を期待できる場合
4.科学的知識があまりない/どの程度か判りかねる相手に説明する場合
#きちんと出来ているかは聞かないで(笑)
大体の研究者はそうだと思いますが、実際問題として研究費の獲得や成果発表というのは1や2を想定して行います。それが「研究者社会で求められるプレゼン能力」であり、これが出来ないと研究者としてもやっていくことができないから、大抵の人は訓練して身につけています。
これに対して3や4の場合というのはとても厄介で、本当に説明したい論旨以前にその研究の背景を普段よりも長々と説明する必要が出てくるのが大半です。実際問題として「説明」には字数や時間の制限がありますから、論旨をぼやけさせずに背景から判りやすく説明するというのは非常に手間がかかるし、それ以前に誰にでも出来るというものではない、専門職と言ってもいいことだと思います。だから、その部分を引き受ける役目を科学ジャーナリストに期待するわけです。研究者の1や2の解説を聞いても、正しく3や4向けに変えてくれる役目を。
Ryo.Fさんは「研究者が3の解説をし、科学ジャーナリストが4向けに変える」というあたりを期待しているのでしょうけど、それは3を対象にするプレゼン能力への評価の違いで、私はすべての科学者に3を要求するのは「相対的に」負担が大きいというか、もっと科学ジャーナリストが頑張ってくれ、と言いたいわけです。
喩えるなら、あるソフトウェアを開発する場合、どの程度の読者を想定したマニュアルまで開発者がつけるべきか、というようなものかと。ある程度のパワーユーザ向けのものすらつけないのは明らかに手抜きでしょうが、それと同時に「256倍わかる」版も作ってつけろ、と言われても困るでしょう。もしそれも契約のうちならばもちろん当然やるべきことですが、問題は科学者の場合、4のような一般向け解説は業績として評価されないのですよね。現状では「契約外でついでに256倍本も書け」と言われるようなものです。まぁ最近はマスコミへの露出なんかも評価の対象にしようという動きはあるので改善しつつあるのかもしれませんが、未だにその「質」までは問われてません。
それで、却って上記の1.や2.レベルの解説がそのまま流れたり、それを変に解釈した科学ジャーナリストが誤報を流す元になったりしてるんじゃないかな、と。
>それに、科学ジャーナリストの又聞きよりは、科学者の生の声を聞いた方が感動が大きいと思いますよ。特に少年少女には。
まぁ、毎日がすき焼きだと感動が薄れますよね(笑)
Re:用語 (スコア:1)
しかし、y_tambeさんが想定するような科学ジャーナリズムってのは結局、故竹内均氏レベルの人でないとダメだ、って話になるんじゃないでしょうか。ご存知のとおり竹内氏自身は科学者です。
科学ジャーナリズムが発達すれば、非科学者である科学ジャーナリストも出てくるでしょうが、それまでは科学者自身が頑張るしかありません。科学者が頑張って科学に興味を持つ読者を育てないと、科学ジャーナリストという専門家も食っていけません。食っていけるようにならないと、才能を持った人材が科学ジャーナリズムに飛び込んでくることもないわけです。それが現状だと思います。
Re:用語 (スコア:2, 興味深い)
だから今いるジャーナリストを科学ジャーナリストにしてしまうことも、同時に並行して行うべきだと思うのですよ。特に新聞やテレビなど既存メディアの科学部にはもっと頑張ってほしいのです。科学のみを専門に扱う雑誌に比べたら経営基盤はしっかりしているはずですから。
しかしながら、最近/.のタレこみでも、元ネタになった科学記事自体の間違いがたくさん指摘されてるのが現状なわけで。もうちょっと頑張ってくれないと、と思うのです。もちろん研究が多様化している現在、そのすべてを網羅するのは不可能でしょうし、その科学者がいちばん自分自身の研究に詳しいのは確かです。だから科学者が一般向けに判りやすく語るというのは大事なことです。でも、本当にすべての科学者が一般向けの判りやすい解説を書くようになったら……科学ジャーナリストはその居場所を失ってしまいはしませんか? そのジャーナリスト自身はおろか将来の科学ジャーナリストの存在意義を狭めないよう、今いる人たちにも頑張ってほしいのですよね。
そういう意味では、yosukeさん [srad.jp]も言っておられるように、/.にサイエンスセクションが出来て、いろんなネット上の科学記事が取り上げられるようになったことは喜ばしいことだと思うのです。オープンな場での議論から、本当に記事の質の向上につながってくれるなら申し分ありません。そもそも、新聞社ウェブサイトの速報とかだと間違ったことを書いてあってもフィードバックのしようがないですからね。
Re:用語 (スコア:1)
それは幸せなことですよ。そうなってほしいなぁ(笑)。
仮にそうなったとしたら、科学ジャーナリズムの編集という作業は、文芸雑誌の編集と非常に近いものになりますね。