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ロイター調べってことは、国文学とは法学の日本の論文誌はいくら出してもノーカウント?
>全分野均等に調査されているかどうか
トムソンがやってんだから,web of scienceに乗ってるものは全カウント.それ以外は無し.自然科学系で約7000誌,社会科学系で約2500誌,人文学系で約1000誌(要はImpact Factor (IF) のついてる全雑誌).基本は英文誌.最低でもAbstractは英語.その成立の過程から当然ではあるが,ある国の内部のみで流通しているようなマイナー雑誌は対象外.また,あまりに引かれないマイナー誌は例え国際誌を自認していても載っていない.といってもまあ,IF 0.1(つまりその雑誌の論文は平均して出版の翌年からの2年間で5報に1報ぐらいしか引用されない)程度のものでも載ってるんで,これに載らない国際誌は存在意義に大きな疑問が……
それぞれの雑誌内の論文は全部カウント.ただしIFの付いていない雑誌での引用はノーカウント.
>医学部が無いと順位が下がるってのはそれ関連でしょうか?
これは元々医学/生理学関連では引用数が多くIFが大きくなることを言ってるんじゃないかと.実際,そういった分野の論文誌は全般的にIFが高くなります.例えば,論文での平均的なreferenceの本数が10本の分野と100本の分野ではIFは当然ながら大きく異なるはず.#元々,IF自体が特定分野内での比較に特化しているため.分野内の比較では有意義.
>国文学とは法学の日本の論文誌はいくら出してもノーカウント?
基本ローカル誌なのでノーカウント.……まあ,元々そのあたりのものに世界ランキングをつけても意味ないですが.
一つの指標ではこうなったというだけの話では受け入れられないのでしょうか?早大の情報系が優れているという主張とは矛盾していませんよね。
簡単に正規化と言いますが、正しいジャンル分けとか、正しい正規化とか、正しい重み付けとか、どうやって正しさを担保するのか、誰もが納得する仕組みを提案して頂きたいものです。
悪いけど、あんまり説得力を感じない議論ですね。
情報系では早大は慶大や旧帝大にひけをとりませんから(旧六より上です)、他の分野でいまいちなところがあったとしてもこのような差がつくほどとは思えないのです。
早大が優れている分野に情報系しか挙げない貴方の主張を読むと、むしろ「多様な学問分野を総合したランキングなんだから順位が低いのは妥当な結果なんじゃないの」と感じてしまいます(早大の情報系は慶應や旧帝大など話にならんほどレベルが高い、というならともかく「ひけをとらない」と言われても……)。 # いや実際に早大はランクインしてしかるべきなのかもしれませんが、 # 貴方のコメントで
たまたま私が情報系だったので例に出したまでですが、それ以上の意図はありません。
「多様な学問分野を総合したランキングなんだから順位が低いのは妥当な結果なんじゃないの」ですが、トムソンの集計方針として、出した論文の数や引用された数だけを集めてますから、「多様な学問分野を総合した」ところであまりランクに影響はでない仕組みになっているのです。スカ論文を出せばマイナスの査定を受けるわけではありませんから。
> 貴方の感覚にマッチするのが妥当だという根拠は?
どうしてそこで根拠を求めるのですか?私は傍証しか出せないと言ったはずですが。
「スコアリングにおいて医学系のウエイトが高過ぎるのでは?」という疑問に関して少し検討してみましょうか。私の大学ではESIが使えないのでプレスリリースの数字と公表統計からの検討になりますが。まず、東大の総引用数に占める物理の占める割合は、引用数で18.80%、論文数で20.49%です。ついで化学が引用13.33%、論文13.05%、生物学は引用12.81%、論文9.30%となります。しかし、医学系として生物、免疫学、薬理学・毒物学を合計するとそれぞれ20.10%、12.28%となり、引用数では物理を上回ります。医学系が論文数では依然として物理を下回るにも関わらず、引用数が物理を上回るのは免疫学の平均引用数が55と他の分野の4倍程度になっているため、免疫学系が含まれることによって被引用数がやたらに上昇する事が一つの要因でしょう。このことを見ると、被引用によるランク付けでは医学系が過大評価されがちと言えなくはないです。
他方、日本の博士課程卒業者数(卒業=過程博士号取得)を文部科学省の文部科学統計要覧(平成21年版)でみてみると、人文科学 Humanities 1,358社会科学 Social science 1,238理 学 Science 1,610工 学 Engineering 3,636農 学 Agriculture 1,065保 健 Health 5,074商 船 Mercantile marine -家 政 Home economics 59教 育 Education 356芸 術 Arts 150そ の 他 Others 1,735保険(医学系)が31.2%と人数の面では医学系の課程博士号取得者が最大多数を占めます。この数値から見ると、医学系は一人あたり論文生産数は少ないですが、科学研究に占める人的ウエイトは大きいと言えるでしょう。従って、論文数による評価では医学系を過小評価している可能性があります。# 一人あたり論文数が少ないのは、医学系のうち実験系の分野は知的生産よりも労働投入量がものを言う場合があるので、一つの研究に数多くの人間が労働力として関わることがあるためだと思われます。
というわけで、論文数・引用数・人的リソースなどそれぞれで見て、直ちに医学系が過大評価と判断するのは難しいように思えます。
なお、様々な指標で測って常に上位に位置づけられる重要な研究分野である医学を研究する部門を持たない早稲田大学が、研究機関の総合ランキングの箸にも棒にもかからないのは当然の事だと思います。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
このリストなあ (スコア:0)
Re: (スコア:1)
ロイター調べってことは、国文学とは法学の日本の論文誌はいくら出してもノーカウント?
Re:このリストなあ (スコア:2, 参考になる)
>全分野均等に調査されているかどうか
トムソンがやってんだから,web of scienceに乗ってるものは全カウント.それ以外は無し.
自然科学系で約7000誌,社会科学系で約2500誌,人文学系で約1000誌(要はImpact Factor (IF) のついてる全雑誌).
基本は英文誌.最低でもAbstractは英語.その成立の過程から当然ではあるが,ある国の内部のみで流通しているようなマイナー雑誌は対象外.また,あまりに引かれないマイナー誌は例え国際誌を自認していても載っていない.
といってもまあ,IF 0.1(つまりその雑誌の論文は平均して出版の翌年からの2年間で5報に1報ぐらいしか引用されない)程度のものでも載ってるんで,これに載らない国際誌は存在意義に大きな疑問が……
それぞれの雑誌内の論文は全部カウント.ただしIFの付いていない雑誌での引用はノーカウント.
>医学部が無いと順位が下がるってのはそれ関連でしょうか?
これは元々医学/生理学関連では引用数が多くIFが大きくなることを言ってるんじゃないかと.
実際,そういった分野の論文誌は全般的にIFが高くなります.例えば,論文での平均的なreferenceの本数が10本の分野と100本の分野ではIFは当然ながら大きく異なるはず.
#元々,IF自体が特定分野内での比較に特化しているため.分野内の比較では有意義.
>国文学とは法学の日本の論文誌はいくら出してもノーカウント?
基本ローカル誌なのでノーカウント.
……まあ,元々そのあたりのものに世界ランキングをつけても意味ないですが.
Re: (スコア:0)
件のトムソンのランキングには正直あまりいい印象はありません。実際、旧六や慶大がランクインして早大がしないというのは不自然ですし。医学部の存在がランキングにあたえる影響を統計的に調べたわけではないですが、見るからに怪しいといっていいんじゃないでしょうか。
せめてジャンルごとに補正をかけないと「正しいが、ゴミ」なだけで有意義な結論にならないのではないかと。
Re:このリストなあ (スコア:1)
早稲田は・・・学部の偏差値は高いですが、研究という面では残念ながら。。
Re: (スコア:0)
慶大や旧六の研究レベルを否定するわけではありません。スコアリングにおける医学系の比重が大きすぎるのではないか?という疑問です。(低レベルではどう偏重してもランクインできません)
情報系では早大は慶大や旧帝大にひけをとりませんから(旧六より上です)、他の分野でいまいちなところがあったとしてもこのような差がつくほどとは思えないのです。成果だけ勘定するわけですから、いまいちな人が足を引っ張らないのです。
形式的な計算結果に対して直感的な違和感を主張しているので傍証以上のものをあげることはできませんが、もう少し感覚にマッチしたモデルにしてほしいと思っています。たとえば本数や被引用数をジャンルごとに正規化するというのは正当性はないでしょうか。
Re: (スコア:0)
一つの指標ではこうなったというだけの話では受け入れられないのでしょうか?
早大の情報系が優れているという主張とは矛盾していませんよね。
簡単に正規化と言いますが、正しいジャンル分けとか、正しい正規化とか、正しい重み付けとか、
どうやって正しさを担保するのか、誰もが納得する仕組みを提案して頂きたいものです。
Re: (スコア:0)
悪いけど、あんまり説得力を感じない議論ですね。
早大が優れている分野に情報系しか挙げない貴方の主張を読むと、むしろ「多様な学問分野を総合したランキングなんだから順位が低いのは妥当な結果なんじゃないの」と感じてしまいます(早大の情報系は慶應や旧帝大など話にならんほどレベルが高い、というならともかく「ひけをとらない」と言われても……)。
# いや実際に早大はランクインしてしかるべきなのかもしれませんが、
# 貴方のコメントで
Re: (スコア:0)
> 一つの指標ではこうなったというだけの話では受け入れられないのでしょうか?
いえ、影響力の大きさを考えると、一つの指標ではこうなったという「だけ」の話ではすみませんから。
> 早大の情報系が優れているという主張とは矛盾していませんよね。
矛盾はしていませんが、「医学系のウェイトが大きい(大きすぎる)」という傍証にはなっています。
> 簡単に正規化と言いますが、正しいジャンル分けとか、正しい正規化とか、正しい重み付けとか、
どうやって正しさを担保するのか、誰もが納得す
Re: (スコア:0)
たまたま私が情報系だったので例に出したまでですが、それ以上の意図はありません。
「多様な学問分野を総合したランキングなんだから順位が低いのは妥当な結果なんじゃないの」ですが、
トムソンの集計方針として、出した論文の数や引用された数だけを集めてますから、「多様な学問分野を総合した」ところであまりランクに影響はでない仕組みになっているのです。スカ論文を出せばマイナスの査定を受けるわけではありませんから。
> 貴方の感覚にマッチするのが妥当だという根拠は?
どうしてそこで根拠を求めるのですか?私は傍証しか出せないと言ったはずですが。
Re:このリストなあ (スコア:1)
「スコアリングにおいて医学系のウエイトが高過ぎるのでは?」という疑問に関して少し検討してみましょうか。
私の大学ではESIが使えないのでプレスリリースの数字と公表統計からの検討になりますが。
まず、東大の総引用数に占める物理の占める割合は、引用数で18.80%、論文数で20.49%です。
ついで化学が引用13.33%、論文13.05%、生物学は引用12.81%、論文9.30%となります。
しかし、医学系として生物、免疫学、薬理学・毒物学を合計するとそれぞれ20.10%、12.28%となり、引用数では物理を上回ります。
医学系が論文数では依然として物理を下回るにも関わらず、引用数が物理を上回るのは免疫学の平均引用数が55と他の分野の4倍程度になっているため、免疫学系が含まれることによって被引用数がやたらに上昇する事が一つの要因でしょう。
このことを見ると、被引用によるランク付けでは医学系が過大評価されがちと言えなくはないです。
他方、日本の博士課程卒業者数(卒業=過程博士号取得)を文部科学省の文部科学統計要覧(平成21年版)でみてみると、
人文科学 Humanities 1,358
社会科学 Social science 1,238
理 学 Science 1,610
工 学 Engineering 3,636
農 学 Agriculture 1,065
保 健 Health 5,074
商 船 Mercantile marine -
家 政 Home economics 59
教 育 Education 356
芸 術 Arts 150
そ の 他 Others 1,735
保険(医学系)が31.2%と人数の面では医学系の課程博士号取得者が最大多数を占めます。
この数値から見ると、医学系は一人あたり論文生産数は少ないですが、科学研究に占める人的ウエイトは大きいと言えるでしょう。
従って、論文数による評価では医学系を過小評価している可能性があります。
# 一人あたり論文数が少ないのは、医学系のうち実験系の分野は知的生産よりも労働投入量がものを言う場合があるので、一つの研究に数多くの人間が労働力として関わることがあるためだと思われます。
というわけで、論文数・引用数・人的リソースなどそれぞれで見て、直ちに医学系が過大評価と判断するのは難しいように思えます。
なお、様々な指標で測って常に上位に位置づけられる重要な研究分野である医学を研究する部門を持たない早稲田大学が、研究機関の総合ランキングの箸にも棒にもかからないのは当然の事だと思います。
Re: (スコア:0)
しかしちょっと基数的すぎませんかね。結局スコアではなくランキングばかりが注目されるのですから、もっと序数的なほうがよくないですか?医学部偏重というのはそれの端的な指摘です。
われわれの態度の問題のほうが大きいのでしょうが、「いったい何を測っているのか」というのがおろそかになっている気がします。