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研究状況の現状としては反論はありませんが,今回の研究の本質的な点は癌ワクチンをつくらせたことでもインプラントを行ったことでもなく,GM-CSFを用いることで効率を上げたことにあるので,例えばカーボンナノチューブを用いた実験をするにしても応用可能な内容だと思われます.(カーボンナノチューブを使うのは単に担体としての性質に優れているからで,既存の試薬で生体内に運び込めるのであればこの論文のようなポリマーを使うことと技術的に優劣はありません)
サイトカイン(ホルモン)の一種であるGM-CSFによって樹状細胞が集合したりすることはこれまでにも知られていましたが、今回GM-CSFがどの程度の濃度でどのように樹状細胞に影響を及ぼすかを定量的に調べたことにより,癌ワクチンとしての利用に最適な濃度が分かり、抗原にプラスして適切な濃度のGM-CSFを投与することで効率的に癌細胞の排除ができたということです.
論文の最後に述べられているように,この方法は従来の抗原のみの投与に比べて効率的であるため,他の癌細胞を標的とした抗原の試験がしやすいことが期待でき,そのため特定の癌ではなく様々な癌の治療に応用できるかもしれないということは押さえておくべきかと思われます.
つ 改行
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
そう簡単なものではない (スコア:4, 参考になる)
Re:そう簡単なものではない (スコア:4, 参考になる)
研究状況の現状としては反論はありませんが,今回の研究の本質的な点は癌ワクチンを
つくらせたことでもインプラントを行ったことでもなく,GM-CSFを用いることで効率を
上げたことにあるので,例えばカーボンナノチューブを用いた実験をするにしても
応用可能な内容だと思われます.
(カーボンナノチューブを使うのは単に担体としての性質に優れているからで,
既存の試薬で生体内に運び込めるのであればこの論文のようなポリマーを使うことと
技術的に優劣はありません)
サイトカイン(ホルモン)の一種であるGM-CSFによって樹状細胞が集合したりすることは
これまでにも知られていましたが、今回GM-CSFがどの程度の濃度でどのように樹状細胞に
影響を及ぼすかを定量的に調べたことにより,癌ワクチンとしての利用に最適な濃度が分かり、
抗原にプラスして適切な濃度のGM-CSFを投与することで効率的に癌細胞の排除が
できたということです.
論文の最後に述べられているように,この方法は従来の抗原のみの投与に比べて効率的で
あるため,他の癌細胞を標的とした抗原の試験がしやすいことが期待でき,そのため
特定の癌ではなく様々な癌の治療に応用できるかもしれないということは押さえて
おくべきかと思われます.
kaho
Re:そう簡単なものではない (スコア:2, 興味深い)
Re: (スコア:0)
Re:そう簡単なものではない (スコア:1, すばらしい洞察)
つ 改行
Re:そう簡単なものではない (スコア:1)
Re:そう簡単なものではない (スコア:1)