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インターネット試験衛星「きずな」 [www.jaxa.jp]の場合はどうなんでしょうね?技術試験衛星とは言ってもATM交換機を積んでいて東アジアや太平洋諸国の多くをカバーする公益通信衛星なので、どこぞから調達してきた衛星通信ノードをクラッキングしてただがけするとかあまつさえコピーしてしまうとか容易に出来そうですが…ハイビットレートのビームは無理でも一般の低ビットレートのビームの回線を一本二本横取りして音声通信を突っ込む位なら意外と簡単かも。
# それも込み込みでの「試験」だったりして…ハニーポット的な何かと言うか?
# 昨今話題の小型衛星のほうがただ乗りはしやすいかも。
低軌道のCubesatとかは捕捉が難しいですよ。静止軌道にいませんから、位置が刻々と変わる。最適な条件で上空をパスするのは1日に数回だし、もの凄い早さで天空をスッ飛んでいくからドップラーシフトも凄い。実際に軌道計算ソフトと受信機を持って追っかけてましたが、ハウスキーピングデータを含んだビーコンをワッチするだけでもなかなか大変でした。あんな悪条件でよく運用チームが衛星に狙ったコマンドを送り込んだり、撮影した画像をダウンロードできるものだと感心しますね。
オペレーションチームがいる地上局には軌道計算ソフト、方位仰角制御可能なアンテナ、それにドップラーシフトを自動捕捉できる衛星専用無線機なんかを組み合わせてあるんでしょうけど。
確かに、低出力低軌道衛星の使用には、難しい要素もあります。トピックの衛星は、軍事衛星とのことなので詳細は、わかりませんが、可能性を列挙しておきます。
>オペレーションチームがいる地上局には軌道計算ソフト、方位仰角制御可能なアンテナ、軌道からくる不利益をカバーするために、稼動衛星数が使用者にとって充分多い。とするならば、受信したビーコンの周波数マップを作成し、周期リストを作れば、軌道計算は、不要。ダウンリンク側の出力が、充分大きければ必要なC/N(搬送波雑音費)を得るために、固定ターンスタイルで充分。トラキッングの必要なし。(太陽同期衛星NOAAのATPは、この方法で受信できます)
>それにドップラーシフトを自動捕捉できる衛星専用無線機なんかを組み合わせてあるんでしょうけど。これは、AM-FM複合偏重(同じくNOAAが採用)を使用すれば、無視できます。一端、事前に決めた搬送波1で、振幅変調した後、アップリンク用の周波数で周波数変調するものです。トランスポンダが、透過型みたいなので、ダウンリンクした信号の大域を少し広めに取り、FM復調すれば、AM変調した信号が、取り出せます。ここから、コスタスプープ復調器かなんかでで復調してやれば、もとの信号が簡単に取り出せます。
この場合、データ信号をみなし音声信号として扱うので、K56Flexあたりが、限界ですが・・・
勿論、通信大域を無駄なく使うには、親コメの方法がベストです。ですが、意外にシンプルな方法でも使用可能な方法もあるということで。
あと、静止軌道にいる衛星も、位置を変えていますよ。地球から衛星を見て、八の字を描くように。こっちのほうは、衛星までの距離が遠いので、ビーム特性の強いアンテナを使いますから、30分に一回ぐらい、ビーコンの強度を調べて、仰角と方位核を変えています。
ご参考まで。
# 元関係者ということで# (何でも屋だね<ヲレ)
「きずな」の場合には、元々離島や僻地・通信インフラ整備が遅れている諸国への高速インタネット通信インフラの供給を主として、小規模事業所や個人についても衛星を経由しての公衆IP網への接続を安価に利用出来るように(でも、ATM交換機である以上は音声パケットも入れられるはず)。と言う目的で実験・開発が進められている一連のプロジェクトの最初の実装系でありますので、JCSATのような「プロ向け」通信衛星とは全く性格が違います。
http://winds-ets8.jaxa.jp/winds/ [winds-ets8.jaxa.jp]平成20年2月23日に種子島宇宙センターから打ち上げられた「きずな」は、Ka帯マルチビームアンテナ(MBA)とKa帯マルチポートアンプ(MPA)による衛星の受信能力、送信能力の大幅な向上、ビームホッピング可能なKa帯アクティブフェーズドアレイアンテナ(APAA)による通信カバレッジの広域化、並びにATMベースバンド交換機(ABS)による1ホップ中継やアップリンクで生じた誤りも衛星上で復調・復号するため訂正可能となり信号品質の向上を主な特徴としています。また、超小型アンテナ(直径45cm程度)を設置することで最大155Mbpsの受信及び6Mbpsの送信が、直径5m級のアンテナを設置することで最大1.2Gbpsという超高速の双方向通信が可能となります。
http://winds-ets8.jaxa.jp/winds/ [winds-ets8.jaxa.jp]平成20年2月23日に種子島宇宙センターから打ち上げられた「きずな」は、Ka帯マルチビームアンテナ(MBA)とKa帯マルチポートアンプ(MPA)による衛星の受信能力、送信能力の大幅な向上、ビームホッピング可能なKa帯アクティブフェーズドアレイアンテナ(APAA)による通信カバレッジの広域化、並びにATMベースバンド交換機(ABS)による1ホップ中継やアップリンクで生じた誤りも衛星上で復調・復号するため訂正可能となり信号品質の向上を主な特徴としています。
また、超小型アンテナ(直径45cm程度)を設置することで最大155Mbpsの受信及び6Mbpsの送信が、直径5m級のアンテナを設置することで最大1.2Gbpsという超高速の双方向通信が可能となります。
つまりは、ダウンリンク155Mbps (多分ベストエフォート)・アップリンク6MBps(こちらも多分ベストエフォート)の回線を使う分には、それまでの「本格的な」静止衛星通信システムで同レベルのビットレートでの通信を行う場合と較べて機材の調達費用も回線使用費用も格段に安価でなおかつ高品質な通信サービスが保証されているであろうし、通信機材一式の可搬性も格段に向上しているであろうと言うことです。
つまりは、究極の目標としては「誰でもみんな、通信インフラとしての衛星回線をもの凄く気軽に使えるようにする」物であると言うことです。逆に言えば、衛星自体を乗っとるのは無理でも、衛星と地上局のリンクを確保して別の地上局との音声通信や衛星-IXP経由での地上のインタネット網との接続に於いてタダがけする事自体は原理上は容易に可能ですよ。衛星を経由してる公衆網のいずれかに自分のパケットを潜り込ませる事をどうやるかにかかってる。どこまで認証やらのセキュリティを衛星側で行ってるか。と言う所にかかってはいますが…
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
一方、日本の (スコア:1)
インターネット試験衛星「きずな」 [www.jaxa.jp]の場合はどうなんでしょうね?
技術試験衛星とは言ってもATM交換機を積んでいて東アジアや太平洋諸国の多くをカバーする公益通信衛星なので、どこぞから調達してきた衛星通信ノードをクラッキングしてただがけするとかあまつさえコピーしてしまうとか容易に出来そうですが
…ハイビットレートのビームは無理でも一般の低ビットレートのビームの回線を一本二本横取りして音声通信を突っ込む位なら意外と簡単かも。
# それも込み込みでの「試験」だったりして…ハニーポット的な何かと言うか?
Re:一方、日本の (スコア:0)
JCSATなのでただ乗りはソフト的にも難しそうですね。
# 昨今話題の小型衛星のほうがただ乗りはしやすいかも。
Re:一方、日本の (スコア:5, 参考になる)
低軌道のCubesatとかは捕捉が難しいですよ。静止軌道にいませんから、位置が刻々と変わる。
最適な条件で上空をパスするのは1日に数回だし、もの凄い早さで天空をスッ飛んでいくから
ドップラーシフトも凄い。実際に軌道計算ソフトと受信機を持って追っかけてましたが、
ハウスキーピングデータを含んだビーコンをワッチするだけでもなかなか大変でした。
あんな悪条件でよく運用チームが衛星に狙ったコマンドを送り込んだり、
撮影した画像をダウンロードできるものだと感心しますね。
オペレーションチームがいる地上局には軌道計算ソフト、方位仰角制御可能なアンテナ、
それにドップラーシフトを自動捕捉できる衛星専用無線機なんかを組み合わせてあるんでしょうけど。
Re:一方、日本の (スコア:4, 参考になる)
確かに、低出力低軌道衛星の使用には、難しい要素もあります。
トピックの衛星は、軍事衛星とのことなので詳細は、わかりませんが、可能性を列挙しておきます。
>オペレーションチームがいる地上局には軌道計算ソフト、方位仰角制御可能なアンテナ、
軌道からくる不利益をカバーするために、稼動衛星数が使用者にとって充分多い。
とするならば、
受信したビーコンの周波数マップを作成し、周期リストを作れば、軌道計算は、不要。
ダウンリンク側の出力が、充分大きければ必要なC/N(搬送波雑音費)を得るために、固定ターンスタイル
で充分。トラキッングの必要なし。(太陽同期衛星NOAAのATPは、この方法で受信できます)
>それにドップラーシフトを自動捕捉できる衛星専用無線機なんかを組み合わせてあるんでしょうけど。
これは、AM-FM複合偏重(同じくNOAAが採用)を使用すれば、無視できます。
一端、事前に決めた搬送波1で、振幅変調した後、アップリンク用の周波数で周波数変調するものです。
トランスポンダが、透過型みたいなので、ダウンリンクした信号の大域を少し広めに取り、FM復調すれば、
AM変調した信号が、取り出せます。
ここから、コスタスプープ復調器かなんかでで復調してやれば、もとの信号が簡単に取り出せます。
この場合、データ信号をみなし音声信号として扱うので、K56Flexあたりが、限界ですが・・・
勿論、通信大域を無駄なく使うには、親コメの方法がベストです。
ですが、意外にシンプルな方法でも使用可能な方法もあるということで。
あと、
静止軌道にいる衛星も、位置を変えていますよ。
地球から衛星を見て、八の字を描くように。
こっちのほうは、衛星までの距離が遠いので、ビーム特性の強いアンテナを使いますから、
30分に一回ぐらい、ビーコンの強度を調べて、仰角と方位核を変えています。
ご参考まで。
# 元関係者ということで
# (何でも屋だね<ヲレ)
JCSATとは想定されてる用途が全く違う(Re:一方、日本の (スコア:3, 参考になる)
「きずな」の場合には、元々離島や僻地・通信インフラ整備が遅れている諸国への高速インタネット通信インフラの供給を主として、小規模事業所や個人についても衛星を経由しての公衆IP網への接続を安価に利用出来るように(でも、ATM交換機である以上は音声パケットも入れられるはず)。と言う目的で実験・開発が進められている一連のプロジェクトの最初の実装系でありますので、JCSATのような「プロ向け」通信衛星とは全く性格が違います。
つまりは、ダウンリンク155Mbps (多分ベストエフォート)・アップリンク6MBps(こちらも多分ベストエフォート)の回線を使う分には、それまでの「本格的な」静止衛星通信システムで同レベルのビットレートでの通信を行う場合と較べて機材の調達費用も回線使用費用も格段に安価でなおかつ高品質な通信サービスが保証されているであろうし、通信機材一式の可搬性も格段に向上しているであろうと言うことです。
つまりは、究極の目標としては「誰でもみんな、通信インフラとしての衛星回線をもの凄く気軽に使えるようにする」物であると言うことです。
逆に言えば、衛星自体を乗っとるのは無理でも、衛星と地上局のリンクを確保して別の地上局との音声通信や衛星-IXP経由での地上のインタネット網との接続に於いてタダがけする事自体は原理上は容易に可能ですよ。衛星を経由してる公衆網のいずれかに自分のパケットを潜り込ませる事をどうやるかにかかってる。
どこまで認証やらのセキュリティを衛星側で行ってるか。と言う所にかかってはいますが…