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個人情報保護に関するセミナー等では、必ずと言っていい程挙げられている事件なのに、なぜかまったく出てこないまま話が進んでくのはどうかと思う。
本件において漏洩した個人情報は、氏名、学籍番号、住所、電話番号の四点。現在、個人情報漏洩に関する損害賠償請求事件としては、本件判決(上段の方)における一万円の支払い命令が最高額となっている。また、別の事件として取り扱われた下段の方の判決において、五千円の支払い命令となっているのは、原告が当日の会場で暴れたから。(笑)
なお、上段、下段共に、原告による損害賠償請求額は三十三万円(慰謝料三十万と弁護士費用三万)。
東京高裁 平成13年(ネ)第2434号 損害賠償請求控訴事件 (原審・東京地裁平成11年(ワ)第27677号 損害賠償請求事件) (原審言渡日 平成13年4月11日)平成14年1月16日判決主文1 原判決を次のとおり変更する。(1) 被控訴人は、控訴人らに対し、それぞれ1万円及びこれに対する平成11年12月26日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。(2) 控訴人らのその余の請求を棄却する。2 訴訟費用は、第1、2審を通じて、各自の負担とする。
東京高裁 平成15年(ネ)第4719号 損害賠償等請求控訴事件 (一審・東京地裁平成11年(ワ)第7043号/差戻前二審・東京高裁平成13年(ネ)第5999号 /上告審最高裁平成14年(受)第1656号)平成16年3月23日判決主文一 原判決中、プライバシーの侵害を理由とする損害賠償請求に関する部分を次のとおり変更する。(1)被控訴人は、控訴人らに対し、それぞれ五〇〇〇円及びこれに対する平成一一年四月一〇日から支払済みまで年五分の割合による金員を支払え。(2)控訴人らのその余の請求を棄却する。二 訴訟の総費用は、各自の負担とする。
まぁ見て分かる通り、訴えを提起した際には大幅な赤字を強いられるため、事の善悪を無視すると、500円貰って満足するのが双方の利益に適っているようです。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
早稲田大学の名簿提供事件 (スコア:3, 興味深い)
個人情報保護に関するセミナー等では、必ずと言っていい程挙げられている事件なのに、なぜかまったく出てこないまま話が進んでくのはどうかと思う。
本件において漏洩した個人情報は、氏名、学籍番号、住所、電話番号の四点。現在、個人情報漏洩に関する損害賠償請求事件としては、本件判決(上段の方)における一万円の支払い命令が最高額となっている。また、別の事件として取り扱われた下段の方の判決において、五千円の支払い命令となっているのは、原告が当日の会場で暴れたから。(笑)
なお、上段、下段共に、原告による損害賠償請求額は三十三万円(慰謝料三十万と弁護士費用三万)。
まぁ見て分かる通り、訴えを提起した際には大幅な赤字を強いられるため、事の善悪を無視すると、500円貰って満足するのが双方の利益に適っているようです。