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CPUを中心に、ファミリLSIで固めるって方法、確かに8080やZ-80でも行われていますが、ファミリLSIにメモリまで入れるというのは不思議だなと思っていたところ、あれ、メモリを単体でインテルから買うと高くついたので無理にファミリLSIに含めてコストダウンしようとしたというのが真相だったと先日知りました。
メモリーは高価だったのだなぁ。
えっ、そんな理由だったのですか。
なんとなく、当時はそういう(メモリもセットにしてしまうような)考え方の時代だったんだなあ、程度のことかと思ってました。びくーり。
当時、日本で開発された電卓用のメモリって、各社ともコストの問題でRAMを使うのでなく、シフトレジスタを使った実装をしてたりします。水銀遅延線を電子化したようなもんですかね。さらに、4004のプロジェクトでは電卓用基本プログラムも1KB以内にすることが絶対条件だったとか。コストを考えると、好き放題にメモリを使えない組み込み機器ってのは辛いですね。(作りたいのは汎用コンピュータではなく、電卓なんだから)
世界初のCPU「4004」開発回顧録(6) [nikkeibp.co.jp]に書いてあったんですけどね。> LSIのみでシステムを構築するビジコン案をインテルに納得させるのは易しい仕事ではなかった。>というのは,インテルはメモリー専業の半導体会社であり,さらに,>コンピュータ界出身のホフにとっては256バイトのメモリーはほんの僅かな容量であった。>ところが,当時のメモリーはコンピュータ会社に販売していたため,>電卓メーカーが大量に使える価格帯の製品ではなかった。>ROMとRAMをファミリーLSI製品にすることにより,価格を電卓向けにすることに成功した。
当時のインテルの強みであった半導体メモリを、電卓向けに、できる限り安く製造してもらうためのファミリLSI化だったようです。
そういえばビジコンの社長もメモリの重要性を「電子立国」のインタビューで熱心に話してました。番組の中ではビジコン161 [dentaku-museum.com]が紹介され、イタリアの会社が開発した超小型磁気コアメモリを搭載した「価格破壊」マシンとして、当時かなり騒がれたという説明がされてました。
だから、メモリを熱心に開発していたIntel、その会社を作ったボブ・ノイスと手を組んだのだよと。既にノイスは主記憶が今後磁気コアから半導体メモリの時代になると固く信じて突き進んでいた人だったので、日本に来た時も「これからは半導体メモリの時代だ!」と黒板にグラフ書き書きプレゼンして回っていたらしいのですよ。
(最近じゃ主記憶だけでなく補助記憶も磁気記録のHDDから半導体メモリであるSSDの時代になってきてますけど)
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
メモリもファミリLSIに含めたのが不思議だった (スコア:2)
CPUを中心に、ファミリLSIで固めるって方法、確かに8080やZ-80でも行われていますが、
ファミリLSIにメモリまで入れるというのは不思議だなと思っていたところ、
あれ、メモリを単体でインテルから買うと高くついたので無理にファミリLSIに含めて
コストダウンしようとしたというのが真相だったと先日知りました。
メモリーは高価だったのだなぁ。
Re: (スコア:2)
えっ、そんな理由だったのですか。
なんとなく、当時はそういう(メモリもセットにしてしまうような)考え方の時代だったんだなあ、程度のことかと思ってました。びくーり。
Re:メモリもファミリLSIに含めたのが不思議だった (スコア:2)
当時、日本で開発された電卓用のメモリって、各社ともコストの問題でRAMを使うのでなく、
シフトレジスタを使った実装をしてたりします。水銀遅延線を電子化したようなもんですかね。
さらに、4004のプロジェクトでは電卓用基本プログラムも1KB以内にすることが絶対条件だったとか。
コストを考えると、好き放題にメモリを使えない組み込み機器ってのは辛いですね。
(作りたいのは汎用コンピュータではなく、電卓なんだから)
世界初のCPU「4004」開発回顧録(6) [nikkeibp.co.jp]に書いてあったんですけどね。
> LSIのみでシステムを構築するビジコン案をインテルに納得させるのは易しい仕事ではなかった。
>というのは,インテルはメモリー専業の半導体会社であり,さらに,
>コンピュータ界出身のホフにとっては256バイトのメモリーはほんの僅かな容量であった。
>ところが,当時のメモリーはコンピュータ会社に販売していたため,
>電卓メーカーが大量に使える価格帯の製品ではなかった。
>ROMとRAMをファミリーLSI製品にすることにより,価格を電卓向けにすることに成功した。
当時のインテルの強みであった半導体メモリを、電卓向けに、
できる限り安く製造してもらうためのファミリLSI化だったようです。
そういえばビジコンの社長もメモリの重要性を「電子立国」のインタビューで熱心に話してました。
番組の中ではビジコン161 [dentaku-museum.com]が紹介され、イタリアの会社が開発した
超小型磁気コアメモリを搭載した「価格破壊」マシンとして、当時かなり騒がれたという説明がされてました。
だから、メモリを熱心に開発していたIntel、その会社を作ったボブ・ノイスと手を組んだのだよと。
既にノイスは主記憶が今後磁気コアから半導体メモリの時代になると固く信じて突き進んでいた人だったので、
日本に来た時も「これからは半導体メモリの時代だ!」と黒板にグラフ書き書きプレゼンして回っていたらしいのですよ。
(最近じゃ主記憶だけでなく補助記憶も磁気記録のHDDから半導体メモリであるSSDの時代になってきてますけど)