「Yahoo!BB顧客情報流出事件で一人あたり6000円の賠償命令」記事へのコメント

全ての人に対してか？

[Anonymous Coward]

> 6,000円を実際に支払うなら随分と授業料が高くついたようだ。"
誰も「すべての被害者に」とは言っていないような。

訴訟を起こした人に対して6000円ならちっとも
かゆくもなんともないですよね。

Re:全ての人に対してか？

[Anonymous Coward]

アメリカだとこういうのは被害者全体を代表して訴訟を起こすので、訴訟に参加してなくても該当者には恩恵があるんですが(こういう訴訟で和解が成立したのでこれこれの条件にあてはまる人はいくらもらえるよ、みたいな英語のメールがある日突然来たことあり。現金じゃなくて割引か何かだったかも)、日本ではそういう代表訴訟みたいな制度はないのでしょうか。

Re:全ての人に対してか？

[aburagirio (26645)]

アメリカで言う所のクラスアクションに該当する制度は、日本にはありません。
導入についての検討は行われていますが。

問題は、クラスアクション制度を適用すると、自分の請求権が何時の間にか勝手に消滅してしまう場合がある、という点です。
つまり、誰かが勝手に起こした訴訟が敗訴に終わった場合も、その判決の拘束力を受けてしまう、ということです。

紛争の一回的解決の要請と、個々の請求権者に対して訴訟を行う機会を保証すべき要請との折り合いをどうするか、という言い方もできますね。

現在の日本では、選定当事者制度が最も近い制度だと思います。
選定当事者制度は、共通の利益を有する者が、全員の為に当事者となる者を選定することのできる制度です。

まあ、グループの代表者を決めて、その代表者についての判決がグループ構成員全体に及ぶ、位のイメージです。
グループに参加する場合は、その旨の意志表示をしなければなりません。
グループに参加しない人は、別途訴訟を提起できます。
別途提起した上で、やっぱりみんなと一緒がいい、というのも可能です。