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研究者の経費ルールが厳しいのは、不正を繰り返してきたというのは正しいですが、「自浄能力を発揮する仕組みを作れない」というのも大きいと思います。
普通の企業なら、購入やら経費精算やらはすべて上司の承認を得てやるわけです。上司はある程度チェックするし部下のやっていることを把握しているのは当たり前なので使途も確認できる。部下も上司に迷惑かけられないし、不正を防ぐ社会的な仕組みがあるわけです。
ところが、研究者は上司がいない。経費とかの面で研究者を監督しているのは事務方という構図になってしまっている。事務方は、大学内での地位は低いから、ある意味低いところから高いところにいる研究者を監督しているわけです。中身のことを精査して承認せよと言われても、事務方が研究者の細かい使途の妥当性を確認するだけの知識がない。そうすると、事務方からしてみれば、ルールをガチガチにする以外にやり方がないわけです。
研究者は、文句を言う前に自浄作用が働くような組織にすべきです。研究者間でヒエラルキーを作って上位に承認を受ける、不正があったら上も連帯責任を取る。これだけでうまくいくはずです。問題は「上司なんてヤダ」と言っている研究者の認識ではないでしょうか。
「上司なんてヤダ」
実情は「上司(になるの)なんてヤダ」でしょう。研究者として出世して立場が上がるほど他の先生の承認案件に忙殺されるようになる、なんてのは嫌がる研究者が多いでしょうね。
そりゃ嫌だろうなぁ、と思う日本の場合、「上司として適性があるから」よりも「業界に長くいるから」「年長者だから」というだけの理由で管理職させられるんだもん
有能な兵隊だからって指揮官として有能とは限らんのになむしろ「特定のポジションで優秀だった人間を、それを理由に昇進させ別のポジションにつけると、最終的には本人の能力とマッチしないポジションで止まる(そこで成果が出せなくなって出世しなくなり、そのポジションに残る)ため、組織にはデメリットが大きいからどうすべきか」みたいな研究を米軍がやってる、って話はだいぶ前に読んだのだが日本は全然そういうの改善する気がないくせに、中途半端に終身雇用だけぶっ壊してるから、そりゃ組織もgdgdになるし管理職になるのを嫌がる奴ばっかりになるのも当たり前だ、と
特定のポジションで優秀だった人間を、それを理由に昇進させ別のポジションにつけると、最終的には本人の能力とマッチしないポジションで止まる
ピーターの法則 [wikipedia.org]ですな.
水雷の権威を空母艦隊の司令長官にして失敗したやつなw
これ河野太郎衆議院議員の元々の動機は、他国に比べて貧弱な予算ではない(と河野議員は認識している)のに、研究者たちがいつも金ないと言ってるの→どこかに金が消えてるはずだ!突き止めてやる!みたいな所のようなので、むしろ河野議員が叩きたい対象は事務方や官僚たちの方なのではないのでしょうか?
あんた国公立大学や公的研究組織なめてるだろ。事務方の機嫌損ねたら研究できないんだぞ。うちの先生方なんて、事務方に「ダメです」って言われたら涙目で帰ってくるぞ。そして頭抱えて理屈こねてなんとか必要なものを買おうとする。
つか、そもそも研究費だからって好き勝手使えるわけじゃない。割り当てられた予算の費目ごとに使える品目や用途が細かく決まってる。
あと、研究者の不正っていうけど、私腹を肥やす目的の不正なんて雀の涙。大半が、研究に必要なものを買うに買えないという、使うにもあまりに不自由すぎる研究費をやりくりした末に、ってのばかりだよ。
と、一応公的研究機関の中の人が言ってみる。
これはわりとあるよな。身分的にも助教や特任教授、ポスドクとかより安定しているし、業績レビューとかないし軍隊的発想でそこの大学で食っている飯の数が多いほど偉い、みたいな奴いるわな。あと、職歴短くても天下り系はまた別の強さがある。
上司さえいれば自浄作用が働くってのも幻想のような気がするけどな
少なくとも事務仕事が増えれば無駄なルールを省く動機は発生する
権威主義と権力闘争に陥った医学界と同じシステムを導入しろと?
「今日からA教授の上司はお隣の研究室のB教授です!」「A教授、今後は備品購入するときB教授の承認をもらって下さいね!」「B教授、A教授が不正を働いたら先生も連帯責任ですよ!」
こんなの絶対無理でしょw
協調性のない個性と知性溢れる方々に五人組制を導入したら内ゲバが始まる
その連帯責任でローカルルールに苦しめられているという話では…(なぜよその研究室・よその研究科・よその大学の不正でこんな…)
事務方が研究室の内情が判らないのなら、首になったポスドクを雇って情報提供を求めるのはどうでしょうか?
そこらへんのおばちゃんに研究者の予算管理をさせようとするからおかしなことになるのであって、窓口担当者は、分野別に分けるべきです。情報系なら情報系の担当、生物なら生物、人文系なら人文系。
「そこらへんのおばちゃん」が地元有力者の子女のコネ採用と言う場合もw
公務員に関しては不正に対する懲罰が少しでも重いと裁判所でひっくり返される世の中だしなあ。なんで飲酒運転で検挙されても公務員だけクビにならないのさ。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
研究者側の自浄能力がない (スコア:5, 興味深い)
研究者の経費ルールが厳しいのは、不正を繰り返してきたというのは正しいですが、「自浄能力を発揮する仕組みを作れない」というのも大きいと思います。
普通の企業なら、購入やら経費精算やらはすべて上司の承認を得てやるわけです。上司はある程度チェックするし部下のやっていることを把握しているのは当たり前なので使途も確認できる。部下も上司に迷惑かけられないし、不正を防ぐ社会的な仕組みがあるわけです。
ところが、研究者は上司がいない。経費とかの面で研究者を監督しているのは事務方という構図になってしまっている。事務方は、大学内での地位は低いから、ある意味低いところから高いところにいる研究者を監督しているわけです。中身のことを精査して承認せよと言われても、事務方が研究者の細かい使途の妥当性を確認するだけの知識がない。
そうすると、事務方からしてみれば、ルールをガチガチにする以外にやり方がないわけです。
研究者は、文句を言う前に自浄作用が働くような組織にすべきです。研究者間でヒエラルキーを作って上位に承認を受ける、不正があったら上も連帯責任を取る。これだけでうまくいくはずです。
問題は「上司なんてヤダ」と言っている研究者の認識ではないでしょうか。
Re:研究者側の自浄能力がない (スコア:1)
実情は「上司(になるの)なんてヤダ」でしょう。研究者として出世して立場が上がるほど他の先生の承認案件に忙殺されるようになる、なんてのは嫌がる研究者が多いでしょうね。
Re: (スコア:0)
そりゃ嫌だろうなぁ、と思う
日本の場合、「上司として適性があるから」よりも「業界に長くいるから」「年長者だから」というだけの理由で管理職させられるんだもん
有能な兵隊だからって指揮官として有能とは限らんのにな
むしろ「特定のポジションで優秀だった人間を、それを理由に昇進させ別のポジションにつけると、最終的には本人の能力とマッチしないポジションで止まる(そこで成果が出せなくなって出世しなくなり、そのポジションに残る)ため、組織にはデメリットが大きいからどうすべきか」みたいな研究を米軍がやってる、って話はだいぶ前に読んだのだが
日本は全然そういうの改善する気がないくせに、中途半端に終身雇用だけぶっ壊してるから、そりゃ組織もgdgdになるし管理職になるのを嫌がる奴ばっかりになるのも当たり前だ、と
Re: (スコア:0)
ピーターの法則 [wikipedia.org]ですな.
Re: (スコア:0)
帝国海軍では海軍兵学校の席次ですべてのポジションを決めることでこの問題を鮮やかに解決しました
Re: (スコア:0)
水雷の権威を空母艦隊の司令長官にして失敗したやつなw
Re:研究者側の自浄能力がない (スコア:1)
これ河野太郎衆議院議員の元々の動機は、
他国に比べて貧弱な予算ではない(と河野議員は認識している)のに、研究者たちがいつも金ないと言ってるの→どこかに金が消えてるはずだ!突き止めてやる!
みたいな所のようなので、むしろ河野議員が叩きたい対象は事務方や官僚たちの方なのではないのでしょうか?
Re:研究者側の自浄能力がない (スコア:1)
あんた国公立大学や公的研究組織なめてるだろ。
事務方の機嫌損ねたら研究できないんだぞ。
うちの先生方なんて、事務方に「ダメです」って言われたら涙目で帰ってくるぞ。
そして頭抱えて理屈こねてなんとか必要なものを買おうとする。
つか、そもそも研究費だからって好き勝手使えるわけじゃない。
割り当てられた予算の費目ごとに使える品目や用途が細かく決まってる。
あと、研究者の不正っていうけど、私腹を肥やす目的の不正なんて雀の涙。
大半が、研究に必要なものを買うに買えないという、使うにもあまりに不自由すぎる研究費をやりくりした末に、ってのばかりだよ。
と、一応公的研究機関の中の人が言ってみる。
Re: (スコア:0)
これはわりとあるよな。
身分的にも助教や特任教授、ポスドクとかより安定しているし、業績レビューとかないし
軍隊的発想でそこの大学で食っている飯の数が多いほど偉い、みたいな奴いるわな。
あと、職歴短くても天下り系はまた別の強さがある。
Re: (スコア:0)
上司さえいれば自浄作用が働くってのも幻想のような気がするけどな
Re: (スコア:0)
少なくとも事務仕事が増えれば無駄なルールを省く動機は発生する
Re: (スコア:0)
権威主義と権力闘争に陥った医学界と同じシステムを導入しろと?
事務方「みなさーん!」 (スコア:0)
「今日からA教授の上司はお隣の研究室のB教授です!」
「A教授、今後は備品購入するときB教授の承認をもらって下さいね!」
「B教授、A教授が不正を働いたら先生も連帯責任ですよ!」
こんなの絶対無理でしょw
Re: (スコア:0)
協調性のない個性と知性溢れる方々に五人組制を導入したら内ゲバが始まる
Re: (スコア:0)
その連帯責任でローカルルールに苦しめられているという話では…(なぜよその研究室・よその研究科・よその大学の不正でこんな…)
Re: (スコア:0)
事務方が研究室の内情が判らないのなら、
首になったポスドクを雇って情報提供を求めるのはどうでしょうか?
Re: (スコア:0)
そこらへんのおばちゃんに研究者の予算管理をさせようとするからおかしなことになるのであって、
窓口担当者は、分野別に分けるべきです。情報系なら情報系の担当、生物なら生物、人文系なら人文系。
Re: (スコア:0)
「そこらへんのおばちゃん」が地元有力者の子女のコネ採用と言う場合もw
Re: (スコア:0)
公務員に関しては不正に対する懲罰が少しでも重いと裁判所でひっくり返される世の中だしなあ。
なんで飲酒運転で検挙されても公務員だけクビにならないのさ。