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今回の論文の主眼は,「(今までよりは)大きな面積でメタマテリアル構造を作るための手法を開発したよ」というものです.
誘電率の異なる物質をうまい形状に積層したり組み合わせたりすると,各点からの反射波がいい感じに重なり合って,全体としては光を通常では(=通常のバルクの物質では)あり得ない方向に曲げたりすることが可能になります.これがメタマテリアルです.古典的な光学では考慮していない負の屈折率が実現できたりするので,通常では無理と思われていたことが実現できたりします.例えば通常の光学的限界を超える超解像度のレンズであるとか,当た
負の屈折率と云っても、古典光学系とは逆に曲がるってだけで、光速自体は遅くなるんですよね?これだと、その素材を通過しない周囲の光線とはズレが生じると思うんですが、その辺どうなるんでしょ?
あと、光線を曲げるとエネルギーの損失が発生しそうですが、熱が溜まりはしないのですかね?
>光速自体は遅くなるんですよね?
群速度が負になったりもするよ!形式的には、パルスが入射する前に向こうから出てくる時間逆行型になる。超光速もいけた気がする。
といってももちろん因果律を破るわけでも何でも無くて、先に向こう側に行った成分(一つ前の波)が次の戻ってくる光を作ったりする感じで、見た目だけの超光速とか時間逆行現象。(先行する波により、次の波を時間反転したものがあらかじめ用意されるようなもの)
連続波に関しては波面が再現できるけど、単パルスだと無理じゃなかったかな?(先行する波面からの散乱波で、次の波面を作るようなイメージ)
群速度が負になるのは、ストロボやカメラ等で、車輪が逆転する様に見えるのと同じ現象だと思ってます。でも、これは、繰り返しが在っての話で、単発事象だと逆転はしないかと。
光速云々は、通常の屈折率は媒体中の光速が低下するのが理由なので、群速度が超高速になるのなら、屈折率が負になるのも当然かと。でも、こちらも、単発事象では起こらないので、準静的な状況で無いと効果が無いと推測されます。つまり、不規則なインパルス観測には、無力ではないかと。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
今回の論文 (スコア:5, 参考になる)
今回の論文の主眼は,「(今までよりは)大きな面積でメタマテリアル構造を作るための手法を開発したよ」というものです.
誘電率の異なる物質をうまい形状に積層したり組み合わせたりすると,各点からの反射波がいい感じに重なり合って,全体としては光を通常では(=通常のバルクの物質では)あり得ない方向に曲げたりすることが可能になります.これがメタマテリアルです.古典的な光学では考慮していない負の屈折率が実現できたりするので,通常では無理と思われていたことが実現できたりします.
例えば通常の光学的限界を超える超解像度のレンズであるとか,当た
Re:今回の論文 (スコア:2)
負の屈折率と云っても、古典光学系とは逆に曲がるってだけで、光速自体は遅くなるんですよね?
これだと、その素材を通過しない周囲の光線とはズレが生じると思うんですが、その辺どうなるんでしょ?
あと、光線を曲げるとエネルギーの損失が発生しそうですが、熱が溜まりはしないのですかね?
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Re:今回の論文 (スコア:1)
>光速自体は遅くなるんですよね?
群速度が負になったりもするよ!
形式的には、パルスが入射する前に向こうから出てくる時間逆行型になる。
超光速もいけた気がする。
といってももちろん因果律を破るわけでも何でも無くて、先に向こう側に行った成分(一つ前の波)が次の戻ってくる光を作ったりする感じで、見た目だけの超光速とか時間逆行現象。
(先行する波により、次の波を時間反転したものがあらかじめ用意されるようなもの)
連続波に関しては波面が再現できるけど、単パルスだと無理じゃなかったかな?
(先行する波面からの散乱波で、次の波面を作るようなイメージ)
Re:今回の論文 (スコア:1)
群速度が負になるのは、ストロボやカメラ等で、車輪が逆転する様に見えるのと同じ現象だと思ってます。
でも、これは、繰り返しが在っての話で、単発事象だと逆転はしないかと。
光速云々は、通常の屈折率は媒体中の光速が低下するのが理由なので、群速度が超高速になるのなら、屈折率が負になるのも当然かと。
でも、こちらも、単発事象では起こらないので、準静的な状況で無いと効果が無いと推測されます。
つまり、不規則なインパルス観測には、無力ではないかと。
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