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Anonymous Coward
on 2008年02月15日 12時38分
(#1297516)
だいたい想像はできるけど,経緯の説明が「訴訟を起こされている」の一言だけってのはいかがなものかと思うなぁ.で,オレはそもそも Vista に全く興味が無かったので,このキャンペーンも知らないんだけど,リンク先の英文を斜め読みした感じだと,
Vista 発売前の PC に販促用に貼ってたロゴに "Windows Vista Capable" と "Premium Ready" があったのだが,前者は「 "Vista Capable" と言っていながら,実際には Vista のシャレた機能は一切動作しない」ということで,「うそつき!!!」と訴えられた
…ということでいいのかな?で,マイク・ナッシュ氏は Vista Capable な PC を買って,上記の訴えた人々と同様にショックを受けていた,と. …たしかに,単なる PC 音痴のような気がする.
「明確にしようとした」は、Windows Vista Capableの説明 [microsoft.com]が提訴後に改訂されたことを指している。その別記事からの孫引きになるが、次のような変更があったという。ここから推測するに、表示した側の責任が問われる事例もあったのかもしれない。
Windows Vista Capableプログラムを通じて、Windows Vistaを動かすに足る強力なWindows XPベースのPCが、Acer Inc., Dell Inc., Fujitsu Limited, Gateway Inc., HP, Lenovo, NEC Corp., Sony Corp., Toshibaなどといった世界中の主要PC製造元から現在提供されています。Windows Vista Capableロゴは、今日購入するPCについて、Windows Vistaにアップグレードする条件が整っており、Windows Vistaのコア体験を実行できるものであると顧客に確認させる目的で定められています。
(提訴前)
Windows XPを稼動させている新しいPCでWindows Vista Capable PCロゴの付いているものは、Windows Vistaを稼動できます。情報の組織化および検索における新機軸、セキュリティ、信頼性といったコア体験は、Windows Vistaの全てのエディションに搭載されます。それら最小限のコア体験は、全てのWindows Vista Capable PCで稼動します。Windows Vistaのプレミアムエディションで提供される――新しいWindows Aeroユーザー体験のような――いくつかの機能は、高度もしくは追加ハードウェアを要求する場合があります。
(提訴後、強調はArs Technicaによる)
Seattle PI紙記事では、タレコミで触れられている2者以外のメールについても若干伝えている。記事によると原告側弁護士は、ある従業員(名前は明かされず)が書いたとされる、Windows Vista Capable表示に「ガラクタでさえ適合してしまう」との内容を読み上げ、また、Wal-Martがキャンペーンの影響を懸念していたことを示す一連のメールを提示し、他の小売店も同様の懸念を持っていたこともほのめかしたという。
Aero はなくても DWM が有効にできるテーマが Home Basic なら使えたと思います。これは Windows Aero テーマのような半透明化などの効果は適用されませんが、DirectX を利用したウィンドウ管理と描画制御は行われるテーマです。Wikipedia 日本語版の Vista の視覚表現 [wikipedia.org]から、Windows Aero と Windows Vista スタンダードの違いを確認すると分かりやすいかと思います。
このテーマは Home Basic にしか用意されていないのですが、Home Premium/Business 以上でも「これでいいよ」って人は結構いるように思うのですけどね。Home Basic 以外のエディションでは DWM が有効になるテーマ自体が Windows Aero しかありません。(Starter では一切なし)
あと、日本ではキャンペーン自体開始がやや遅く、本国では Vista Capable PC キャンペーン開始→数か月後に Vista Premium Ready が出てきたのではなかったでしょうか。この結果、Vista Capable PC キャンペーン中は Home Premium/Business 以上に Vista Capable PC では対応できないという告知がなかったことから、騙されたとして訴えた、という経緯だったかと思います。
なので "Premium Ready があるのに Capable PC を買ったのが悪い" とは言い切れないのです。
タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:3, 参考になる)
Vista 発売前の PC に販促用に貼ってたロゴに "Windows Vista Capable" と "Premium Ready" があったのだが,前者は「 "Vista Capable" と言っていながら,実際には Vista のシャレた機能は一切動作しない」ということで,「うそつき!!!」と訴えられた
…ということでいいのかな?で,マイク・ナッシュ氏は Vista Capable な PC を買って,上記の訴えた人々と同様にショックを受けていた,と. …たしかに,単なる PC 音痴のような気がする.
Re:タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:3, 参考になる)
お前が情報に疎いんだ、と言われればそれまでですが、どういう経緯で訴えられたのかくらいは示していただけるとありがたかったです。
どうも「Windows Vista Capableロゴ付きパソコンは,Aeroなどのハイエンド機能を動かせない場合がある」にもかかわらず「Microsoftが展開しているWindows Vistaの広告は,ほとんどがユーザー・インターフェース(UI)「Aero」や「Media Center」など,「Windows Vista Premium Ready」ロゴの付いた認定パソコンが必要となる高度な機能を宣伝している」 [nikkeibp.co.jp]というのが問題のようですね。
「Vista Capable」と「Premium Ready」 (スコア:2, 参考になる)
では少し長くなりますが、元記事がリンクしている先も引いて補足しましょう。以下常体で。
問題の「Premium Ready」表示についてだが、Seattle PI紙記事(MS従業員メールの内容の出典)では次のように伝えている。
この通りならPCを買った顧客の責任ということになりそうだが、Ars Technicaの記事では「どういう場合に『Premium Ready』というフレーズが使われたか」の説明が異なり、Ars Technicaの別記事を示して補足もしている。
「明確にしようとした」は、Windows Vista Capableの説明 [microsoft.com]が提訴後に改訂されたことを指している。その別記事からの孫引きになるが、次のような変更があったという。ここから推測するに、表示した側の責任が問われる事例もあったのかもしれない。
Seattle PI紙記事では、タレコミで触れられている2者以外のメールについても若干伝えている。記事によると原告側弁護士は、ある従業員(名前は明かされず)が書いたとされる、Windows Vista Capable表示に「ガラクタでさえ適合してしまう」との内容を読み上げ、また、Wal-Martがキャンペーンの影響を懸念していたことを示す一連のメールを提示し、他の小売店も同様の懸念を持っていたこともほのめかしたという。
Re: (スコア:0)
EFS暗号化さえサポートしてくれないエディションがあるくせに、(セキュリティを)「全てのエディションに搭載」だなんて誇大広告ですよ。
私は「EFS暗号化」と「テレビを観れること」という要求を満たすにはアルティメット版でなければ実現できないと知り、
「テレビを観れること」を諦めてXPpro版を買いました。OSにメモリを喰わせるのが目的ではなく、OSの上で VMware を動かすことが購入の目的でしたから。
Re:タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:1)
それだったら、「Vista Home Basic」を買った人の方が騙された気がすると思うけどなぁ。<Aeroとかないから
タブレット中毒者。
Re:タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:3, 参考になる)
なので、問題ありません。
Vista Capableロゴは、Vistaの基本機能がギリギリ動く最低ラインな(くらい、低スペックなマシンでも付与されてた)のに、誤解を与えた/説明不足だった、というのが今回の件ですね。
Re:タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:1)
>なので、問題ありません。
CapableとPremium Readyの違いを理解できていないんだとしたら、同様にHome Basic と Home Premium の違いも理解できているか怪しいですよね。
Capableがギリギリ動く最低ラインだというのも、これまでの Windows(や他のOS)の例からして当たり前の話だし、特に誤解を与えたりしているわけではなく、問題ありません。
…ってことになるかと思うんですよね。
ただ、ショップの人も理解していない(フリ?)で、「Capableだから大丈夫!」と売っていたのは問題だった気がしますが。
#で、Home Basic なら Capable PCで十分使えてませんかねぇ?
タブレット中毒者。
Re: (スコア:0)
電器屋じゃないのね (スコア:0)
Re: (スコア:0)
雑誌見れば目玉の機能として紹介されてるんだし。
普通に使えると思ってしまうよ。
#まさかあんな基本的な機能で差別化するとは思わんかったよ。
Re:タレコミが不親切すぎる気がする (スコア:2, 参考になる)
Aero はなくても DWM が有効にできるテーマが Home Basic なら使えたと思います。これは Windows Aero テーマのような半透明化などの効果は適用されませんが、DirectX を利用したウィンドウ管理と描画制御は行われるテーマです。Wikipedia 日本語版の Vista の視覚表現 [wikipedia.org]から、Windows Aero と Windows Vista スタンダードの違いを確認すると分かりやすいかと思います。
このテーマは Home Basic にしか用意されていないのですが、Home Premium/Business 以上でも「これでいいよ」って人は結構いるように思うのですけどね。Home Basic 以外のエディションでは DWM が有効になるテーマ自体が Windows Aero しかありません。(Starter では一切なし)
あと、日本ではキャンペーン自体開始がやや遅く、本国では Vista Capable PC キャンペーン開始→数か月後に Vista Premium Ready が出てきたのではなかったでしょうか。この結果、Vista Capable PC キャンペーン中は Home Premium/Business 以上に Vista Capable PC では対応できないという告知がなかったことから、騙されたとして訴えた、という経緯だったかと思います。
なので "Premium Ready があるのに Capable PC を買ったのが悪い" とは言い切れないのです。
まあ、単なる説明不足だろ? (スコア:0)
それでも消費者に対しての説明としては、少々のオッチョコチョイでも転ばないように、注意深く説明しないといけなかったってだけでしょう。
ってか、現実にはそんな下らない内容でも十分金を稼ぐことを期待した訴訟として成り立つ米国の社会ってのが一番の問題なんじゃないかな。
Re: (スコア:0)