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68080とはなかなか大胆なネーミング。AmigaのMPUにはモトローラの680x0が採用されていますが、実際に送り出されたMPUは68060まで。68080なんてMPUは存在しません。
で、こいつのMPUはFPGAで実現されていて「Faster than a 68060 at 100MHz」なものだそうです。Amiga 500/600は68000 7MHzなのに対し、実機よりも150倍ぐらい速いらしい。FPGAでそれだけのものが作れるとは、なかなかすごい時代になったものです。
メインメモリと外部ストレージとか映像出力などの基本的なコンピュータとしての機能は全部ドーターカードに載っているので、もはや本体は増設ハードウェアとのインターフェースだけに成り下がる感じなんでしょうけど、MPUだけがこれだけ速くても、周りが足を引っ張らないようにするのが大変そう。増設機器を繋がなければ爆速だろうけど、増設機器を使わないのならわざわざMPU載せ替える意味がないだろうしなぁ…
以下。昔話的なMPU解説。680x0は、x=偶数が拡張版で、x=奇数が改良版。
68000: 16bitCPU(Intel の8086的)。各レジスタは32bitなのが使いやすい。Amiga 500/600 はこれ。68010: 68000の改良版だけど改良が微妙なので、ほとんど採用なし68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。UNIX ワークステーションなどで多く採用。Amiga 1200。68030: 68020のMMU内蔵版(Intelの80386的)。680x0の最盛期。Amiga 3000。68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。Amiga 4000。68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速い。もう末期で、たぶんAmiga 4000T以外に採用なし。
てなラインアップ。
68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったのでSun-2などのワークステーションやミニコンにそれなりに使われたよ。
あまり使われなかったのは、68008 外部8ビットデータバス、Linusがプログラミングを始めたことで有名なSinclair QLに搭載68012 アドレスバス31ビット
とかじゃね。
68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったので
オンデマンド・ページング機能で、ページング(HDD⇔メモリの転送処理)に飛べるけど、戻ってこれない、ってやつでしたっけ。なので、68000 で仮想記憶を使うマシンは、68000を2機積むとか、ページング用プロセッサ乗せるとか、やってましたね。
Apollo Domain (OSはAegis)とかかな、他には何があったっけ。
68000*2を採用した安価なワークステーションは無名メーカーからも雨後のタケノコのように出てきたのだが本当に知りたければ図書館で当時の資料をあさるしかないですな国産だとソードのM680はその構成のunixマシンだったことは覚えている厨房には値段とスペックのインパクトが大きかったからね
バス幅の違う68000+6809のシステムはインターフェース誌か何かの記事で読んだ6809をI/Oデバイス的に用い、ページテーブルは6809の制御下におき、メモリー-ディスク間の転送はDMAコントローラが行っていたはず
もう20年近く前の話題だよなあ、
http://www.ninjin.net/radica/back/991222.txt [ninjin.net] >
100/7 => 14.3*ゆでたまご理論 => 150倍68080は 6800と8080 を組み合わせ、ひねりを加えたCPUだから本来の10倍は軽い!
..苦しい
元コメの各MPU解説で軽く書きましたが、68000→68060で、同クロックでも一桁速いです。68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。68060はパイプライン2本で最短1クロック2命令なので、理論値だけなら12~16倍。
ゆで理論的には、100MHzからスタートして、(パイプラインを両手に持って)100MHz+100MHzで200MHz、(68040→68060:パイプライン2本)いつもの2倍のデータ処理が加わり、200MHz×2の400MHz!!(68000→68020:ALUを32bit化)そして、いつもの3倍のハードワイヤードロジックで、400MHz×3の、Amiga500、おまえを(150倍以上)上回る1200MHzだぁー!!!(68020→68040:基本命令のマイクロプログラム処理からハードワイヤードロジック化)って感じですかね。
68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。
68000は最短4クロックじゃね?
> 68000は最短4クロックじゃね?
ネット上で情報が見つからなかったので、うろ覚えで書いたんですが、BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?
2クロック単位で動いていて、8/16bitならフェッチで2クロック、実行が2クロックの合計4クロック32bit演算だとALUが2回動くので実行サイクルが2倍の4クロックで計6クロックだったかと。
で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。
> BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?
最短で比較するなら引き合いに出すべきは
> BYTE/WORDが4クロック
の方であろう。
68000 instructions timingで検索すれば詳細なドキュメントが簡単に見つかるのだが、taka2氏は英語が読めないのだろう
> で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。
68000 搭載の機種も多数販売された Amiga 前提の話で、16bit の 68000 用に最適化されているであろう Amiga のプログラムが 16bit で済むところの処理に無駄に 32bit 演算を使ってるとは思わんなあ。最短と言うなら 4 で良いんじゃね?
理論値だけなら12~16倍。
Instructions per second - Wikipedia [wikipedia.org]に掲載されている表に拠ると
Motorola 68000 1.4 MIPS at 8 MHz 0.175 0.175 1979
Motorola 68000 2.188 MIPS at 12.5 MHz 0.175 0.175 1982
Hitachi-Motorola 68HC000 3.5 MIPS at 20 MHz 0.175 0.175 1985
Motorola 68060 110 MIPS at 75 MHz 1.33 1.33 1994
ということで、Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) で比較
68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。
https://en.wikipedia.org/wiki/Instructions_per_second [wikipedia.org] の表の Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) の比較で 0.303/0.175 = 1.73142857143倍
68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。
1.1/0.36 = 3.05555555556倍
68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速
訂正
誤) 68040 → 68060 での変化が性能向上著しい感じですね。正) 68030 → 68040 での変化が性能向上著しい感じですね。
Amiga互換OSはソースレベル互換路線だから、CPUが68系だとバイナリ互換になるな。
...ひょっとするとPowerPCコードはエミュで動かすのかな。
他のプラットホームのコードの動作を心配する意味がわからん
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
Vampire 68080 (スコア:3, 興味深い)
68080とはなかなか大胆なネーミング。AmigaのMPUにはモトローラの680x0が採用されていますが、実際に送り出されたMPUは68060まで。68080なんてMPUは存在しません。
で、こいつのMPUはFPGAで実現されていて「Faster than a 68060 at 100MHz」なものだそうです。Amiga 500/600は68000 7MHzなのに対し、実機よりも150倍ぐらい速いらしい。FPGAでそれだけのものが作れるとは、なかなかすごい時代になったものです。
メインメモリと外部ストレージとか映像出力などの基本的なコンピュータとしての機能は全部ドーターカードに載っているので、
もはや本体は増設ハードウェアとのインターフェースだけに成り下がる感じなんでしょうけど、
MPUだけがこれだけ速くても、周りが足を引っ張らないようにするのが大変そう。
増設機器を繋がなければ爆速だろうけど、増設機器を使わないのならわざわざMPU載せ替える意味がないだろうしなぁ…
以下。昔話的なMPU解説。680x0は、x=偶数が拡張版で、x=奇数が改良版。
68000: 16bitCPU(Intel の8086的)。各レジスタは32bitなのが使いやすい。Amiga 500/600 はこれ。
68010: 68000の改良版だけど改良が微妙なので、ほとんど採用なし
68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。UNIX ワークステーションなどで多く採用。Amiga 1200。
68030: 68020のMMU内蔵版(Intelの80386的)。680x0の最盛期。Amiga 3000。
68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。Amiga 4000。
68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速い。もう末期で、たぶんAmiga 4000T以外に採用なし。
てなラインアップ。
Re:Vampire 68080 (スコア:1)
68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったのでSun-2などのワークステーションやミニコンにそれなりに使われたよ。
あまり使われなかったのは、
68008 外部8ビットデータバス、Linusがプログラミングを始めたことで有名なSinclair QLに搭載
68012 アドレスバス31ビット
とかじゃね。
Re:Vampire 68080 (スコア:1)
68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったので
オンデマンド・ページング機能で、
ページング(HDD⇔メモリの転送処理)に飛べるけど、戻ってこれない、ってやつでしたっけ。
なので、68000 で仮想記憶を使うマシンは、68000を2機積むとか、ページング用プロセッサ乗せるとか、やってましたね。
Apollo Domain (OSはAegis)とかかな、他には何があったっけ。
Re: (スコア:0)
68000*2を採用した安価なワークステーションは無名メーカーからも雨後のタケノコのように出てきたのだが本当に知りたければ図書館で当時の資料をあさるしかないですな
国産だとソードのM680はその構成のunixマシンだったことは覚えている
厨房には値段とスペックのインパクトが大きかったからね
バス幅の違う68000+6809のシステムはインターフェース誌か何かの記事で読んだ
6809をI/Oデバイス的に用い、ページテーブルは6809の制御下におき、メモリー-ディスク間の転送はDMAコントローラが行っていたはず
Re: (スコア:0)
68080とはなかなか大胆なネーミング。AmigaのMPUにはモトローラの680x0が採用されていますが、実際に送り出されたMPUは68060まで。68080なんてMPUは存在しません。
で、こいつのMPUはFPGAで実現されていて「Faster than a 68060 at 100MHz」なものだそうです。Amiga 500/600は68000 7MHzなのに対し、実機よりも150倍ぐらい速いらしい。FPGAでそれだけのものが作れるとは、なかなかすごい時代になったものです。
もう20年近く前の話題だよなあ、
http://www.ninjin.net/radica/back/991222.txt [ninjin.net]
>
Re: (スコア:0)
100/7 => 14.3*ゆでたまご理論 => 150倍
68080は 6800と8080 を組み合わせ、ひねりを加えたCPUだから本来の10倍は軽い!
..苦しい
Re:Vampire 68080 (スコア:1)
元コメの各MPU解説で軽く書きましたが、68000→68060で、同クロックでも一桁速いです。68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。68060はパイプライン2本で最短1クロック2命令なので、理論値だけなら12~16倍。
ゆで理論的には、100MHzからスタートして、
(パイプラインを両手に持って)100MHz+100MHzで200MHz、(68040→68060:パイプライン2本)
いつもの2倍のデータ処理が加わり、200MHz×2の400MHz!!(68000→68020:ALUを32bit化)
そして、いつもの3倍のハードワイヤードロジックで、400MHz×3の、Amiga500、おまえを(150倍以上)上回る1200MHzだぁー!!!(68020→68040:基本命令のマイクロプログラム処理からハードワイヤードロジック化)
って感じですかね。
Re: (スコア:0)
68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。
68000は最短4クロックじゃね?
Re:Vampire 68080 (スコア:1)
> 68000は最短4クロックじゃね?
ネット上で情報が見つからなかったので、うろ覚えで書いたんですが、
BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?
2クロック単位で動いていて、8/16bitならフェッチで2クロック、実行が2クロックの合計4クロック
32bit演算だとALUが2回動くので実行サイクルが2倍の4クロックで計6クロックだったかと。
で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。
Re: (スコア:0)
> BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?
最短で比較するなら引き合いに出すべきは
> BYTE/WORDが4クロック
の方であろう。
Re: (スコア:0)
68000 instructions timingで検索すれば詳細なドキュメントが簡単に見つかるのだが、
taka2氏は英語が読めないのだろう
Re: (スコア:0)
> で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。
68000 搭載の機種も多数販売された Amiga 前提の話で、16bit の 68000 用に最適化されているであろう Amiga のプログラムが 16bit で済むところの処理に無駄に 32bit 演算を使ってるとは思わんなあ。最短と言うなら 4 で良いんじゃね?
Re: (スコア:0)
理論値だけなら12~16倍。
Instructions per second - Wikipedia [wikipedia.org]に掲載されている表に拠ると
Motorola 68000 1.4 MIPS at 8 MHz 0.175 0.175 1979
Motorola 68000 2.188 MIPS at 12.5 MHz 0.175 0.175 1982
Hitachi-Motorola 68HC000 3.5 MIPS at 20 MHz 0.175 0.175 1985
Motorola 68060 110 MIPS at 75 MHz 1.33 1.33 1994
ということで、Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) で比較
Re: (スコア:0)
68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。
https://en.wikipedia.org/wiki/Instructions_per_second [wikipedia.org] の表の Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) の比較で 0.303/0.175 = 1.73142857143倍
68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。
1.1/0.36 = 3.05555555556倍
68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速
Re: (スコア:0)
訂正
誤) 68040 → 68060 での変化が性能向上著しい感じですね。
正) 68030 → 68040 での変化が性能向上著しい感じですね。
Re: (スコア:0)
Amiga互換OSはソースレベル互換路線だから、CPUが68系だとバイナリ互換になるな。
...ひょっとするとPowerPCコードはエミュで動かすのかな。
Re: (スコア:0)
他のプラットホームのコードの動作を心配する意味がわからん