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> 音速を超えるとして、毎秒その魚雷の前方投影面積×水中の音の秒速の分だけの > 海水を押しのけるエネルギーってものすごくない?
その疑問はもっともだと思うのですが, それをうまく回避するのがこのスーパーキャビテーションのキモなんです.
まずスーパーキャビテーションの基本原理なのですが, これは弾体の先端で超音速で水が押し広げられることにより空隙が生じ, この弾体よりもはるかに大きい紡錘形の空隙領域を形成したまま移動するというものです. この領域の周辺の水の動きを考えてみると, 先端部分を除いては通常の亜音速での水の移動でしかありません. さらにキャビテーション領域の表面形状は圧力によって自動的に変形するため, ほぼ理想的な層流となります. 流体力学をやると分かるのですが, 流体の抵抗というのは渦などによるエネルギ損失によって発生するので, 超音速魚雷の抵抗は空隙を発生させる先端部の極狭い領域でのみ発生することになります. そのため, この部分だけちゃんと作っておけば, 弾体のほとんどに余分な抵抗を受けることなく超音速移動が可能になるそうです.
まあ理屈は分かるのですが, 実に眉唾な話ですよね. でも似た発想による設計は超音速ロケット機X-15のノーズコーンにもあって, 半球形の先端部によって衝撃波面の調整と超音速領域での抵抗軽減を図っているものと推測されます.
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
トンデモ (スコア:1, おもしろおかしい)
リンク先ではイラン製とかいてあるけど、確かロシアからの技術供与という設定だったと思う。
とても笑えるので一読の価値あり。
Re:トンデモ (スコア:1, すばらしい洞察)
一見まともそうに見えるトンデモも多いですよね。
謎の新兵器 超音速魚雷 [nikkei.co.jp] もいつまでたっても姿を現さないし。
いや、日経サイエンスって割とまともな雑誌だと思うのだが。
超音速魚雷? (スコア:0)
気泡に包まれた状態では、従来のプロペラ推進は無理ですな。
そうなると、ウォータージェットか?
でも、ウォータージェットで超音速なんて出るのか?
だいたい、魚雷って時速100kmも出ない船舶を相手に使うもので、
そう言った用途に超音速であることのメリットってなんだろう?
おまけに、記事中では『水中での音速(時速約5400km)を超える
速さまで加速できる』って書いてあるし…
これなら、素直に空中飛ばすミサイルにした方がいいような気がする。
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
魚雷自体がスーパーキャビテーションの泡の中を飛んでいくような
状態になる。
しかし魚雷に誘導用のセンサーが積めないので、誘導するのなら
母艦から有線でワイヤーやファイバーケーブル使う事になるが
その速後で切れずに保つのだろうか?
もし誘導できても、少し首を振れる程度でほとんど操作不能だろうけど
Re:超音速魚雷? (スコア:1)
母艦から従来通りに誘導、最終段階で加速して回避困難速度で突撃。
あるいは速度が速いので先手を打たれたときの対抗雷撃に有効か?
とりあえず相手に頭を向けて突っ込んでさえくれれば、相手の回避動作を強要してこちらへの攻撃(誘導続行)を不可能にせしめることが可能…とか。
やっぱ汎用性で劣りそうかなー
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
知らないので質問なんですけど、飛行機ってセンサー系が前方向に集中しているから敵機が前方にいないとミサイルを誘導できないという場合がよくありますよね。それとおなじことが、船や潜水艦でも言えるということですか?
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
沈黙の艦隊を読むと一発で解決だ!
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
何時のか思い出せませんが、軍事研究誌に解説が出てました
ロケット推進で雷速200ノットだったような
そんだけ高速だと有線誘導できないだろうってのが有力な説だけど
誘導線用らしい機構が着いてるんで、誘導も出来るって説もある
潜水艦ゲーのサブコマンド [ea.com]にもアクラ級
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
音速には程遠いんですけど…
ちなみに、太平洋戦争中の日本海軍の酸素魚雷(こいつは、雷跡
が見えない…見えにくいと言うとんでもないシロモノ)のスピー
ドは約50ノット(70~80km/hくらい)です。
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
海水を押しのけるエネルギーってものすごくない?
70年代にはすでに実戦配備していた着弾直前までロケットで
空中を飛翔するサブロック魚雷の方が楽な気がします。
Re:超音速魚雷? (スコア:2, 興味深い)
> 音速を超えるとして、毎秒その魚雷の前方投影面積×水中の音の秒速の分だけの
> 海水を押しのけるエネルギーってものすごくない?
その疑問はもっともだと思うのですが, それをうまく回避するのがこのスーパーキャビテーションのキモなんです.
まずスーパーキャビテーションの基本原理なのですが, これは弾体の先端で超音速で水が押し広げられることにより空隙が生じ, この弾体よりもはるかに大きい紡錘形の空隙領域を形成したまま移動するというものです. この領域の周辺の水の動きを考えてみると, 先端部分を除いては通常の亜音速での水の移動でしかありません. さらにキャビテーション領域の表面形状は圧力によって自動的に変形するため, ほぼ理想的な層流となります. 流体力学をやると分かるのですが, 流体の抵抗というのは渦などによるエネルギ損失によって発生するので, 超音速魚雷の抵抗は空隙を発生させる先端部の極狭い領域でのみ発生することになります. そのため, この部分だけちゃんと作っておけば, 弾体のほとんどに余分な抵抗を受けることなく超音速移動が可能になるそうです.
まあ理屈は分かるのですが, 実に眉唾な話ですよね. でも似た発想による設計は超音速ロケット機X-15のノーズコーンにもあって, 半球形の先端部によって衝撃波面の調整と超音速領域での抵抗軽減を図っているものと推測されます.
ということは (スコア:1)
Re:超音速魚雷? (スコア:1, 参考になる)
>弾体の先端で超音速で水が押し広げられることにより空隙が生じ
このために必要なエネルギーって、空気中を音速で飛ばすのとは
比較にならないほどのものが必要な気がする。
それに関する説明が無い。
ちなみに、打ち出し後の加速時では、中途半端なキャビテーション
が発生する。キャビテーションじたいは、普通の船舶のプロペラで
も発生するが、問題は、それによってプロペラ翼面がボコボコにな
ること。(壊蝕)もちろん、キャビテーション発生による効率低下も
問題。
ということで、魚雷の弾頭だけでなく、弾体もしっかりと作ること
が必要。
Re:超音速魚雷? (スコア:0)
>> 海水を押しのけるエネルギーってものすごくない?
>
>その疑問はもっともだと思うのですが, それをうまく回避するの>がこのスーパーキャビテーションのキモなんです.
スー