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記事とは直接関係ないのですが。
ワープロ(ハードとソフトを含めて)で書く日本語とペンで書く日本語の間には、根本的な違いがあると思うのです。
(コンピューターでの)日本語の入力は、まずひらがなで入力して、それから仮名と漢字が混じった文章に変換します。この過程、つまり、ひらがなで日本語の文章を書いている段階が発生する、と言うのは、それまでの日本語の書き方と根本的な違いがあるのではないかと思うのです。 ペンで書くと言う事が意味するのは、書きながら、同時に確定されている言葉の流れ(リズムとも言えるかも知れません)によって
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日本語入力の本質 (スコア:5, 興味深い)
記事とは直接関係ないのですが。
ワープロ(ハードとソフトを含めて)で書く日本語とペンで書く日本語の間には、根本的な違いがあると思うのです。
(コンピューターでの)日本語の入力は、まずひらがなで入力して、それから仮名と漢字が混じった文章に変換します。この過程、つまり、ひらがなで日本語の文章を書いている段階が発生する、と言うのは、それまでの日本語の書き方と根本的な違いがあるのではないかと思うのです。
ペンで書くと言う事が意味するのは、書きながら、同時に確定されている言葉の流れ(リズムとも言えるかも知れません)によって
安部公房自身は? (スコア:2, 興味深い)
安部公房自身は「なぜワープロを使うのか、というと、それはこの時代のスピードについていくため」とか「作品は結局活字になってみんなに読まれるものだが、今までは(ワープロができる以前は)活字になったときの文章をその場で確かめ、直す、ということができなかった」というようなことを言っていました。
また、安部公房と生前から親交のあった、日本語の達者な英国人にして安部公房ウォッチャーのHenry H.Stokes氏とお話をしたことがあるのですが、安部公房の前記の作品と後期の作品の違いの話に及んだとき、彼は「安部公房の作品の、
Re:安部公房自身は? (スコア:1)
だろうなぁと残念に思います。私もネットについての考察を
読みたかったですね。
ワープロは当時の一般的な認識は清書機械でしたね。
私の知る限りでは公房氏はワープロに関しては、やはり
校正能力に注目していたと思います。
新潮社の「死に急ぐ鯨たち」のインタビューでは以下のように
答えてます。
-ワープロを使っているそうですが、仕事の能率が目に見えるし
、きれいだし、気分がいいでしょうね
安部 気分なんかよくないよ、別に(笑)。ただ複雑な作業を
エレガントに出来ることは確かだな。エレガントって、気取って
言っているわけじゃないよ。数学や物理の方程式や解答の仕方が
すっきりいった場合の形容なんだ。このインタビューなんかでも、
出来たらワープロのフロッピイ出してほしい
中略
-ワープロと手書きの本質的な違いはなんでしょう。
安部 本質的にはべつに違いはないでしょう。ワープロは書く機械
ではなく、校正する機械なんだ
以下略
# 著作権的に引用はまずいかな。面白そうだと思った人は
新潮文庫を買ってください