アカウント名:
パスワード:
宇宙文明についての式に 「ドレイクの方程式」 [wikipedia.org]があります。 この式では文明の存続年数を計算に入れます。この値はもちろん誰にもわからないのですが、ドレイクは一万年と見積もっています。
さて、 「シリーズ現代の天文学第I巻 人類の住む宇宙」 (岡村定矩他編、日本評論社、2007) [amazon.co.jp] という本でこの数を最近の研究に基づいて見積もっています。 結論だけ書きますと、著者は、 いま現在、銀河系には1000個の知的文明があると見積もっています(文明の存続年数はやはり1万年としています)。 しかし、文明間の平均距離が3千光年もあるため、 SKA [skatelescope.org]という未来の電波望遠鏡計画を もってでも、知的文明が発する電波の観測は不可能であろうと論じています(p210)。 この見積もりでは、恒星に生命を生み出せるような条件の惑星があったらその惑星では必ず生命が誕生し、その生命は100%の確率で電波を発するまでに発展するという仮定になっているので、かなり楽観的だと私は思いますが、それでも通信は難しいだろうということです。
>結論だけ書きますと、著者は、いま現在、銀河系には1000個の知的文明があると見積もっています
地球上の生命がどのように発生したかが解明されていない現状で、「fl :上記の惑星で生命が実際に発生する割合」と「fi :発生した生命が知的生命体にまで進化する割合」の数値を見積もるのは、最新の研究かどうかなんて関係ない著者の主観に過ぎない。
ファクトA論争を引き起こした天文学者マイケル・ハート教授によれば、原始大気のもとアミノ酸を作り出すのと遺伝機構をもった高分子化合物ができあがるまでの確率は同じではなく、さらに言えば原始地球で最初の DNA が偶然に得られたとしても自己複製を始めるには複雑な酵素(ポリメラーゼ)が必要で、さらにタンパク質の合成には別の酵素が必要…と。それで地球生命出現の途方もない確率からしても、銀河系の知的生命は地球人類だけというのが、このセンセの主張。
その根拠を薄めるような最新の生物学の研究があるのなら教えて欲しいくらいだけど。
文明の存続年数が1万年で往復に6000年掛かるんじゃ何らかの奇跡で交信に成功したとしても一方的に送り合うだけで、返事を返すことはできそうもないですね。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
遥かに進歩した文明で (スコア:0)
核爆弾程度のものでも使えば滅びる危険性があるんだから、そういうのすら乗り越えて進化してる文明がそんなに攻撃性を持ってる気がしないんだけど。
むしろ宇宙人が運んできたウイルスとか物質の影響でたまたま人類が絶滅しちゃうというほうが納得出来ると思うのですが、どうなんでしょう?
Re:遥かに進歩した文明で (スコア:2)
宇宙文明についての式に 「ドレイクの方程式」 [wikipedia.org]があります。 この式では文明の存続年数を計算に入れます。この値はもちろん誰にもわからないのですが、ドレイクは一万年と見積もっています。
さて、 「シリーズ現代の天文学第I巻 人類の住む宇宙」 (岡村定矩他編、日本評論社、2007) [amazon.co.jp] という本でこの数を最近の研究に基づいて見積もっています。 結論だけ書きますと、著者は、 いま現在、銀河系には1000個の知的文明があると見積もっています(文明の存続年数はやはり1万年としています)。 しかし、文明間の平均距離が3千光年もあるため、 SKA [skatelescope.org]という未来の電波望遠鏡計画を もってでも、知的文明が発する電波の観測は不可能であろうと論じています(p210)。 この見積もりでは、恒星に生命を生み出せるような条件の惑星があったらその惑星では必ず生命が誕生し、その生命は100%の確率で電波を発するまでに発展するという仮定になっているので、かなり楽観的だと私は思いますが、それでも通信は難しいだろうということです。
かつてファクトA論争というのがあってなー (スコア:1)
>結論だけ書きますと、著者は、いま現在、銀河系には1000個の知的文明があると見積もっています
地球上の生命がどのように発生したかが解明されていない現状で、「fl :上記の惑星で生命が実際に発生する割合」と「fi :発生した生命が知的生命体にまで進化する割合」の数値を見積もるのは、最新の研究かどうかなんて関係ない著者の主観に過ぎない。
ファクトA論争を引き起こした天文学者マイケル・ハート教授によれば、原始大気のもとアミノ酸を作り出すのと遺伝機構をもった高分子化合物ができあがるまでの確率は同じではなく、さらに言えば原始地球で最初の DNA が偶然に得られたとしても自己複製を始めるには複雑な酵素(ポリメラーゼ)が必要で、さらにタンパク質の合成には別の酵素が必要…と。それで地球生命出現の途方もない確率からしても、銀河系の知的生命は地球人類だけというのが、このセンセの主張。
その根拠を薄めるような最新の生物学の研究があるのなら教えて欲しいくらいだけど。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
文明の存続年数が1万年で往復に6000年掛かるんじゃ何らかの奇跡で交信に成功したとしても一方的に送り合うだけで、返事を返すことはできそうもないですね。