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科学者が自説の信頼性を他の専門家にチェックして貰い、信頼性を高めるためには、下記のような手順を用います。
・学会発表…学会で発表し、その場でツッコミを受ける。ただし記録に残らないので、実際に居合わせないと確認が難しい。・論文を学術誌に投稿する際の「査読」…たいていはその分野で特に知識の豊富な複数の専門家が、内容の信頼性をチェックする。・他の専門家による追試や反論…論文やコメントの形で、やはり論文誌に投稿されます。 (なお当然のことながら、反論には、元の論文よりも信頼性の高い科学的証拠が求められます。)
こうした「科学的なチェックをどれだけくぐり抜けて認められた主張なのか、それより科学的に信頼性の高い反論があるのか」を調べるだけなら、素人でも可能です。
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逆に、注意すべきパターンの例を幾つか挙げておきます。
・「学会で発表して大きな反響があった」…反論がいっぱいあった、って可能性もあるなぁ。
・「俺の個人サイトに載っている論文では(うんぬん)」…はぁそうですか。でも他の専門家にその主張が認められた、という証拠が見当たらないなぁ。
・「Arxiv.orgに論文が載ってる」…それ、査読を通過してないやん。
・「”○○学会”の見解では(うんぬん)」…その”○○学会”って、まともな論文誌が無いみたいだなぁ。役員や査読者も、その分野では全然まともな論文が見当たらないなぁ。
・「○○という論文誌で認められた」…そもそも査読が無かったり、査読者がその分野でまともな論文なかったり、内輪のごく少人数でしか読まれてなかったり、主要部分が英語じゃなかったり(=世界の専門家にチェックされにくい)…。一方、Nature [nature.com]とかScience [sciencemag.org]とかPNAS [pnas.org]クラスの論文誌なら、世界中で読まれてチェックされる。少なくとも実用的な意味では、「信じて」いいかも。
・「○○誌に載ったこの論文から、(うんぬんかんぬん)…、結局、こういう結論が導かれる」…じゃあ、この人が付け加えた「(うんぬんかんぬん)」の部分の信頼性はどうなの?
・「この論文では、Aは間違いかも知れない、って書いてあるよ。(うんぬん)…だから、Aは間違い。」…あれ、論拠は「かも知れない」だけなんだろ?いつの間にか断定に変わってるじゃねぇか。
・「○○誌に載ったこの論文では、このデータは変化していない」…実際にその論文見てみたら、「変化している」って書いてあるけど?勝手に内容を変えてるぞ、この人。
・「その予測は、100%確実じゃない、90%だ。間違ってるかも知れないから、信じちゃいけない」…100%確実確実な未来予測なんて、元々あり得ないだろう。10%未満に掛けるなら、あんただけにしてくれ。
・「私は、論文は無いですが、Aは間違ってると思うんです」…ふーん。じゃあ、その論拠は? 「確実な証拠は無いですが、あいつらはそういう立場だから、Aが合ってると主張してると思うんです」…ふーん。で、その論拠は? 「私が、Aは間違ってると思うからです」…どうやって信頼しろってんだよ、コラ(-_-)山
ご参考まで。
>NatureとかScienceとかPNASクラスの論文誌なら、世界中で読まれてチェックされる。
まあ長期的にはそうなんですが,論文が載ったと言うだけの段階だとまだ何とも言えない部分がありますよね.ある程度異論があってもセンセーショナルなものだと載っちゃったりしますから(最低限のチェックは通ってますが).#特にNatureはその傾向が強い.
その後に起こる議論まで含めれば悪いことではないんですが,単に「これらの論文誌に載ってる」ってだけで信じちゃうとまずいぞ,ってことで.
>その後に起こる議論まで含めれば悪いことではないんですが,単に「これらの論文誌に載ってる」ってだけで信じちゃうとまずいぞ,ってことで.
補足感謝です。
念のためさらに補っておきますと、論文では、「~である可能性がある」という程度から「~と見て間違いないだろう」というものまで、結論の確実性は色々ありえます。たとえば「~かも知れないから、誰か調べてクレー」という程度の論文の場合、暫く経ってから「やっぱそうじゃないみたいよ、それ」というツッコミ論文が出ることもあります。
NatureやScienceの論文でも当然それはあり得ますので、どの程度確実な結論なのか、ちゃんと確認する必要があります。大抵、要約(Abstract)の部分を読めば確認できます。本文閲覧が有料の論文は多いけど、その場合でも要約は誰でも無料で読めるものが多いです。
○○誌に載ったこの論文から、(うんぬんかんぬん)…、結局、こういう結論が導かれる」…じゃあ、この人が付け加えた「(うんぬんかんぬん)」の部分の信頼性はどうなの?
「うんぬんかんぬん」が確認されるまでは仮説ってだけで別におかしくはないな。その後のも同様。ただの仮説。確認されるまでは、ただの仮説。ただそれだけだよ。
どうやって信頼しろってんだよ、コラ(-_-)山
それが信頼できる程度に信頼すればいいじゃん。
>ただの仮説。ただそれだけだよ。
そうですね。しかしいつの間にか、その仮説が100%信用できるっつー前提で話を進め始めたら、それはおかしい。
# そして最後には、陰謀だの嘘つきだのと主観的な悪口を用いて、断定的に批判する、と。
# シュタインズ・ゲートですかそれはwその仮設を立てた本人がそれを信じているのは仕方がないところはある。それはそれとして、それを聞く態度として「それはただの仮説」と考えておけばいいのさ。別にそこまで付き合う必要はないんだから。
>別にそこまで付き合う必要はないんだから。
いやまったく、そうしたいんですが、、。それを真に受けた方々から問い合わせを頂いたり、うんと上の偉い方々が信じ込んじゃってたりしますと、付き合わない訳にもいかず。 (^_^;;;
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人
「科学的かどうか」を見分けるポイント (スコア:3, 興味深い)
科学者が自説の信頼性を他の専門家にチェックして貰い、信頼性を高めるためには、下記のような手順を用います。
・学会発表…学会で発表し、その場でツッコミを受ける。ただし記録に残らないので、実際に居合わせないと確認が難しい。
・論文を学術誌に投稿する際の「査読」…たいていはその分野で特に知識の豊富な複数の専門家が、内容の信頼性をチェックする。
・他の専門家による追試や反論…論文やコメントの形で、やはり論文誌に投稿されます。
(なお当然のことながら、反論には、元の論文よりも信頼性の高い科学的証拠が求められます。)
こうした「科学的なチェックをどれだけくぐり抜けて認められた主張なのか、それより科学的に信頼性の高い反論があるのか」を調べるだけなら、素人でも可能です。
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逆に、注意すべきパターンの例を幾つか挙げておきます。
・「学会で発表して大きな反響があった」…反論がいっぱいあった、って可能性もあるなぁ。
・「俺の個人サイトに載っている論文では(うんぬん)」…はぁそうですか。でも他の専門家にその主張が認められた、という証拠が見当たらないなぁ。
・「Arxiv.orgに論文が載ってる」…それ、査読を通過してないやん。
・「”○○学会”の見解では(うんぬん)」…その”○○学会”って、まともな論文誌が無いみたいだなぁ。役員や査読者も、その分野では全然まともな論文が見当たらないなぁ。
・「○○という論文誌で認められた」…そもそも査読が無かったり、査読者がその分野でまともな論文なかったり、内輪のごく少人数でしか読まれてなかったり、主要部分が英語じゃなかったり(=世界の専門家にチェックされにくい)…。
一方、Nature [nature.com]とかScience [sciencemag.org]とかPNAS [pnas.org]クラスの論文誌なら、世界中で読まれてチェックされる。少なくとも実用的な意味では、「信じて」いいかも。
・「○○誌に載ったこの論文から、(うんぬんかんぬん)…、結局、こういう結論が導かれる」…じゃあ、この人が付け加えた「(うんぬんかんぬん)」の部分の信頼性はどうなの?
・「この論文では、Aは間違いかも知れない、って書いてあるよ。(うんぬん)…だから、Aは間違い。」…あれ、論拠は「かも知れない」だけなんだろ?いつの間にか断定に変わってるじゃねぇか。
・「○○誌に載ったこの論文では、このデータは変化していない」…実際にその論文見てみたら、「変化している」って書いてあるけど?勝手に内容を変えてるぞ、この人。
・「その予測は、100%確実じゃない、90%だ。間違ってるかも知れないから、信じちゃいけない」…100%確実確実な未来予測なんて、元々あり得ないだろう。10%未満に掛けるなら、あんただけにしてくれ。
・「私は、論文は無いですが、Aは間違ってると思うんです」…ふーん。じゃあ、その論拠は?
「確実な証拠は無いですが、あいつらはそういう立場だから、Aが合ってると主張してると思うんです」…ふーん。で、その論拠は?
「私が、Aは間違ってると思うからです」…どうやって信頼しろってんだよ、コラ(-_-)山
ご参考まで。
Re:「科学的かどうか」を見分けるポイント (スコア:1)
>NatureとかScienceとかPNASクラスの論文誌なら、世界中で読まれてチェックされる。
まあ長期的にはそうなんですが,論文が載ったと言うだけの段階だとまだ何とも言えない部分がありますよね.
ある程度異論があってもセンセーショナルなものだと載っちゃったりしますから(最低限のチェックは通ってますが).
#特にNatureはその傾向が強い.
その後に起こる議論まで含めれば悪いことではないんですが,単に「これらの論文誌に載ってる」ってだけで信じちゃうとまずいぞ,ってことで.
Re:「科学的かどうか」を見分けるポイント (スコア:1)
>その後に起こる議論まで含めれば悪いことではないんですが,単に「これらの論文誌に載ってる」ってだけで信じちゃうとまずいぞ,ってことで.
補足感謝です。
念のためさらに補っておきますと、
論文では、「~である可能性がある」という程度から「~と見て間違いないだろう」というものまで、結論の確実性は色々ありえます。
たとえば「~かも知れないから、誰か調べてクレー」という程度の論文の場合、暫く経ってから「やっぱそうじゃないみたいよ、それ」というツッコミ論文が出ることもあります。
NatureやScienceの論文でも当然それはあり得ますので、どの程度確実な結論なのか、ちゃんと確認する必要があります。
大抵、要約(Abstract)の部分を読めば確認できます。本文閲覧が有料の論文は多いけど、その場合でも要約は誰でも無料で読めるものが多いです。
ちっとも科学的じゃないように思えるが? (スコア:1)
「うんぬんかんぬん」が確認されるまでは仮説ってだけで別におかしくはないな。
その後のも同様。ただの仮説。
確認されるまでは、ただの仮説。ただそれだけだよ。
それが信頼できる程度に信頼すればいいじゃん。
Re:ちっとも科学的じゃないように思えるが? (スコア:1)
>ただの仮説。ただそれだけだよ。
そうですね。しかしいつの間にか、その仮説が100%信用できるっつー前提で話を進め始めたら、それはおかしい。
# そして最後には、陰謀だの嘘つきだのと主観的な悪口を用いて、断定的に批判する、と。
Re:ちっとも科学的じゃないように思えるが? (スコア:1)
# シュタインズ・ゲートですかそれはw
その仮設を立てた本人がそれを信じているのは仕方がないところはある。
それはそれとして、それを聞く態度として「それはただの仮説」と考えておけばいいのさ。
別にそこまで付き合う必要はないんだから。
Re:ちっとも科学的じゃないように思えるが? (スコア:1)
>別にそこまで付き合う必要はないんだから。
いやまったく、そうしたいんですが、、。
それを真に受けた方々から問い合わせを頂いたり、うんと上の偉い方々が信じ込んじゃってたりしますと、付き合わない訳にもいかず。 (^_^;;;