性別が特定されていない人に仮に性別を割り当てて he なり she なりで受けるというのは、珍しくはない。特に、人が二人出てきたら he と she で受けるのはよくある。だから、 user の性別がわからないのに he で受けることが「自明に誤っている」というのは違うと思う。
ただ、そういうことを不用意にすると性差別 (性役割感の押し付け) になりうる。今回の状況も、「プログラムを書くのは男性の仕事」という価値観を押し付けているとも解釈できるので問題になった。ひょっとしたらもともと he と書いた人は he にするか she にするかを乱数で決めたのかもしれないけれど、そんなことわからないし。
For example, the Sender might be a job applicant and the Receiver an employer. … The particular choice the Sender
makes is her message. (最初の段落)
Although the Sender’s aptitude did not directly influence the Sender’s payoffs, aptitude is payoff-relevant to the Receiver when he Hires: … (3 ページ最後の段落)
差別だ言葉狩りだって (スコア:1)
意味不明。heがプログラムを指すという、良く分からないことが書いているせいもあるだろうけど。
ライブラリを使うのは男性とは限らないなんてのは当たり前のことで、自明に誤っている。コメントに間違いが有るわけで、配慮云々以前に端的にいってバグみたいなもの。
heをtheyに変えるのは単にミスを直すだけであって、言葉狩りとは違い特に何も失われないはず。男性が多くを占める文化で特に考えなしにheとしてしまいやすいことは有るだろうが、純粋に技術的な文脈において男性であることに何かしらの文化的意味があったりはしないだろ。
Re:差別だ言葉狩りだって (スコア:2)
今回のような書き換えを言葉狩りだとする主張に賛成するわけではないけど、意味不明でもないので、ちょっと説明してみる。
性別が特定されていない人に仮に性別を割り当てて he なり she なりで受けるというのは、珍しくはない。特に、人が二人出てきたら he と she で受けるのはよくある。だから、 user の性別がわからないのに he で受けることが「自明に誤っている」というのは違うと思う。
ただ、そういうことを不用意にすると性差別 (性役割感の押し付け) になりうる。今回の状況も、「プログラムを書くのは男性の仕事」という価値観を押し付けているとも解釈できるので問題になった。ひょっとしたらもともと he と書いた人は he にするか she にするかを乱数で決めたのかもしれないけれど、そんなことわからないし。
で、「そんなことわからない」から差別になりうる表現は避けましょう、というのが politically correct な表現を推進する側の主張なのに対し、単に差別に「なりうる」というだけの弱い理由で英語表現の幅を狭めるべきでない、というのが、今回のような動きを「言葉狩り」と呼ぶ人の主張なのだと思う。
Re: (スコア:0)
私個人的には、
>>「プログラムを書くのは男性の仕事」という価値観を押し付けているとも解釈できる
と主張する人こそ心の底から差別主義者なんだと思うのです。
そうでもなきゃ、そんな発想でてこない…
Re:差別だ言葉狩りだって (スコア:2)
あなた個人がどう思おうが自由ですが、医者は男性の仕事で看護師は女性の仕事だとか、職業と性別の関連付けが長年行われてきたという背景を知っていれば、性別の指定のないプログラマーを he で受けたら要らぬ誤解を招くかも、という発想くらい出てくるものです。
Re: (スコア:0)
>特に、人が二人出てきたら he と she で受けるのはよくある。
例えばどんな文章でしょうか?
Re:差別だ言葉狩りだって (スコア:2)
適当に「sender receiver "her message"」とか検索して見つけた PDF ですが、 Perfect Bayesian Equilibrium in Sender-Receiver Games (Jim Ratliff さん) [virtualperfection.com] の 2~4 ページにある「Example: Life’s a Beach?」という文章の中で、 Sender と Receiver という二人の人が出てきて、 Sender を she、 Receiver を he で指しています。