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それよりもスポーツの世界全般に、主に非用具メーカーである所からニセ科学が食い込みつつある事の方が問題です。物質を活性化させるとする「SEV」 [www.sev-sports.com]が、マイナスイオンと共に月刊ゴルフ誌に取り上げられた(半分PRで、外部編集プロダクションによる持ち込み記事のようですが)のは2004年12月のことで、SEVのプレートをクラブの様々な位置に装着して試されていました。振動吸収や剛性感が出た等、変化が感じられたとの体験談も載っていましたが、シャフトに貼ればたわみの量や位置を変化させるだろうし、そもそも金属プレートを貼れば重量バランスが違ってくるし、バランス調整に使う鉛板とどこが違うのかと…。他にも記事中では、プロスキーヤーの海和俊宏氏がSEVをスキー板に装着しており、振動吸収、エッジのグリップに効果があるとのコメントがありました。会社は今でもこんな説明 [www.sev-sports.com]をしています(生体にも効果があるというのが何とも)。マイナスイオンへの言及では、カヌー日本代表が船体にマイナスイオングッズを着けると抵抗が減って推進力が上がったとか、モータースポーツでは出力向上、燃費改善、ブレーキパッドの効き・耐久性向上がデータロガーで証明されているとか、自転車競技で車軸にグッズを装ちゃ(以下略)、などが挙げられています。また、「SEV」は多くのプロ選手をサポートしていますが、未だにマイナスイオンをうたっているゴルフグリップの「イオミック」 [iomic.com]もそうです。他にも、「ファイテン」 [phiten.com]は男子ゴルフツアーの会場にマッサージのツアーバン(F1のトレーラーハウス的な物)を派遣したり、ビーチバレーツアーの冠スポンサーになったり、ネックレスでNPBやMLBに広がりを見せたりしています。しかし、「水溶化チタン」を繊維に浸透 [phiten.com]させる技術を示しながら、一方でその繊維で造られたネックレス装着によるリラックス促進効果 [phiten-store.com]をうたい、明言はしないものの両者の関係を匂わせるようなグレーな宣伝を行っていたりと、巧妙で非常に厄介です。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
被害総額はいくら位でしょうか? (スコア:2, すばらしい洞察)
2割3割改善当たり前を謳う「燃費改善グッズ」とか
多くの方々が簡単に引っかかってますね
Re: (スコア:0)
ゴルフ道具にも似たものを感じるのはオレだけでしょうか?
#いや,オレはゴルフやらないから被害は受けてないけどさ.
Re:被害総額はいくら位でしょうか? (スコア:0)
基本的に、クラブ選択の目安となるヘッドやシャフトの素材や製法、総重量、バランスなどのスペックはカタログに掲載されています。
そして、理想の弾道を得る為には、ボール初速、打ち出し角度、スピン量等の最適化が必要ですが、それらを実現するために様々な方法が取られていて、「これ1つ(のスペック)で万人に合う」ような売り方にはなっていません。
現在メーカーが推しているのは「カスタムフィッティング」で、ショップでスペック違いを試打してデータを取り、例えばシャフト選択の場面では、カタログに重量、弾性率、剛性、キックポイント、カーボンの巻きつけ方が異なる、「シャフト専業メーカー」の製品を数値と共にラインナップして、ユーザーのスイングテンポや好みに合わせて選べるようになっており、買物時の失敗を減らして顧客満足を高める努力が為されています。
雑誌の解説記事でも慣性モーメント等を計測して、ヘッドのコントロールし易さ、振り易さ、直進性などの大まかなクラブ特性を把握できるようになっています。
一方、ユーザーの体験談や口コミには、それまで使っていたクラブとの違いや気分的なものに拠る「新品効果」がみられると思います。プロでも最初は変化が出るものの、クラブに慣れてくると飛距離はあるべきところに落ち着いてくると言います。
それよりもスポーツの世界全般に、主に非用具メーカーである所からニセ科学が食い込みつつある事の方が問題です。
物質を活性化させるとする「SEV」 [www.sev-sports.com]が、マイナスイオンと共に月刊ゴルフ誌に取り上げられた(半分PRで、外部編集プロダクションによる持ち込み記事のようですが)のは2004年12月のことで、SEVのプレートをクラブの様々な位置に装着して試されていました。振動吸収や剛性感が出た等、変化が感じられたとの体験談も載っていましたが、シャフトに貼ればたわみの量や位置を変化させるだろうし、そもそも金属プレートを貼れば重量バランスが違ってくるし、バランス調整に使う鉛板とどこが違うのかと…。
他にも記事中では、プロスキーヤーの海和俊宏氏がSEVをスキー板に装着しており、振動吸収、エッジのグリップに効果があるとのコメントがありました。会社は今でもこんな説明 [www.sev-sports.com]をしています(生体にも効果があるというのが何とも)。
マイナスイオンへの言及では、カヌー日本代表が船体にマイナスイオングッズを着けると抵抗が減って推進力が上がったとか、モータースポーツでは出力向上、燃費改善、ブレーキパッドの効き・耐久性向上がデータロガーで証明されているとか、自転車競技で車軸にグッズを装ちゃ(以下略)、などが挙げられています。
また、「SEV」は多くのプロ選手をサポートしていますが、未だにマイナスイオンをうたっているゴルフグリップの「イオミック」 [iomic.com]もそうです。
他にも、「ファイテン」 [phiten.com]は男子ゴルフツアーの会場にマッサージのツアーバン(F1のトレーラーハウス的な物)を派遣したり、ビーチバレーツアーの冠スポンサーになったり、ネックレスでNPBやMLBに広がりを見せたりしています。しかし、「水溶化チタン」を繊維に浸透 [phiten.com]させる技術を示しながら、一方でその繊維で造られたネックレス装着によるリラックス促進効果 [phiten-store.com]をうたい、明言はしないものの両者の関係を匂わせるようなグレーな宣伝を行っていたりと、巧妙で非常に厄介です。