アカウント名:
パスワード:
というか、学術雑誌ってたくさんありすぎて、どれに投稿しようかっていつも 迷ってしまいます。
なるほど、そう考えると日本語で書くことにも意味がありそうです。
一方で、英語で書くと、世界における日本のプレゼンスを高めることができます。 優れた研究を行いながら、鈴木梅太郎や山極勝三郎のように、日本語でしか発表 しなかったためにノーベル賞を逃した人もいます。
納税者に対する責任としては、それをいかなる形でさえ発表したり、形にすれば いいわけで、わざと外国人からは読みにくくするということは、科学者としての 倫理に反するのではないかと思います。知的財産権を守りたければ特許にすれば いいわけですし。
それが、スポンサーである国民に還元することだと主張するのなら、 それはそれでいいかもしれませんが。
その人の能力や経験値にもよりますが、日本で教育を受けた人では、母国語(日本語)と同じかそれ以上の英語の語学能力、コミュニケーション能力を持っている人は滅多にいないようです。ということは、どの分野でも、英語で論文を書くと、日本語で論文を書くよりも、不正確で、語学の誤りが多い論文になることを意味するんじゃないかと思います。
外国人に読んでもらうためには外国語で書くしか仕方ないけれど、それはあくまで相手と目的によるので、日本人相手では、英語の論文だと誤解される可能性もより多くなると思います。極端な話、インクリメンタルペーパーで内容が予め推測できるようなものでなければ、日本人が、日本人の書いた語学の誤りの多い英語の論文を正確に理解することはないくらいに思いますが。
口頭発表も、グラントの申請書もみんな英語になる時も来る可能性もあるし、その時は必要に迫られて語学の能力も上がると思うけど、今は論文の点数が必要な場合(そのような場合は中身は読まれることはない)のために英語の論文を書くのは非常に大事だけれど、母国語の論文を書いて、日本語で研究発表して、祖国のコミュニティーにサービスする努力を惜しむ理由はないのではないでしょうか。コミュニティーがすでにインターナショナルじゃなければ意味がないとか言いつつ、グラントは国内の役人が決めてるとか、また国内で認めてもらうために外国の偉い人のお墨付きがいるとか、ナイーブな事情もいろいろあると思いますが。
プロでやっている人は、英語のコミュニケーション能力があると認定されていることになっているから、ありきで発想しがちだと思います。そんなにひどいことばかりでもないでしょうけど、言語に多少興味を持っている人からすれば、どれだけ正確に伝わっているかは興味の対象です。
日本人同士だとエラーの起こし方に相関があって有利そうだけど、エラーのある伝送路で通信して正確に伝わると断定できますか? またそんな論文は今度はネイティブに正しく伝わらないかもですよ。
どれだけ正確に伝わっているか本当は検証しないと結論は出ないでしょう。ただ、国際会議の報告を何人かで議論していて、大誤解発覚とか経験ありませんか?
いや、人間が努力して何とかすべきというよくある主張だと思うけど、才能もあり努力も惜しまなくて名声を勝ち得ている人がやっぱりここ一番でかなわないということを目にするので、これは努力をしてもダメなものであって、極論すれば、中途半端に人間の語学に投資するのはやめた方が良いかもってことはないですか。
これから数年くらいの間で、機械翻訳で論文が書けるようになるとは思わないけれど、語学ハンディキャップ克服ツールを考えて対抗しようぜというのが、このトピックの言いたいことではないの?
論点が少しずれるけど、まわりの人を観察する限り「難しくはないです」って仰るのはちょっと信じられない感じがします。「意味を間違えない」が十分なレベルかどうかは疑問があります。また、論文の英語が一県簡単に思えるのは、語彙なり専門知識を別途学習しているからです。きょうび、とつぜん異分野への展開とかが要求されることも多い訳で、語学と知識獲得とを同時にやらなければならなくなる時、読むのも書くのも壁にぶつかると思います。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
ソースを見ろ -- ある4桁UID
個人的には (スコア:1, 興味深い)
論文なんて基本的に英語で書かれてるでしょ
Re:個人的には (スコア:0)
というか、学術雑誌ってたくさんありすぎて、どれに投稿しようかっていつも
迷ってしまいます。
Re:個人的には (スコア:3, 参考になる)
日本固有の出来事を英語で書いても読んでくれる人は少ないかもしれない,そういう場合はかえって日本語論文誌に書いた方が世のため人のため,です。
特に,我が国の国民からの貴重な税金を使って行われた成果については,果たして英文でWorldWideに読んでもらうことが大事なのか,スポンサーである国民に還元することが大事なのか,よく考えた方が良いのかも知れません。
英語論文にしないと相手にしてもらえない分野や話題もあるでしょうが,そうでないものもあるのも事実ですので,時と場合によってうまく使い分けることが肝心でしょうね。
Re:個人的には (スコア:1, 参考になる)
いろんな人の批判にさらされて、育っていくものです。国内に閉じこもって
いては、十分な批判的意見を集めることができません。とくに、最先端の
研究であればあるほど、それに対する有用なコメントを言える人は少なく
なってきますし、そうでなくても、国が変われば、違った見方からの有用な
コメントが期待できます。
もちろん、重要なポイントはお互い隠しあったりするということは、若干は
ありますが、それは当然、相手が外国人だから隠すのではありません。
国籍にかかわらず、競争相手は競争相手ですから。
分野ごとの文化というのはあるでしょうが、基本的に、科学者が国内だけに
閉じこもっていて、いいことは何もないと思います。海外の研究者とも
議論を戦わせ、研究に磨きをかけるほうが、スポンサーである国民にとっても
良いことなのではないでしょうか。
それでも日本語で論文を書く理由が、ないわけではありません。たとえば
他の分野の人にも読んでもらいたいとか、分野が日本文学だからとか、
国内における知名度を獲得したいとか。でも、それは、たまに日本語の論文も
書く、という理由にはなっても、ふだんから日本語で論文を書く、という
理由には、ならないと思います。(日本文学など一部の分野を除き)。
Re:個人的には (スコア:0)
なるほど、そう考えると日本語で書くことにも意味がありそうです。
一方で、英語で書くと、世界における日本のプレゼンスを高めることができます。
優れた研究を行いながら、鈴木梅太郎や山極勝三郎のように、日本語でしか発表
しなかったためにノーベル賞を逃した人もいます。
納税者に対する責任としては、それをいかなる形でさえ発表したり、形にすれば
いいわけで、わざと外国人からは読みにくくするということは、科学者としての
倫理に反するのではないかと思います。知的財産権を守りたければ特許にすれば
いいわけですし。
Re:個人的には (スコア:0)
デタラメを言わないように。
なんだかんだいっても (スコア:0)
工学系は裾野が広いから、そういう人たちが互いになんとなく国内誌でもいいんだ立派なんだという雰囲気を作ってるんですね。
その最たるものが情処ですがね。
Re:個人的には (スコア:0)
多くの分野で、日本(だけに限らず多くの国の)の科学技術は、衰退してしまうと
思いますよ。
それが、スポンサーである国民に還元することだと主張するのなら、
それはそれでいいかもしれませんが。
Re:個人的には (スコア:0)
「日本固有の出来事」については、たしかにそのとおりでしょう。ただ、それは特殊な例外だけの話なのではないかと思います。具体例を挙げてもらわないと、どういったことを言いたいのか、よくわかりませんが。
それから、日本語で書くことが、なぜ国民に還元することになるのか。それを必要とする日本人なら、英語でも読みますよ。そういう人は、もともと、海外の論文を読む必要もありますから、英語は読めるはず。むしろ、互いに外国の論文も読める現状において、日本だけが、外国の研究者に対するそういった嫌がら
Re:個人的には (スコア:1, すばらしい洞察)
つまらないというか、平凡中庸な意見だとは思うけれど、例えば、あなたのコメントのように視野の狭いものが引き立て役になっているのではないでしょうか。
「日本固有の出来事=特殊な例外」「日本文学などの一部分野」というけれど、文学に限らず日本語のテキスト(オーラルを含む)をMaterialにする研究では、日本語論文がpriorityを持つことが多いのが当たり前ではないかと思います。日本語である必要はないけれど、少なくとも漢字仮名を表現する必然性はありますね。そうすると、法学(の一部)やら史学(の一部)やら社会学(の一部)やら心理学(の一部)やら教育学(の一部)やら、いわゆる人文社会科学のかなりの部分が含まれると言うことになります。
理系はどうかというと、実学の一部では、研究者に読まれるだけでは目的を達しない論文があります。例えば農学や環境科学には、自治体の政策決定に関与する人たちに「早く」読まれることが重要なものがある。ある湖沼の生物相や生態系の現状を報告して保全に対する資料を提供するもの、とか(あくまでも例ですが)。
「一部の例外」というには研究分野はあまりにも多様です。
Re:個人的には (スコア:1)
その人の能力や経験値にもよりますが、日本で教育を受けた人では、母国語(日本語)と同じかそれ以上の英語の語学能力、コミュニケーション能力を持っている人は滅多にいないようです。ということは、どの分野でも、英語で論文を書くと、日本語で論文を書くよりも、不正確で、語学の誤りが多い論文になることを意味するんじゃないかと思います。
外国人に読んでもらうためには外国語で書くしか仕方ないけれど、それはあくまで相手と目的によるので、日本人相手では、英語の論文だと誤解される可能性もより多くなると思います。極端な話、インクリメンタルペーパーで内容が予め推測できるようなものでなければ、日本人が、日本人の書いた語学の誤りの多い英語の論文を正確に理解することはないくらいに思いますが。
口頭発表も、グラントの申請書もみんな英語になる時も来る可能性もあるし、その時は必要に迫られて語学の能力も上がると思うけど、今は論文の点数が必要な場合(そのような場合は中身は読まれることはない)のために英語の論文を書くのは非常に大事だけれど、母国語の論文を書いて、日本語で研究発表して、祖国のコミュニティーにサービスする努力を惜しむ理由はないのではないでしょうか。コミュニティーがすでにインターナショナルじゃなければ意味がないとか言いつつ、グラントは国内の役人が決めてるとか、また国内で認めてもらうために外国の偉い人のお墨付きがいるとか、ナイーブな事情もいろいろあると思いますが。
Re:個人的には (スコア:0)
つかね、やっぱり日本語論文を出しても効果はほとんどありません。
英語論文を出した上で、それを新聞などの日本語メディアに取り上げさせる。これがいちばん。
Re:個人的には (スコア:0)
分野にもよるけど、理系では英語として間違っているかはともかく、内容が誤解されないていどの論文を書くことはそれほど難しくはありません。表現形式など、あるていどフォーマット化してるので。文系はそうも言ってられないのでしょうが。
> 日本人が、日本人の書いた語学の誤りの多い英語の論文を正確に理解することはない
語学の誤りにかかわらず、日本人の書いた英文論文の方が、ネイティブの人が書いた英語論文より読みやすいし、微妙なニュアンスもよく分かります。本当に。
グラントうんぬんについては別のACの方が書いているとおりですね。少なくとも、大型のグラントは。
Re:個人的には (スコア:1)
プロでやっている人は、英語のコミュニケーション能力があると認定されていることになっているから、ありきで発想しがちだと思います。そんなにひどいことばかりでもないでしょうけど、言語に多少興味を持っている人からすれば、どれだけ正確に伝わっているかは興味の対象です。
日本人同士だとエラーの起こし方に相関があって有利そうだけど、エラーのある伝送路で通信して正確に伝わると断定できますか? またそんな論文は今度はネイティブに正しく伝わらないかもですよ。
どれだけ正確に伝わっているか本当は検証しないと結論は出ないでしょう。ただ、国際会議の報告を何人かで議論していて、大誤解発覚とか経験ありませんか?
Re:個人的には (スコア:0)
単純な文法ミスなんかでrefereeの心象を悪くして、落とされることを考えれば、それくらいの手間は惜しみません。
世界でも通用するような研究をしようと思ったら、英語で発表することは必須です。この点だけでも日本人(をはじめ、非ネイティブ話者)は「言葉の壁」というハンディキャップを背負って勝負せにゃならんのですが、そういうもんなのです。
「いや、俺は日本語での発表にこだわるんだ!」といくら言ってみたところで世界からは無視されますし、まぁはっきり言うと、誰か日本語の読めるヤツがそれをパクって英語で発表しようもんなら、そっちが「世界の第一人者」になるのを指をくわえて見てなきゃなんないんですよ。
Re:個人的には (スコア:1)
いや、人間が努力して何とかすべきというよくある主張だと思うけど、才能もあり努力も惜しまなくて名声を勝ち得ている人がやっぱりここ一番でかなわないということを目にするので、これは努力をしてもダメなものであって、極論すれば、中途半端に人間の語学に投資するのはやめた方が良いかもってことはないですか。
これから数年くらいの間で、機械翻訳で論文が書けるようになるとは思わないけれど、語学ハンディキャップ克服ツールを考えて対抗しようぜというのが、このトピックの言いたいことではないの?
Re:個人的には (スコア:0)
上で別ACが書いてるように、自然科学系では「意味を間違えない」程度の英文を書くのは難しくはないです。つか、それが出来ないレベルというのは、英語論文がまともに読みこなせないようなレベルなわけで、自分の研究についての世界的な動向が把握できてないのと同義。はっきり言って世界に通用するだけの研究は無理ですよ。
それ以上の部分のハンディキャップ克服ツールとしては、機械翻訳なんかよりも遥かに効率がいい、「英文校閲」というものがすでにあって、それが利用されてるわけですよ。
#それにそもそも、それはこのトピックの主題ですらないと思うけど。
Re:個人的には (スコア:1)
論点が少しずれるけど、まわりの人を観察する限り「難しくはないです」って仰るのはちょっと信じられない感じがします。「意味を間違えない」が十分なレベルかどうかは疑問があります。また、論文の英語が一県簡単に思えるのは、語彙なり専門知識を別途学習しているからです。きょうび、とつぜん異分野への展開とかが要求されることも多い訳で、語学と知識獲得とを同時にやらなければならなくなる時、読むのも書くのも壁にぶつかると思います。