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ゴタゴタで決定が先延ばしになったせいで本格稼働までに電力不足に陥らないかが心配です。
どうもゴタゴタはいまいちわかりにくかったですけど、田原総一朗氏のこの記事http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120613/312351/ [nikkeibp.co.jp]が参考になりましたね。一時の鋭さというか五月蝿さはない田原氏ですが、首長やメディアが脱原発という中長期的な課題と、電力不足という直近の課題をごっちゃにして論じていることとか、メディアも反原発運動におもねってゴタゴタを正確に伝えようとしない等々といった指摘は、いちいちごもっともなものだと思います。
> 東電の値上げも大口を小口並にするだけで足りるし、
大口は6600Vの高圧で受電し自前のキュービクルで変電しているので、そのぶん電力会社の設備負担が軽いために安価な料金が設定されている、ということで、無意味に料金が異なるわけではありません。基本的なところの知識がかけているようですね。
>その結果の五割の値上げで使用制限なんぞしないでも勝手に節電するかコージェネなり自家発電してくれる。
反原発を唱える人々の最大の問題点は、このような発言を平気でしてしまう現実感覚の乏しさでしょうね。5割の値上げに対応できる節電などほとんど不可能ですし都市部でコジェネを整備するのに、どれくらいの時間とコストが必要なのか少しは情報を集め自分の頭で考えてみたらいいんじゃないでしょうか?
この種の現実感覚に欠ける放言を続けていれば、まともな人からは相手にされなくなります。脱原発は将来的には必要なことでしょうが、そのために必要なのは冷静に議論することで、無責任なタワゴトを言い放つことではありません。
つい先日Impress 家電Watchにどうなる、東京電力の値上げ! 担当者に直接話を聞いてきた 前編~そもそも電気代ってどうやって決めているの? [impress.co.jp]というインタビュー記事があったのですが、それによると
基本的に利益率は規制部門、自由化部門でほぼ同じになるようになっています。ところが、燃料費や設備費の変動による影響が規制部門と自由化部門では異なり、年によって利益率に違いが出るケースがあるのです。たとえば原子力発電所の停止で火力燃料費が大幅に増加すると自由化部門の利益は相対的に大きく圧迫されるという構造になっております。そして、実際平成14年の原子力不祥事によって平成15年4月に原子力発電所を全号機停止させたことがあり、自由化部門の収支が大きく悪化しています。さらに平成19年7月の新潟県中越沖地震により、柏崎刈羽原子力発電所が停止したため、平成19年度、20年度は大幅な赤字となってしまいました。その結果、ここ5年間だけを抜き出してみると規制部門からの収益が9割ということになってしまったのです。
ということで、東京電力の言い分としては、平成14年度以降の自由部門の収支悪化は基本的に、原発が止まったせい、ということのようです。
消費が大口:小口で6:4で、収益比で1:9となるとその差は1.5倍どころかもう一桁上担ってしまうわけですが、その差を電力会社のご説明のとおり送配電設備で説明するとするならば、それなら電気料金に占める発電部分の比率は元から相当低いということになりますからねー。それなら原発の代わりに火力で発電することになったから値上げと言われても、とうてい納得しかねるお話。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
間に合うか? (スコア:5, すばらしい洞察)
ゴタゴタで決定が先延ばしになったせいで
本格稼働までに電力不足に陥らないかが心配です。
Re: (スコア:5, 参考になる)
どうもゴタゴタはいまいちわかりにくかったですけど、田原総一朗氏のこの記事
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120613/312351/ [nikkeibp.co.jp]
が参考になりましたね。一時の鋭さというか五月蝿さはない田原氏ですが、
首長やメディアが脱原発という中長期的な課題と、電力不足という直近の
課題をごっちゃにして論じていることとか、メディアも反原発運動におもねって
ゴタゴタを正確に伝えようとしない等々といった指摘は、いちいち
ごもっともなものだと思います。
Re: (スコア:1)
Re: (スコア:5, 参考になる)
> 東電の値上げも大口を小口並にするだけで足りるし、
大口は6600Vの高圧で受電し自前のキュービクルで変電しているので、そのぶん
電力会社の設備負担が軽いために安価な料金が設定されている、ということで、
無意味に料金が異なるわけではありません。基本的なところの知識が
かけているようですね。
>その結果の五割の値上げで使用制限なんぞしないでも勝手に節電するかコージェネなり自家発電してくれる。
反原発を唱える人々の最大の問題点は、このような発言を平気でしてしまう
現実感覚の乏しさでしょうね。5割の値上げに対応できる節電などほとんど不可能ですし
都市部でコジェネを整備するのに、どれくらいの時間とコストが必要なのか
少しは情報を集め自分の頭で考えてみたらいいんじゃないでしょうか?
この種の現実感覚に欠ける放言を続けていれば、まともな人からは相手にされなくなります。
脱原発は将来的には必要なことでしょうが、そのために必要なのは冷静に
議論することで、無責任なタワゴトを言い放つことではありません。
Re:間に合うか? (スコア:2, 興味深い)
>
> 大口は6600Vの高圧で受電し自前のキュービクルで変電しているので、そのぶん
> 電力会社の設備負担が軽いために安価な料金が設定されている、ということで、
> 無意味に料金が異なるわけではありません。基本的なところの知識が
> かけているようですね。
小口(規制部門)と大口(自由か部門)で原価が異なるのはその通りで、料金が異なるのはいいのですが、
それぞれの原価に乗せる利幅がアンバランスなのではないでしょうか。
販売電力量の比率は小口:大口=4:6だそうですが、平成14年度以降、平成18年度だけを
除いて、小口の利益が大口の利益を上回っている状態が続いているわけです。
送配電のコストが異なること、(大口収支の悪化に対して)燃料費に大きな変化が
あったことの説明はよく見かけますが、1.5倍の変動費の差を打ち消して余りあるほど、
小口と大口には固定費に大きな開きがあるのか、という点に対する説明が、
東電からはあまり出ていないように感じます。
# 東電に文句を言っても、別にあなたに対して文句を言っているわけではないので、
# 「知識が欠けている」「現実感覚に欠ける」などと煽るのはいかがなものかと
Re:間に合うか? (スコア:2)
つい先日Impress 家電Watchにどうなる、東京電力の値上げ! 担当者に直接話を聞いてきた 前編~そもそも電気代ってどうやって決めているの? [impress.co.jp]というインタビュー記事があったのですが、それによると
ということで、東京電力の言い分としては、平成14年度以降の自由部門の収支悪化は基本的に、原発が止まったせい、ということのようです。
Re: (スコア:0)
消費が大口:小口で6:4で、収益比で1:9となるとその差は1.5倍どころかもう一桁上担ってしまうわけですが、その差を電力会社のご説明のとおり送配電設備で説明するとするならば、それなら電気料金に占める発電部分の比率は元から相当低いということになりますからねー。
それなら原発の代わりに火力で発電することになったから値上げと言われても、とうてい納得しかねるお話。