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数少ない純国産であったフェアリングが失敗の原因とは残念です。
しかし、2段式で1段目が液体ロケットなのに、2段目が固体ロケットなのも、よくわからない構成ですね。。。# このまえのテポドンとどちらが遠くまで飛んだのでしょうか?
>しかし、2段式で1段目が液体ロケットなのに、2段目が固体ロケットなのも、よくわからない構成ですね。。。
これは、液体ブースターと固体ブースターの扱いやすさから考えると、自然ですね。 液体ブースター:比推力は大きいが、扱いにくい。 固体ブースター:比推力は小さいが、扱いが比較的容易ですから。
かつて、アメリカのエクスプローラー衛星も、この構成だったと記憶しています。
>これは、液体ブースターと固体ブースターの扱いやすさから考えると、自然ですね。> 液体ブースター:比推力は大きいが、扱いにくい。> 固体ブースター:比推力は小さいが、扱いが比較的容易>ですから。
でも比推力っていわば燃費でしょ。
推力を言えば
液体ブースター:推力は小さい。(比推力は大きい)固体ブースター:推力は大きい。(比推力は小さい)
わけなんだから、濃密な大気の底からとっとと高空に上がるためには一段目に固体のほうがよかないですか?
化学ロブースター(に限らずですが)の場合、燃焼室からノズルを通って吐き出されるガスの反作用で推力を得ます。このため、ガスにはたらく作用と飛翔体に働く作用は、等しくなります。
ところが分子レベルで見た場合、このガス分子の回転に要するペナルティを考えると・・・ガスの運動エネルギーは、ガス噴出の運動エネルギー+分子の回転加速エネルギーとなりガス分子の構造が複雑になればなるほど本体の運動エネルギーのロスは、大きくなります。T-0で十分な燃焼が得られ、十分な排出ガスが得られれば液体の方に+です。
余談ですが、補助固体ブースターの場合は、ブースターそのものが燃焼室と考えてよいくらい高速で多量のガスを吐き出します。>でも比推力っていわば燃費でしょ。その通りですね。T+60Sくらいなら。
でも、実用試験衛星としてみて、二段目以降の切り離し制御を固体ロケットで行うのは、殆ど不可能でしょうね。下手したら、切り離した下段ブースターに上段が追突して・・・デブリを増やすだけですしね。
>ミューロケットは全段固体燃料ですけど、問題なく軌道投入できてます。
μロケットは、当初、失敗続きで、・・・
その結果、格段の上部に原則ノズルを持っていますけど?
品質よりも、ノウハウでカバーしているんですよ。
>でも、実用試験衛星としてみて、二段目以降の切り離し制御を固体ロケットで行うのは、殆ど不可能でしょうね。昔の衛星のキックモーターなんて固形が主流だったじゃないですか。液体燃料化して調整マージンは増えたけど、固形でも普通にやっていたって事だと思うのですが。
液体ブースター:推力は小さい。(比推力は大きい)
推力は噴射ガスの運動エネルギー量の問題ですので、液酸/液水のようにガスが軽いと推力はどうしても大きくなりませんが、今回のRD-151はケロシン/液酸で、推力が1,667kN、比推力が338秒という、大推力・高比推力エンジンになっております。
これくらいのサイズのロケットだと構造効率、あるいは点火の確実性といったあたりで液体が持つ比推力というアドバンテージはだいぶ打ち消されます。比推力はロケットの重要な性能指標ですが、それだけが唯一の指標ではありません。
これ、二段目とは言っても小型のキックモーターですよね?だったらまあ固体でもおかしくないかなあという気もします。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
残念 (スコア:1)
数少ない純国産であったフェアリングが失敗の原因とは残念です。
しかし、2段式で1段目が液体ロケットなのに、2段目が固体ロケットなのも、よくわからない構成ですね。。。
# このまえのテポドンとどちらが遠くまで飛んだのでしょうか?
Re:残念 (スコア:1)
>しかし、2段式で1段目が液体ロケットなのに、2段目が固体ロケットなのも、よくわからない構成ですね。。。
これは、液体ブースターと固体ブースターの扱いやすさから考えると、自然ですね。
液体ブースター:比推力は大きいが、扱いにくい。
固体ブースター:比推力は小さいが、扱いが比較的容易
ですから。
かつて、アメリカのエクスプローラー衛星も、この構成だったと記憶しています。
Re: (スコア:0)
>これは、液体ブースターと固体ブースターの扱いやすさから考えると、自然ですね。
> 液体ブースター:比推力は大きいが、扱いにくい。
> 固体ブースター:比推力は小さいが、扱いが比較的容易
>ですから。
でも比推力っていわば燃費でしょ。
推力を言えば
液体ブースター:推力は小さい。(比推力は大きい)
固体ブースター:推力は大きい。(比推力は小さい)
わけなんだから、濃密な大気の底からとっとと高空に上がるためには一段目に固体のほうがよかないですか?
Re:残念 (スコア:4, 興味深い)
化学ロブースター(に限らずですが)の場合、
燃焼室からノズルを通って吐き出されるガスの反作用で推力を得ます。
このため、ガスにはたらく作用と飛翔体に働く作用は、等しくなります。
ところが分子レベルで見た場合、このガス分子の回転に要するペナルティを考えると・・・
ガスの運動エネルギーは、ガス噴出の運動エネルギー+分子の回転加速エネルギーとなり
ガス分子の構造が複雑になればなるほど本体の運動エネルギーのロスは、大きくなります。
T-0で十分な燃焼が得られ、十分な排出ガスが得られれば液体の方に+です。
余談ですが、補助固体ブースターの場合は、ブースターそのものが燃焼室と考えてよいくらい
高速で多量のガスを吐き出します。
>でも比推力っていわば燃費でしょ。
その通りですね。T+60Sくらいなら。
でも、実用試験衛星としてみて、二段目以降の切り離し制御を固体ロケットで行うのは、殆ど不可能でしょうね。
下手したら、切り離した下段ブースターに上段が追突して・・・デブリを増やすだけですしね。
Re:残念 (スコア:1)
それどころか、全段固体燃料ロケットで惑星間軌道に探査機を送り出してます。
部品の品質管理ができていれば、やりようはあるって事です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re: (スコア:0)
>ミューロケットは全段固体燃料ですけど、問題なく軌道投入できてます。
μロケットは、当初、失敗続きで、・・・
その結果、格段の上部に原則ノズルを持っていますけど?
品質よりも、ノウハウでカバーしているんですよ。
Re: (スコア:0)
>でも、実用試験衛星としてみて、二段目以降の切り離し制御を固体ロケットで行うのは、殆ど不可能でしょうね。
昔の衛星のキックモーターなんて固形が主流だったじゃないですか。
液体燃料化して調整マージンは増えたけど、固形でも普通にやっていたって事だと思うのですが。
Re:残念 (スコア:2, 参考になる)
推力は噴射ガスの運動エネルギー量の問題ですので、液酸/液水のようにガスが軽いと推力はどうしても大きくなりませんが、今回のRD-151はケロシン/液酸で、推力が1,667kN、比推力が338秒という、大推力・高比推力エンジンになっております。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:残念 (スコア:2)
これくらいのサイズのロケットだと構造効率、あるいは点火の確実性といったあたりで液体が持つ比推力というアドバンテージはだいぶ打ち消されます。
比推力はロケットの重要な性能指標ですが、それだけが唯一の指標ではありません。
Re: (スコア:0)
これ、二段目とは言っても小型のキックモーターですよね?
だったらまあ固体でもおかしくないかなあという気もします。
Re: (スコア:0)
低空で加速すると、速度の2乗に比例して空気抵抗が大きくなるので、ロスが多くなります。
また、受ける空気抵抗が大きくなれば、その分、機体も丈夫にしなければならず、重量が増します。
十分な加速度が得られるのであれば、比推力(燃費)の良い液ロで時間をかけ、大気の薄い上空で加速する方が有利な場合も多いです。