「Transmeta、散る!」記事へのコメント

最近のNetbookの流行を見るに

[Kazsa (25846)]

Transmetaは早すぎたんだなあと思いますね。せっかくx86アーキテクチャではお荷物の命令デコーダーをソフト化して回路規模を小さく抑えられる可能性があったのに、低コスト戦略をとらなかったのが間違いだったのかも。
Crusoeベースでもずっと改良を続けていたら、今のAtomと良い勝負ができたと思うんだけど、最初にあれだけ遅い遅いって叩かれちゃったらねえ。

Re:

[Anonymous Coward]

> せっかくx86アーキテクチャではお荷物の命令デコーダーをソフト化して回路規模を小さく抑えられる可能性があったのに、

お荷物のデコーダーハードウェアをお荷物のソフトウェアに移しかえて、なお遅くなっただけですが。
ハイエンドではCMSによる最適化の効果は低いし(実行バイナリでもプロファイルベースor動的最適化をしている)、
ローエンドでは命令インタプリトと変換オーバーヘッドの割合が大きすぎ、リアルタイム性能も落す結果に。

正直言っていいところなしです。
Atomと良い勝負？ごく限られた条件下ならいい勝負するかもしれませんが、トータルならお話にならないでしょう。

Re:最近のNetbookの流行を見るに

[Kazsa (25846)]

今のプロセス技術で1.6GHzの改良版Crusoe (DDR2メモリとかPCI-Expressとか対応して) とかあったらAtomとも良い勝負だと思うんだけどなあ。

Re:

[Anonymous Coward]

お願いだから、好き嫌いで物を言うんじゃなくて、どういう局面でどういう勝負をするか書いてT_T

Crusoe勝てない説は、前に書いた通り、
・ピーク性能では拮抗するかも
・それ以外ではCMSのオーバーヘッドが表に出てきて勝てない

リクエストがあれば、もっと細かく書きますが。

Re:最近のNetbookの流行を見るに

[Kazsa (25846)]

実際のものがないので想像するしかないんですが、Crusoeは最大4命令の内部VLIWなので同一クロックでシングルスレッドなら、ピーク性能でAtomを超えるだろうと思っています。CMSのオーバーヘッドはVLIW命令のキャッシュを多く取れば、実用上大きなマイナスにはならないでしょうし。まあ、この辺りが認識の違いなんでしょうけど。
Crusoeが失敗したのは当時のたかだか600MHzのクロックと限られたメモリではWindowsを動かすのに無理があったことと、DMAをソフト実装した (という話がある) ことが大きいと思っています。無理してEffeceonなんかに手を出さずにCMSの改良と、DMAをハード実装するようなコアの改良を続けていれば、最初からノースブリッジ機能内蔵だったし、MIDやNetbookにちょうどいいぐらいのCPUになっていたんじゃないかと思うんですけどね。