「航空機の副操縦士を不要にする技術、開発が進められる」記事へのコメント

アイデアは悪くないと思うけど

[tmt (39622)]

自分が乗っている飛行機の操縦を、外部から強制的にオーバーライドできるのって、なんか怖いな。

つまりこれって、管制塔をテロリストが数時間でも占拠できたら、
その辺の飛行機をまとめて政府機関だの原発だのに突っ込ませることが出来る可能性があるってことだよね。

NASAみたいに、何億ドルもする宇宙機を使って、月だの火星だのへ人を送り込むプロジェクトならいいと思うが...

Re:アイデアは悪くないと思うけど

[Anonymous Coward]

>自分が乗っている飛行機の操縦を、外部から強制的にオーバーライドできる

もともと正、副という2人のパイロットがいるのは、ミスや致命的な勘違い、また今回のような
意図的な墜落といったことが2人いれば防げるということでして、たとえば機長が何らかのミスを犯したり
一時的な勘違いにより危険を招きそうな場合に副パイロットが「私が操縦します」といって操縦を
オーバーライドする/しなければいけないとされてます。その点で正副の差は関係ありません。

副パイロットをコンピュータ化するとか管制側に置くというのは、オーバーライドするのが副パイロットでなく
コンピュータや管制側になるというわけで、そういう意味では大差ないといえば大差ないです。

今回の墜落では電波高度計でオートパイロットが地上が近づいたことを検知しているわけですが
現状では地上接近警報を鳴らしてオートパイロットが人間パイロットに注意をうながすだけの仕様みたいです。

原理的にはオートパイロットがさらなる降下を拒否するとか人間の設定を無視して
強制的に上昇するということが可能ですが、それをやらないのは電波高度計が故障した時に
どうするのかとか、何らかの理由で緊急着陸しようとするときにオートパイロットが邪魔をする可能性を
考慮しているためではないかなあと思います。

ソフトウェアをどんどん作りこんでいけばオートパイロットが副パイロットの役目を果たすことは可能でしょう。
ただ、オートパイロットを作るのも人間ですし、人間の副パイロットのように、あらゆる事態に柔軟に対応できる
ソフトウェアが作れるかどうかでしょうね。

Re:アイデアは悪くないと思うけど

[wolf03 (39616)]

>>正副の差は関係ありません。
それが実現出来ない国もあるんだけどね。

Re:

[Anonymous Coward]

高度計故障時などの緊急事態なら手動操縦すればいいからオートパイロットに頼る必要はないですよね。
頼るとしてもオートパイロットで警告無視の設定が可能なようにしておけば通常時の墜落回避にはなるはず。

でも、オートパイロットに複雑な挙動を許すと急な挙動の理由を判断したり、実装のテストを行うのが大変になるとかはありそう。