今はセガはマルチプラットフォームをターゲットにしていますが、自社プラットフォーム向けだけにゲームを開発していた時代、家庭用ゲーム機だけでうまみのある利益があったのかは少々疑問です。あそこは業務用ゲームの開発もしており、その売り上げと DC などの家庭用ゲーム機とのあわせ技で利益を出していたはず。 家庭用ゲーム機の普及に伴い、業務用ゲームの売り上げが落ちるにつれ、自社プラットフォームだけにこだわる開発のしかたが重荷になって、最終的には自社ゲームコンソール終了->マルチプラットフォームへという流れだと思いますが。一時期はかなり会社が傾いていたとも聞きます。(でなければ今でも CSK 傘下のままでしょう。業績が芳しくなかったからこそ放出されたわけで) #もちろん、セガのゲームには強烈なファンがいましたし、SS や DC のような小さなパイ向けだから面白くないゲームだとは言いません。魅力のあるゲームであっても、きちんと数を売って商売をしないと、そもそもその開発を続けることすら不可能になるということです。
新型特需だしなぁ (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:新型特需だしなぁ (スコア:0)
「乗って欲しいところだ」なんて願望丸出しだし。
Re:新型特需だしなぁ (スコア:0)
Re:新型特需だしなぁ (スコア:0)
信者論争になりやすいネタなのでアレですが、Xbox360の時もwiiもそうですが
本体の売上がどーのという話はゲームとしてどうかという話とは無関係だと思うんですがね。
#アレゲ人には自分の好きなものがマイノリティかマジョリティかに拘るのがやたら多い希ガス。
#身に付けた技術がマイノリティに属してしまうと飯の食い上げになりかねんIT業界の宿命か?
#第6世代ハードは今のところ3陣営全部ステが確定しているのでAC。
Re:新型特需だしなぁ (スコア:2, 興味深い)
本当にそうでしょうか?
ゲームソフトのメーカ側がソフト開発をプランニングするときに、「プラットフォームの販売台数」というのはかなり大きな意味を持つと思います。プラットフォームの販売台数が少なければ少ないほど、ゲームソフトが売れる本数も少なくなっていきますから。
販売台数少 -> 参入メーカ少 -> 販売ゲームソフト少 -> 魅力的なゲームの絶対数少 -> 販売台数少
という悪循環。もちろん、任天堂もマイクロソフトもソニーも自社にゲーム開発部隊をそろえていますが、
ん? 俺、今何か言った?
Re:新型特需だしなぁ (スコア:2, 興味深い)
>ゲームソフトのメーカ側がソフト開発をプランニングするときに、「プラットフォームの販売台数」というのはかなり大きな意味を持つと思います。
販売台数そのものはあまり意味がないでしょう。その台数で商売になるかどうかに意味があります。販売本数が少なくても、一本当たりの単価が十分高かったり、開発費が安ければ商売になります。
>もちろん、任天堂もマイクロソフトもソニーも自社にゲーム開発部隊をそろえていますが、一社ではかなりきついと思います(任天堂はその中でも例外的)。
その三社だと確かに例外的に見えますが、元々は任天堂スタイルが標準だったんですよね。セガなんかは任天堂以上にソフト出しまくってましたし。全然キツくありませんでしたよ。
>ソフトが絶対数が少なければ、その分魅力的なゲームも減ります。
単に魅力的なゲームの数が多いか少ないかということなら、ハードウェアメーカーが頑張れば済む話なんですけどね。ただ、実際には誰にとって魅力的かという要素が入ってくるので、一社だとどうしてもラインナップに穴が出てきます(任天堂がエロゲー作ったりしないでしょうから)。とは言うものの、ハード一種で全てをまかなおうという考えを捨てればコレだって弱点にはなりません。
>だから、マイノリティかマジョリティかは、ゲームやるほうの我々にとっても重要なのではないでしょうか?
だから、マイノリティかマジョリティかが重要になるような市場にいつの間にかなっちゃったんですよ。何でそうなったのかは知りませんが。
Re:新型特需だしなぁ (スコア:1)
開発費やその他もろもろの諸経費がペイできれば、もちろんそれは商売として成り立つでしょうし、そういう特定のターゲットを狙った(PS ではソニーの基準が厳しくてエロ表現が出来ないから、とか)ゲームもあります。が、一般的に販売数を見込む(そして損益分岐点を見込んで開発費を決める)時には、どうしても母数が大きな方に重点を置かざをえないと思いますよ。
今はセガはマルチプラットフォームをターゲットにしていますが、自社プラットフォーム向けだけにゲームを開発していた時代、家庭用ゲーム機だけでうまみのある利益があったのかは少々疑問です。あそこは業務用ゲームの開発もしており、その売り上げと DC などの家庭用ゲーム機とのあわせ技で利益を出していたはず。
家庭用ゲーム機の普及に伴い、業務用ゲームの売り上げが落ちるにつれ、自社プラットフォームだけにこだわる開発のしかたが重荷になって、最終的には自社ゲームコンソール終了->マルチプラットフォームへという流れだと思いますが。一時期はかなり会社が傾いていたとも聞きます。(でなければ今でも CSK 傘下のままでしょう。業績が芳しくなかったからこそ放出されたわけで)
#もちろん、セガのゲームには強烈なファンがいましたし、SS や DC のような小さなパイ向けだから面白くないゲームだとは言いません。魅力のあるゲームであっても、きちんと数を売って商売をしないと、そもそもその開発を続けることすら不可能になるということです。
(自社プラットフォームを抱えているソニー、マイクロソフト、任天堂以外の)体力のあるメーカは、自社や他社で開発されたミドルウェアを使って複数のプラットフォームに対応できるように開発しているはず。ですから、どのプラットフォームで販売するかはほとんど経営的な判断(先に言った利益が出るかどうか)だと思います。ですが、消費者側からするとやりたいゲームが自分の持っているプラットフォームで販売されない、というのは致命的ですよね? なので販売台数の多い「メジャーな」勢力の尻馬に乗るというのは、消費者側にとっても間違っていはいない、と思います。
(と、ここまで書いて気付いたけど、「ハード一種で全てをまかなおうという考えを捨てれば」というのは、「消費者側が複数プラットフォームを持てば」ということ?)
マイノリティかマジョリティかが重要になるような市場にいつの間にかなっちゃったんですよ
それが市場原理だからでは。だからソニーやマイクロソフトは(時には赤字を出してでも)プラットフォームを広げようとする。
ん? 俺、今何か言った?
Re:新型特需だしなぁ (スコア:1)
うーん、それって前提条件が一つ抜けていませんか?ソフトウェア単価、開発費などが横並びの複数のゲーム機の中から選択する場合の話ですよね。パイが大きい方が良いに決まってるのは間違いないですけど。
>一時期はかなり会社が傾いていたとも聞きます。
それはセガだから…セガが傾いたのは単にハードウェアの開発/販売戦略をミスったからじゃないですか?一社でのソフトウェア開発が重荷になったという話じゃないと思いますけど。大体、ゲーセンでポリゴンレースゲーやポリゴン格闘ゲーを流行らせておいて、家庭用ゲーム機の3D処理性能でプレイステーションに負けてるんじゃ、ライバルに塩を送ってるようなもんです。
ちょっと今回の話と絡めるのは違うと思うんですけど。セガの例じゃダメなら、ネオジオとかどうでしょう。販売台数を比較するのが馬鹿らしくなるようなマシンですが、失敗だったという話は聞いたことがありません。ネオジオCDはどうかしりませんが。
>(と、ここまで書いて気付いたけど、「ハード一種で全てをまかなおうという考えを捨てれば」というのは、「消費者側が複数プラットフォームを持てば」ということ?)
ゲームと一口に言っても色んなジャンルがあるわけで、全てのジャンルを一つのハードで網羅する必要はないのではないか、という話です。ジャンルを狭めればハードウェアの普及台数に比してソフトを買う客も増えるでしょう。単純な台数比較に意味がなくなります。
それに、全てのゲームを一つのハードでまかなおうとすると処理速度を必要とするゲームにハードの価格が引っ張られますし、色んな機能を盛り込まないといけなくなるので無駄も多くなりませんかね。DSが処理速度や解像度を必要としないゲームの受け皿として十分機能してるのを見ると、汎用ハード戦略自体が間違いだと思うのですが。そうやって棲み分けできれば、メジャー/マイナーという分け方が意味を成さなくなります。
そもそも、Wiiはそうやって勝負を逃げたハードですよね。WiiとPS3の売り上げを比較する意図も私にはわかりませんけど。XBOX360ならともかく。
>それが市場原理だからでは。だからソニーやマイクロソフトは(時には赤字を出してでも)プラットフォームを広げようとする。
確かに、結局は消費者が選択した道なんですけどね。ただ、消費者は十年先の市場を考えてモノを買ったりしません。特に嗜好品の場合は。今売れてるからという理由で進む道を決めるのは本当に理にかなっているのか、任天堂みたいに消費者に道を示すのが正しいのか、私にはわかりません。