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RISC-VがMIPS系のデザインであることはよく知られていますが、つい先日トランプ大統領が大統領としての立場を使ってMIPSを中国に渡さずアメリカの支配下に置く動きを見せた(そして実際にそうした)ことと合わせて、全体としてARM排除の動きと言えるでしょうね
まずは省電力への要求が少なくかつ性能はそれほどいらない据え置き組み込み機器やローエンドタブレットなどから入っていき、長期的には安価な小型機器は(MIPS系と言っても差し支えのない)RISC-V、ハイエンド小型機器はMIPS系統のSoC、ファブレットから上はIntelとしていくんでしょう
RISC-V仕様書のIntroduction PDFの14ページ目には
https://riscv.org/specifications/ [riscv.org]
ハードウェアの実装と研究アイデアに興味のある、研究と教育のニーズをサポートするためRISC-Vを開発しました。
と書いてあるので、研究のために無料で自由に使えるものを作りたかっただけかと。
大学の世界を知らないみたいだけど、「教育や研究のために」なんてのは研究費を獲得するための方便そのまんまのテンプレートだよ
実際には企業と癒着してそっちからも援助してもらいつつ成果は企業の利益に使われる
でも、RISCって伝統的に教育と研究と中華謎製品の外はほとんど使われなくないですか……変なACさんが息巻いてますけど、よほど数字が出てこないと汎用の実用プロセッサとしては誰も買わないのでは……
「RISC」って言葉をどういう意味で使ってます?そこをはっきりさせないと議論は成り立たないと思います。宗教戦争になるかもしれませんが…
・「RISC」とは設計の方向性を示す指針であり、特定のアーキテクチャを指す言葉ではない。・RISCとは、簡単に言えば「ハードウェアを簡潔に実現できるようなアーキテクチャにすれば、実装の回路規模が小さくなるので製造コストは安くなるし、同じコストなら回路レベルでの高速化により注力できる」という方向性。・今時のCPUはどれも、多かれ少なかれ「RISC」という設計思想を取り込んでいる。
・RISCの対極である「CISC」の代表とされたx86ですら、今ではかなりのRISC的設計を取り入れている。CISCなアーキテクチャの皮をかぶせただけ。・もう一つのCISC代表 680x0 は、「CISC的な複雑な命令を捨てる」という大胆なアーキテクチャ刷新をして、ColdFire というプロセッサを作った。・MIPS は、最初に「RISC」という概念を提唱したヘネシー教授自身が、その有効性を実証するために作ったCPU。そういう出自段階では「典型的なRISC」とは言えるが、商業的成功のための改良を経た今では、MIPSをもってRISCを語るようなモノでは無い。・ARM の出自は、組み込み向けの低消費電力プロセッサとして独自設計されたもの。省メモリで動かせるように「CISC」的なモノも採用しているが、非常に多くの「RISC」思想を取り入れている。
というわけで、乱暴に言えば「今時のCPUは全てRISCである」とも言える状況なのに、「RISCって(略)ほとんど使われなくないですか」という文脈で「RISC」という言葉を使うのは何の意味もないでしょう。本ストーリーのアーキテクチャは、RISC という名前は付いてますが、RISCという言葉にとらわれるのではなく、単に「実用的に使えるプロセッサ設計がロイヤリティフリーで公開された」という話として捉えるべきだと思います。
RISCの提唱者って、パターソン教授じゃないの?
RISCという言葉を発明したのはパターソンだが、パイオニアとしてチューリング賞をもらったのはIBMのジョン・コック
IBM 801とMIPSはエビデンスに基づく命令セットとコンパイラの開発という点でよく似ているが、バークレイRISCはそのへんの自覚はない
実際のところ、RISCがなぜ速いのかは自明ではなかったIBMやMIPSのようなスマートなコンパイラがなくても、68kなどのCISC向けコンパイラのターゲットを変えたようなものですら、RISCはぶっちぎりに速かったSUNのSPARCのコンパイラはお世辞にも賢いとは言えなかったんだよね
当時のRISCがなぜ速いのか?は80年代の終わりには明らかになっていた一つは、パイプライン中心のマイクロアーキテクチャだったこと、もう一つは、幸運にもレジスタファイルやキャッシュのサイズがメモリ階層のメリットを引き出せたこと
80年代の中ごろにはyale pattという人がvaxの命令を分解してパイプラインにフィットさせて実行するアイデアで、シミュレーションではあるが当時の機種の数倍の性能を出せることを明らかにしていた
taka2氏のようなISAとマイクロアーキテクチャの区別ができないのは半可通もいいとこ
68040の命令パイプラインは以下の通りhttp://www.cs.stir.ac.uk/~lss/31r6/68040a.pdf [stir.ac.uk]
ロードストアアーキテクチャのRISCとは違い、実効アドレスの計算は独立したステージになっている68040の命令パイプラインはCISCに適合しているぜんぜんRISCではありません
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
ARM排除の動きの一つですね (スコア:1)
RISC-VがMIPS系のデザインであることはよく知られていますが、
つい先日トランプ大統領が大統領としての立場を使って
MIPSを中国に渡さずアメリカの支配下に置く動きを見せた(そして実際にそうした)ことと合わせて、
全体としてARM排除の動きと言えるでしょうね
まずは省電力への要求が少なくかつ性能はそれほどいらない据え置き組み込み機器やローエンドタブレットなどから入っていき、
長期的には安価な小型機器は(MIPS系と言っても差し支えのない)RISC-V、
ハイエンド小型機器はMIPS系統のSoC、
ファブレットから上はIntelとしていくんでしょう
Re: (スコア:0)
RISC-V仕様書のIntroduction PDFの14ページ目には
https://riscv.org/specifications/ [riscv.org]
ハードウェアの実装と研究アイデアに興味のある、
研究と教育のニーズをサポートするためRISC-Vを開発しました。
と書いてあるので、研究のために無料で自由に使えるものを作りたかっただけかと。
Re: (スコア:0)
大学の世界を知らないみたいだけど、「教育や研究のために」なんてのは研究費を獲得するための方便そのまんまのテンプレートだよ
実際には企業と癒着してそっちからも援助してもらいつつ成果は企業の利益に使われる
Re: (スコア:2)
でも、RISCって伝統的に教育と研究と中華謎製品の外はほとんど使われなくないですか……変なACさんが息巻いてますけど、よほど数字が出てこないと汎用の実用プロセッサとしては誰も買わないのでは……
Re:ARM排除の動きの一つですね (スコア:1)
「RISC」って言葉をどういう意味で使ってます?そこをはっきりさせないと議論は成り立たないと思います。宗教戦争になるかもしれませんが…
・「RISC」とは設計の方向性を示す指針であり、特定のアーキテクチャを指す言葉ではない。
・RISCとは、簡単に言えば「ハードウェアを簡潔に実現できるようなアーキテクチャにすれば、実装の回路規模が小さくなるので製造コストは安くなるし、同じコストなら回路レベルでの高速化により注力できる」という方向性。
・今時のCPUはどれも、多かれ少なかれ「RISC」という設計思想を取り込んでいる。
・RISCの対極である「CISC」の代表とされたx86ですら、今ではかなりのRISC的設計を取り入れている。CISCなアーキテクチャの皮をかぶせただけ。
・もう一つのCISC代表 680x0 は、「CISC的な複雑な命令を捨てる」という大胆なアーキテクチャ刷新をして、ColdFire というプロセッサを作った。
・MIPS は、最初に「RISC」という概念を提唱したヘネシー教授自身が、その有効性を実証するために作ったCPU。そういう出自段階では「典型的なRISC」とは言えるが、商業的成功のための改良を経た今では、MIPSをもってRISCを語るようなモノでは無い。
・ARM の出自は、組み込み向けの低消費電力プロセッサとして独自設計されたもの。省メモリで動かせるように「CISC」的なモノも採用しているが、非常に多くの「RISC」思想を取り入れている。
というわけで、乱暴に言えば「今時のCPUは全てRISCである」とも言える状況なのに、「RISCって(略)ほとんど使われなくないですか」という文脈で「RISC」という言葉を使うのは何の意味もないでしょう。
本ストーリーのアーキテクチャは、RISC という名前は付いてますが、RISCという言葉にとらわれるのではなく、単に「実用的に使えるプロセッサ設計がロイヤリティフリーで公開された」という話として捉えるべきだと思います。
Re: (スコア:0)
RISCの提唱者って、パターソン教授じゃないの?
Re: (スコア:0)
RISCという言葉を発明したのはパターソンだが、パイオニアとしてチューリング賞をもらったのはIBMのジョン・コック
IBM 801とMIPSはエビデンスに基づく命令セットとコンパイラの開発という点でよく似ているが、バークレイRISCはそのへんの自覚はない
実際のところ、RISCがなぜ速いのかは自明ではなかった
IBMやMIPSのようなスマートなコンパイラがなくても、68kなどのCISC向けコンパイラのターゲットを変えたようなものですら、RISCはぶっちぎりに速かった
SUNのSPARCのコンパイラはお世辞にも賢いとは言えなかったんだよね
Re: (スコア:0)
当時のRISCがなぜ速いのか?は80年代の終わりには明らかになっていた
一つは、パイプライン中心のマイクロアーキテクチャだったこと、
もう一つは、幸運にもレジスタファイルやキャッシュのサイズがメモリ階層のメリットを引き出せたこと
80年代の中ごろにはyale pattという人がvaxの命令を分解してパイプラインにフィットさせて実行するアイデアで、
シミュレーションではあるが当時の機種の数倍の性能を出せることを明らかにしていた
taka2氏のようなISAとマイクロアーキテクチャの区別ができないのは半可通もいいとこ
Re: (スコア:0)
68040の命令パイプラインは以下の通り
http://www.cs.stir.ac.uk/~lss/31r6/68040a.pdf [stir.ac.uk]
ロードストアアーキテクチャのRISCとは違い、実効アドレスの計算は独立したステージになっている
68040の命令パイプラインはCISCに適合している
ぜんぜんRISCではありません