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T/O#あえて2ch風に書いてみた。
アニメなどは、制作過程で人が死ぬほど苦しんだとしても、成果は子供達が喜んで見てくれる。
制作過程で人が死ぬほど苦しんだコンピュータシステム開発の場合、たいていエンドユーザーは満足しない出来映えになる。
「作ったものを顧客が喜ぶものを作る、物作りの仕事。 喜ぶ客の顔を見ることが出来る仕事。」
私にもそんな風に考えていた時期がありました。
その認識こそが現状を生んでいると思う。それで金が貰えているというなら、淘汰されるべきだ。それが嫌なら、顧客が喜ぶものを作るしかない。競合を見ろ。エンドユーザーが苦虫噛み潰しても使わざるを得ない状況にベンダーが追い込んでいるなら、次から競合に仕事を奪われる。こんな酷いモノを作ってくれるのは、おたくだけだって言われて営業が泣いて帰って来ても、知らん振り。そんな仕事振りで成長する会社はないよ。
それがコ業界じゃなければ、ね。日本の場合元請の頭が違うだけで中身一緒だったりすることがあるから、もっと性質が悪いんだよな。誰も得しない悪魔のシステムだ。
基本的に、ですが。
・ソフト開発→工程ごとに工数を出してその工数に応じたお金を貰う。大体は人月単位で投入した人数と期間に単価をかけた物・場合によっては必要経費を親請けは支払う・アニメ→納期までに決められた予算で制作を行う。投入した人数や期間、人件費の多少・かかって必要経費は考慮されない
と言う感じになると思うのですが…
但し、ソフト開発でも色々とあって、仕様決めから納品まで一本いくらで元請けが開発する場合(丸投げ)も結構ありますよ。そういうのは大抵は親請けの時点で予算が非常に限られてる物ですが、アニメ業界で問題なのは親請けに潤沢にお金が回ってるのに、直下の下請け・もしくは孫請け以下に相当する制作現場に必要最低限の予算すら回っていないのが常態化してる事ですよ。
テレビアニメの黎明期に手塚治虫が契約をとるの表面上ダンピングして他社も追随してダンピングせざるを得なくなったのがきっかけ云々と言うのもわかりはしますが、問題は既にそこにはなくて元請けである制作委員会(の出資者)とテレビ局がカネも版権も独占してしまって口だけはうるさいので、アニメ制作で飛び交うお金は段違いに上がっているのに制作会社の制作費も殆ど上がらず制作会社や制作に携わった人が制作費が少ないのを独自の版権ビジネスで埋めようとしても版権ビジネス自体が元請けに独占されてるので身動きがとれないと言う現状は問題がある。と言う部分で違う訳ですよ。
もっとわかりやすく書けば、昔「アトム」のお茶椀やソフビを売れば、制作会社である虫プロにお金が落ちたし、その金額決定権も虫プロに主導権があった。今普通のアニメのフィギュアを売れば、原作者やキャラクターデザイナーにいくらかのお金が落ちるけど、フィギュアを作るきっかけになった制作会社にお金が落ちるとは限らないし、落ちるとしても金額決定権が制作側にある場合は非常に少ない。
私のこの分野での知見が狭いことを承知で書きますが、テレビで流れる映像コンテンツ制作でマトモな主導権を常時握っていられる立場を続けてるのは円谷・東映(の自社企画の一部作品)・ガイナックスと後数社程度しかないですよ。東京だけでもアニメ制作の一時下請けをやったり商品企画の段階からコミットしてる会社は数十社あると思いますが大半の会社は著作権を持っていなくて、その理由は親請けであるレーベル・おもちゃ会社・テレビ局などが取引関係上圧倒的に優位にあるから制作会社にお金や著作権の裁量を持たせないままに仕事を発注して取り分の大半を持っていく。下請け側も仕事を確保するために正当な配当を得られない契約でも呑まないと一瞬で倒産するのが分かってるので元請けが足下見ているのが取引慣習で当たり前になってると言う事です。
そういう意味ではソフト開発や電器製品でも(特にOEMで)結構あるとは思いますけど、それとは少し違うというかもっと酷いです。# トヨタの下請け工場がカネも納期も極限まで切り詰められて生かさず殺さずどころではない状況で仕事回すハメになってるのと似た構図ですよ。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
コンピュータの開発業におきかえても、なんら変わりがない件 (スコア:1, 既出)
T/O
#あえて2ch風に書いてみた。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:コンピュータの開発業におきかえても、なんら変わりがない件 (スコア:1)
アニメなどは、制作過程で人が死ぬほど苦しんだとしても、
成果は子供達が喜んで見てくれる。
制作過程で人が死ぬほど苦しんだコンピュータシステム開発の場合、
たいていエンドユーザーは満足しない出来映えになる。
「作ったものを顧客が喜ぶものを作る、物作りの仕事。
喜ぶ客の顔を見ることが出来る仕事。」
私にもそんな風に考えていた時期がありました。
Re:コンピュータの開発業におきかえても、なんら変わりがない件 (スコア:1, 参考になる)
その認識こそが現状を生んでいると思う。
それで金が貰えているというなら、淘汰されるべきだ。それが嫌なら、顧客が喜ぶものを作るしかない。
競合を見ろ。エンドユーザーが苦虫噛み潰しても使わざるを得ない状況にベンダーが追い込んでいるなら、次から競合に仕事を奪われる。こんな酷いモノを作ってくれるのは、おたくだけだって言われて営業が泣いて帰って来ても、知らん振り。そんな仕事振りで成長する会社はないよ。
それがコ業界じゃなければ、ね。
日本の場合元請の頭が違うだけで中身一緒だったりすることがあるから、もっと性質が悪いんだよな。誰も得しない悪魔のシステムだ。
Re: (スコア:0)
作画崩壊、とか騒いでいる裏では、まさに「死ぬほど苦しんだ状況」が
発生しているのかもしれないよ?
出来たモノが「受け手にとって良いもの」であったならば、
受け手は喜ぶ、ただそれだけの事なんだとおもうんだけど。
「相手が望んでいた事」と「自分が想像した、相手が望んでいた事」が一致しなかった、
だけなんじゃないかな?
Re: (スコア:0)
自社プロダクトを自力で売ってるとかだと話は全然違うから。
#やっぱ、マンパワーだけじゃなくモノを持ってるとこは強いよね。
#マンパワーでも他に置き換えが利かないとこも強いけどさ。
下請けから見ると似てる場合もある(Re:他のコメントにもある通り、まったく違うよ。 (スコア:5, 興味深い)
基本的に、ですが。
・ソフト開発→工程ごとに工数を出してその工数に応じたお金を貰う。大体は人月単位で投入した人数と期間に単価をかけた物・場合によっては必要経費を親請けは支払う
・アニメ→納期までに決められた予算で制作を行う。投入した人数や期間、人件費の多少・かかって必要経費は考慮されない
と言う感じになると思うのですが…
但し、ソフト開発でも色々とあって、仕様決めから納品まで一本いくらで元請けが開発する場合(丸投げ)も結構ありますよ。そういうのは大抵は親請けの時点で予算が非常に限られてる物ですが、アニメ業界で問題なのは親請けに潤沢にお金が回ってるのに、直下の下請け・もしくは孫請け以下に相当する制作現場に必要最低限の予算すら回っていないのが常態化してる事ですよ。
テレビアニメの黎明期に手塚治虫が契約をとるの表面上ダンピングして他社も追随してダンピングせざるを得なくなったのがきっかけ云々と言うのもわかりはしますが、問題は既にそこにはなくて元請けである制作委員会(の出資者)とテレビ局がカネも版権も独占してしまって口だけはうるさいので、
アニメ制作で飛び交うお金は段違いに上がっているのに制作会社の制作費も殆ど上がらず制作会社や制作に携わった人が制作費が少ないのを独自の版権ビジネスで埋めようとしても版権ビジネス自体が元請けに独占されてるので身動きがとれないと言う現状は問題がある。と言う部分で違う訳ですよ。
もっとわかりやすく書けば、
昔「アトム」のお茶椀やソフビを売れば、制作会社である虫プロにお金が落ちたし、その金額決定権も虫プロに主導権があった。
今普通のアニメのフィギュアを売れば、原作者やキャラクターデザイナーにいくらかのお金が落ちるけど、フィギュアを作るきっかけになった制作会社にお金が落ちるとは限らないし、落ちるとしても金額決定権が制作側にある場合は非常に少ない。
私のこの分野での知見が狭いことを承知で書きますが、テレビで流れる映像コンテンツ制作でマトモな主導権を常時握っていられる立場を続けてるのは円谷・東映(の自社企画の一部作品)・ガイナックスと後数社程度しかないですよ。
東京だけでもアニメ制作の一時下請けをやったり商品企画の段階からコミットしてる会社は数十社あると思いますが大半の会社は著作権を持っていなくて、
その理由は親請けであるレーベル・おもちゃ会社・テレビ局などが取引関係上圧倒的に優位にあるから制作会社にお金や著作権の裁量を持たせないままに仕事を発注して取り分の大半を持っていく。
下請け側も仕事を確保するために正当な配当を得られない契約でも呑まないと一瞬で倒産するのが分かってるので元請けが足下見ているのが取引慣習で当たり前になってると言う事です。
そういう意味ではソフト開発や電器製品でも(特にOEMで)結構あるとは思いますけど、それとは少し違うというかもっと酷いです。
# トヨタの下請け工場がカネも納期も極限まで切り詰められて生かさず殺さずどころではない状況で仕事回すハメになってるのと似た構図ですよ。