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エボラウイルスは、アフリカの公衆衛生の懸案であり、潜在的な生物兵器でもあります。 これは、高い死亡率と認可済みのワクチン・抗ウイルス剤の少なさから、 危険レベル4の因子と分類されています。 エボラ病原のメカニズムへの基礎研究と、効果的な対抗策の開発は、 現在のエボラウイルスの高い危険レベルによって制限されています。 私たちは、VP30遺伝子(重要な転写因子をコード化している)の代わりに、レポーター遺伝子(遺伝子が発現しているかどうか見やすくするための遺伝子)を発現するエボラウイルスを開発しました。 安定してVP30を発現
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
増殖と感染の関係がよく分かりません (スコア:3, すばらしい洞察)
体内で増殖する前の少量の感染では害は無い、みたいな事じゃなくて、
そもそもヒトには感染しませんよ、ということなんですよね?
増殖する際に宿主をしっかり選択していて、
選択肢からヒトを取り除いたので感染しなくなったとかそういうことかな。
サルでは増殖するそうだけど、このサルをヒトが食べても大丈夫?
ウィルスを扱ったマンガといえば
Re: (スコア:5, 参考になる)
asahi.comの記事では、「実験用のサルの細胞では増える」とあやふやな書き方をしているために、「ヒトでは増殖しないがサルの細胞でなら増殖する」というようにも読めてしまいますね。
中日新聞の記事 [chunichi.co.jp]の方が肝心の部分が正確に書かれています。
ウイルスが増殖するためには必要なVP30という蛋白があるわけですが、この新しいウイルスはその蛋白を作るための遺伝子を持っていません。
わざわざVP30蛋白の遺伝子を組み込んで発現するようにしたサルの細胞でなら増殖できる、というのが正しいです。
そういう細胞は自然界にはもともと存在しませんから、かなり安全に実験が行えるようになった、という話です。
Re: (スコア:5, 参考になる)
エボラウイルスは、アフリカの公衆衛生の懸案であり、潜在的な生物兵器でもあります。 これは、高い死亡率と認可済みのワクチン・抗ウイルス剤の少なさから、 危険レベル4の因子と分類されています。
エボラ病原のメカニズムへの基礎研究と、効果的な対抗策の開発は、 現在のエボラウイルスの高い危険レベルによって制限されています。
私たちは、VP30遺伝子(重要な転写因子をコード化している)の代わりに、レポーター遺伝子(遺伝子が発現しているかどうか見やすくするための遺伝子)を発現するエボラウイルスを開発しました。
安定してVP30を発現
Re:増殖と感染の関係がよく分かりません (スコア:3, 参考になる)
違う。
そもそも活発で複合的、という訳がおかしくて、原文は
>large-scale screening efforts for compounds with activity against this lethal virus
だから
"この致死性のウィルスに対する活性をもつ化合物の(=化合物を探す)大規模スクリーニング"
という感じ。
大規模スクリーニングってのは文字通りの意味で、多量のものから欲しい特性のものを選び出す作業全般って
だけの意味。
医薬なんかの現場で言うと、化合物を少量ずつ多種類のせられる容器に入れておいて、上から標的物質を
全部の部分に入れて、しばらく後に反応を見る(あらかじめ、反応があればわかるようにしておく)。
そうすると、特定の病原体/その部分構造等に反応する薬品をスクリーニングできるから、あとは有望そうな
ものに絞って、その発現機構を調べたり改良したりできるわけで、絞り込みが速くなる。
こんな感じの装置とか見たことあるんじゃないかと。
http://microarray.swmed.edu/p_protein.html [swmed.edu]
(個々の点の部分がちょっと窪んでいて、それぞれに異なる薬品が入っていて、そこに装置とかが標的物質を
マルチチャンネルピペッターを使って一気に流し込む)
この手の手法を使うと、数万とか数十万とかの化合物から迅速に数十種とかの候補が選び出せるから、とりあえず
頭を使わずに絞り込めて便利。