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生命科学関係の実験では、再現性の検証が必須となっています。 一度論文で出されても、他の研究者の手で再現性が得られなければ疑惑の目が向けられることでしょう。実際、日本国内でも実験の再現性が得られないことから疑惑の目が向けられている研究者もいますし。 それで再現性が得られなかったりした場合、その後に出てくる論文で「私たちの手では確認できなかった」という文章が続出したりして、同業の研究者は「やっぱり」と胸をなで下ろしてみたり。
というわけで、捏造しても将来的には発覚する可能性が高いので、割に合わないケースの方が多い(捏造をした研究者は研究者生命を絶たれます)でしょう。
論文の査読(ScienceなりNatureなりに載せる価値があるか、専門家によるチェック)自体は「意図的に嘘をついていない」ことを前提に進めているため、捏造自体をすぐチェックするのは難しいです。 そろそろ論文掲載についても、捏造などに関する議論が必要になってくるのかもしれません
実際にそれを言い訳にする研究者もいます。 「うちの設備はお金がかかってるから」 とか 「うちの技術者は優秀だから」 とか
どちらにしても、時間が経てばもっと精度の高い機械も出てきますし、腕の良い研究者も増えて再現性確認が取られることになりますけど。
比較的簡単に検証を行える方法として、第三者がサンプルを用意して、第三者の見ている前で本人に作業をしてもらう・・・っていうものがありますね。 これは現実には二通りあって、共同研究者が技術を学ぶためにやってもらう場合(外科医が手術を見学するのに似てる)と、今回の様に疑惑解明。 ま、今回の件では韓国の研究業界に自浄作用がなかったみたいなので、巻き添えを食らった研究者にはお気の毒様です。
嘘じゃない部分も含まれているでしょうけど、嘘も含まれていたのを問題としています。 今回の例では、独立した11ラインのES細胞が得られたと論文で報告していました(別々の実験から得られており、その実験者では再現性がとれている)。 しかし実際には2ラインの細胞しか得られておらず、その写真を使い回しただけでした。
また得られた2ラインの細胞についても、本当にES細胞だったのか疑いが持たれています。(文章として明記されているかは知りませんが) 確かに#850677のコメントで述べられているように「私はこう思う」の域ではありますが、ES細胞など再生医学業界では「こういう基準を満たしたら良いのではないか」という、一応の共通認識があります。 オリジナルを読んでいないので詳細については判りません。 ですが、疑いが持たれたと言うことは、出したら「ES細胞じゃないでしょ」と言われかねないデータがたくさんあって、それを隠してたという可能性がありますね。 #もちろん、それに対して1つ1つ反論できるなら、堂々と議論すべきだと思いますが
流れを読み間違えました。 関係ないコメント失礼しました
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
なんかあれだぁね (スコア:2, 興味深い)
何割が捏造なんだろう?と考えてしまう。
Re:なんかあれだぁね (スコア:5, 興味深い)
生命科学関係の実験では、再現性の検証が必須となっています。
一度論文で出されても、他の研究者の手で再現性が得られなければ疑惑の目が向けられることでしょう。実際、日本国内でも実験の再現性が得られないことから疑惑の目が向けられている研究者もいますし。
それで再現性が得られなかったりした場合、その後に出てくる論文で「私たちの手では確認できなかった」という文章が続出したりして、同業の研究者は「やっぱり」と胸をなで下ろしてみたり。
というわけで、捏造しても将来的には発覚する可能性が高いので、割に合わないケースの方が多い(捏造をした研究者は研究者生命を絶たれます)でしょう。
論文の査読(ScienceなりNatureなりに載せる価値があるか、専門家によるチェック)自体は「意図的に嘘をついていない」ことを前提に進めているため、捏造自体をすぐチェックするのは難しいです。
そろそろ論文掲載についても、捏造などに関する議論が必要になってくるのかもしれません
Re:なんかあれだぁね (スコア:1)
……とか書いてたら、常温核融合 [wikipedia.org]を思い出した。(w
--- どちらなりとご自由に --- --
Re:なんかあれだぁね (スコア:2, 参考になる)
すべての研究過程を公開していればねつ造はあり得ませんが、成果主義や特許競争もあり、そうはなりません。
まぁ、難しい問題ですなぁ。
出版社が査読者に対して法的な強制力をもって追実験を命令する仕組みになれば、ねつ造は減るでしょう。
Re:なんかあれだぁね (スコア:1)
Re:なんかあれだぁね (スコア:2, 参考になる)
実際にそれを言い訳にする研究者もいます。
「うちの設備はお金がかかってるから」 とか
「うちの技術者は優秀だから」 とか
どちらにしても、時間が経てばもっと精度の高い機械も出てきますし、腕の良い研究者も増えて再現性確認が取られることになりますけど。
比較的簡単に検証を行える方法として、第三者がサンプルを用意して、第三者の見ている前で本人に作業をしてもらう・・・っていうものがありますね。
これは現実には二通りあって、共同研究者が技術を学ぶためにやってもらう場合(外科医が手術を見学するのに似てる)と、今回の様に疑惑解明。
ま、今回の件では韓国の研究業界に自浄作用がなかったみたいなので、巻き添えを食らった研究者にはお気の毒様です。
Re:なんかあれだぁね (スコア:0)
私のような凡人には理解に苦しむところではありますが、
まぁ、要は検証不可能な分野でやればいいんですね。
たとえば
古生物学
化石の捏造などは、現代ではばれやすいので駄目ですが、
学説の方は作り放題。
数億年前に絶滅していて、石ころになった骨が1個2個しか見つかっていない
ものなんか、もう何とでも言えます。
石ころをネタに見てきたような大法螺を吹く。風呂敷は大
Re:なんかあれだぁね (スコア:2, すばらしい洞察)
とりあえず、それらは嘘じゃありませんよ。
「私はこう思う」の域を出ないものですから、嘘も糞もありません。
それが、過去の研究を踏まえたものでも、今までの研究とは反するが注目すべき価値があるものでも、転んだ拍子の思いつきでも。その分野の研究にとって何らかの意味があるならば、その論文にはとりあげるだけの価値があります。
逆説的には、根拠なしのアイディアを発表する事が出来ないとしたら
今日、科学はいったいどれだけ発展したでしょうね?
# 現状では出来ない事を「出来るかもしれない」という事に罪はありませんが
# 「出来た」と言えば大嘘です。
Re:なんかあれだぁね (スコア:1)
嘘じゃない部分も含まれているでしょうけど、嘘も含まれていたのを問題としています。
今回の例では、独立した11ラインのES細胞が得られたと論文で報告していました(別々の実験から得られており、その実験者では再現性がとれている)。
しかし実際には2ラインの細胞しか得られておらず、その写真を使い回しただけでした。
また得られた2ラインの細胞についても、本当にES細胞だったのか疑いが持たれています。(文章として明記されているかは知りませんが)
確かに#850677のコメントで述べられているように「私はこう思う」の域ではありますが、ES細胞など再生医学業界では「こういう基準を満たしたら良いのではないか」という、一応の共通認識があります。
オリジナルを読んでいないので詳細については判りません。
ですが、疑いが持たれたと言うことは、出したら「ES細胞じゃないでしょ」と言われかねないデータがたくさんあって、それを隠してたという可能性がありますね。
#もちろん、それに対して1つ1つ反論できるなら、堂々と議論すべきだと思いますが
Re:なんかあれだぁね (スコア:1)
流れを読み間違えました。
関係ないコメント失礼しました
Re:なんかあれだぁね (スコア:0)
でも、ノート提出くらいで防止できるもんかね?
むしろ、通常の査読とは別に、捏造前提の査読チームを用意したほうが良いんじゃないか。
超能力マジックなども科学者より手品師のほうがネタを見破れるとか聞くから。