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他の衛星の軌道の邪魔
打ち上げ自体は成功し、予定軌道への投入までは問題無く行なわれたが、その後に太陽電池パネルに問題が発生。衛星本体への給電が完全に停止したもの。
他の衛星の軌道の邪魔 (多分)静止衛星軌道だから、まず、撃ち落とすの無理だと思う。
アメリカ空軍が過去に人工衛星へのミサイル攻撃をおこなったことがありますが、あれは静止衛星軌道ではなくLEOでした。 それでも数百のデブリを生じさせ、それらが大気圏で燃え尽きるのに25年かかっています。 その間、その周辺の軌道はまったく使い物にならなかったようです。
東南アジア上空の静止衛星軌道は混雑しているので、仮に破壊できるとしても破壊するのは危険でしょうね。 ミサイルで「押し退ける」ような形なら大丈夫でしょうが...
衛星本体への給電が完全に停止したもの。 って事は墓場軌道に遷移させるのも無理?
衛星本体への給電が完全に停止したもの。
墓場軌道に移動させることは困難でしょうが、静止衛星軌道にとどまるのも困難だとおもいます。 静止衛星軌道上に長時間居座るには結構な量の推進剤が必要となるので、コントロールを失った静止衛星ならゆっくりとずれていくでしょう。 でも、普通に墓場軌道にずらすよりは遥かに時間がかかるので迷惑な物体であることに違いはありません。
静止衛星軌道上に長時間居座るには結構な量の推進剤が必要となるので、コントロールを失った静止衛星ならゆっくりとずれていくでしょう。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
撃ち落とし (スコア:1, 参考になる)
Re:撃ち落とし (スコア:3, 参考になる)
つーか、 って事は墓場軌道に遷移させるのも無理?
Re:撃ち落とし (スコア:5, 参考になる)
アメリカ空軍が過去に人工衛星へのミサイル攻撃をおこなったことがありますが、あれは静止衛星軌道ではなくLEOでした。 それでも数百のデブリを生じさせ、それらが大気圏で燃え尽きるのに25年かかっています。 その間、その周辺の軌道はまったく使い物にならなかったようです。
東南アジア上空の静止衛星軌道は混雑しているので、仮に破壊できるとしても破壊するのは危険でしょうね。 ミサイルで「押し退ける」ような形なら大丈夫でしょうが...
墓場軌道に移動させることは困難でしょうが、静止衛星軌道にとどまるのも困難だとおもいます。 静止衛星軌道上に長時間居座るには結構な量の推進剤が必要となるので、コントロールを失った静止衛星ならゆっくりとずれていくでしょう。 でも、普通に墓場軌道にずらすよりは遥かに時間がかかるので迷惑な物体であることに違いはありません。
Re:撃ち落とし (スコア:0)
LEOなら軌道は下がる一方なのでわかりやすいんですが、静止軌道の事はよくわからなくて。
静止衛星の放置後の挙動 (スコア:5, 参考になる)
静止軌道上での摂動は、主に以下の3種類です。
重力ポテンシャルの不均一⇒東西方向への移動、軌道半径変化
地球は非球形であり、重力ポテンシャルも均一ではありません。そのために、重力ポテンシャルの低い位置(東経75°付近)に向けての加速が起こります。東西どちらに動くかは、その経度のどちら側に谷間があるかによります。東に加速されれば軌道半径が大きくなり、西に加速されれば軌道半径が小さくなります。
当初の移動の大きさは、場所にもよりますが経度にして年間2〜3°程度です。が放置しておけばさらに加速していきます。
月・太陽などの引力⇒南北方向への移動、軌道傾斜角変化
人工衛星も月・太陽による潮汐力を受けます。地球の自転軸が傾いていることから、白道、黄道は赤道とはずれています。そのため、潮汐力によって、衛星の軌道傾斜角は変化します。ただし、これによって軌道半径は変わりません。なお、月の軌道面と黄道もずれており、さらに18.6年周期で変動しているのでどこかの軌道傾斜角で落ち着くというわけではなさそうです。
移動の大きさは、年にもよりますが年間〜1°程度です。
太陽輻射(光圧)⇒周期的加減速、軌道離心率変化
太陽電池パネルで受ける光圧により、昼→夜では加速され、夜→昼では減速されます。このような周期的加減速により、軌道が楕円になっていきます。とはいうものの、Out of Controlであれば、パネルは正しく太陽を向いておらず、おそらくスピンしているでしょうから、この効果は普通ほど効いてこないのではと思います。
というわけで、長いスパンで考えれば「東西方向には、重力ポテンシャルの低い位置を中心として振動。片側の最大振幅は元の位置。南北方向には1日1回の振動で動き、振幅は変化する。高度は静止軌道付近。数年に1度、静止軌道と元の位置付近で交差する」といったあたりでしょうか。
#ちなみに、静止軌道の位置は国際電気通信連合会において「有限な天然資源」と規定されており、割り当てられた位置で緯度・経度とも±0.1°を保持することになっています。