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slashdotの性格からして、#496509 [srad.jp]氏は、「パッケージのガワに、ジャケ写の代わりにライセンス条項がびっしりなんて事になったら居心地悪いねー。やだねー」と、暗黒の未来を描いてみせたんじゃないかと思いますけど。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
いっそのこと (スコア:0)
・販売国以外での商用での転売禁止
・公衆送信権並びにそれら隣接権の侵害の禁止
・その他販売元に損害生じさせる行為の禁止
・これらの事項はこのCDを所有
Re:いっそのこと (スコア:0)
いずれ、そういうことが必要になることは確かなんだろうけど、
この書き方ってなに?
「私達コンピューター社会の住人は、ライセンスについて
しっかりとした考え方を持っています。
古くからのいいかげんな、レコード関係の連中とちがって」
そう言いたいなら露骨にそう言えばまだ可愛げがあるってもんだが?
レコード業界とPC業界で、著作物へのアプローチが一律でである必要などそもそもあるのか?
この国でパソコンを常用している人口が音楽ファンの何割なのかも顧みることもなく、
こっちの流儀で「あるべきだ」みたいな態度はないんじゃないの?
slashdot-jでこういう話題が振られるたびに、
この問題についての周囲の業界との温度差に赤面する。
周囲は「安く買えなくなるなー」とぶーたれてるだけですよ。
屁理屈コネまわしてマジギレするほどガキじゃありゃしませんて。
Re:いっそのこと (スコア:1)
slashdotの性格からして、#496509 [srad.jp]氏は、「パッケージのガワに、ジャケ写の代わりにライセンス条項がびっしりなんて事になったら居心地悪いねー。やだねー」と、暗黒の未来を描いてみせたんじゃないかと思いますけど。
Re:いっそのこと (スコア:1)
消費者で「パソコンを常用している」人たちは少ないので、消費者にとっては
「レコード業界とPC業界で、著作物へのアプローチが一律でである必要」は
一切ないばかりか、マイナス面に出ることもあるでしょうが、
レコード業界の人たちは、M$のように、ボッタクリでも何でもいいから
CDがほしい人、一人一人に高値で買ってもらうことを望んでいます。
1を聞いて0を知れ!
Re:いっそのこと (スコア:1, 興味深い)
確かにソフトウェアのライセンス条項がレコード業界よりも先進的に見えているのかもしれませんが、そうでもないでしょう?
リバースエンジニアリングの禁止やシュリンクラップ契約は皆グレーゾーンですよ。本格的に係争になったらどっちが勝つか分からない…。
で、もともとなんで法律上グレーなライセンス制度をソフトウェアが取り入れるようになったのかと言えば、著作権法の改正がなかなか進まないことにソフトウェアメーカーの側がいらだったから。誤解覚悟で言っちゃえば、マイクロソフトとかがのさばるようになったのも元はといえばこのような強固なライセンスで利用者を拘束するようになったため。(そうでもしないと法律の保護もなく生き残れなかった)
そんなメーカーの利益保護の立場から生まれたライセンス制度を今の音楽メーカーが取り入れるようになるのは時間の問題なんじゃないですか?
そうしたときにアーティストとかの意向は無視してしまうかもしれないのが今のせっぱ詰まった状況なんでしょ。
日本の音楽市場は、再販制度などで保護されていて非常に高い参入障壁がある閉鎖的な市場なんですから、これ以上の保護は行きすぎだと思うだけです。
# 初めの文章に、「コピープロテクトを外すことやそれらを解析することを禁止する」条項も付け加えておこうっと。
Re:いっそのこと (スコア:3, 興味深い)
返答ありがとう。
こちらもできれば礼を尽くしたく、二三私見を述べさせてください。
元文章がPC市場の厳しいライセンス制度をレコード業界が真似しだしたら、
という危惧のもとに書かれたものであることはよくわかりました。
それは困る。というのは同感です。
ですが、輸入盤の問題というのは、私の知る限りもう十年ほど前からレコード会社がやっきになってきたものであり、
そこにPC業界云々の影があるようには私には思えません。
(コピープロテクトの問題はまた別でしょう。今度の話は)
アジア各国でのJ-POP(つうんですか)市場の拡大とともに、
輸入盤の問題が逆輸入盤の問題になり、
それが洋楽だけでなく邦楽でも無視できなくなってきたから、というのが今回の経緯であって、
レコード会社にしてみれば「邦楽だけでも....」との決死の思いがあるはずです。
それから、音楽市場は閉鎖的か、と聞かれたら、私なら間違いなく
「そんなことはない」
と答えます。著作者と(言葉は悪いけど)消費者の距離がこれほど近い市場もあまりない。
レコード屋を覗けば、メジャーからインディ、地元コゾーのデモテープに至るまでが一緒くたに並んでいます。
私の地元とかでは無理ですが、
東京を歩けば、店主の趣味だけで品揃えしたようなショップがごろごろしてますよね?
アーティストにその気があれば、メジャーなレコード会社のやりかたを気にせず、
全国のレコード店に自分のレコードをおいてもらうような真似が、比較的簡単にできてしまいますし、
ハイスタから泉谷しげるに至るまで、それをやってるアーティストも多くいるわけです。
出版業界なとにはひっくりかえってもできない芸当です。(自虐笑)
長くなるので最後にひとつ。
これからは、こういう問題については、たぶんレコード会社に文句垂れるより、
アーティストそのものに訴えかけたほうがいいと思います。
彼らは彼らでメジャーに売ってもらってきた恩はありますが、
その訴えが本当に真に迫ったものなら、届くはずです。
音楽のネット配信業者がアーティストと直で契約したり、
そういう流れが自然に進めば、レコード会社など消えてしまうはすです。
逆に言えば、業界ひとつ「なくなってしまえ!」と言うことは、
アーティストたちに「そういうリスクを背負え!」と言っているのと同じだということを、
理解しておいて頂きたい。
(これまでで最長のコメントになってしまった。)
Re:いっそのこと (スコア:1)
このコメント読んだときに論旨からは、はずれるかもしれませんけど、米、牛肉、オレンジの関税自由化の時代を思い出したんですよ。
著作者を生産者、レコード会社を農協、流通業者、米問屋とでもしましょうかね。この文を自分の世界で読み替えると
以下のような具合。
生産者は1等米やA5品質の牛肉を作るのにやっきになった。
マスで取引されるため数が揃わないと出荷できない。
これは農協なんかの仕事でまかせっきりにならざるを得ない。
この時代は農家出荷額の3倍近い値段で消費者に届いていたはず。
そのうち商社やスーパーが自前の牧場や水田を海外に持つように
なって技術を移転し、価格が安く提供されるようになり、
関税障壁の撤廃や価格の下落を引き起こし、日本人好みの
ものも作られてきた。WTOなどの世界情勢も変わった。
これはこれで消費者にもメリットあったし、生産者に直販などの
考える機会を与えた。でも農村は天罰的な疲弊の渦中。
BSEと鳥インフルエンザでやっぱ日本産も大事にしようと
少しばかり理解。
自分に近い世界で考えると、そりゃそう日本産大事にしてよ!
と思いますけど、御業界もそういう過渡的時代じゃないんですか?。
新しい生産モデル、供給モデルを作って魚沼産コシヒカリだったら誰でも食べたいぐらいにならんとだめなのかも。
おかずも自分のチョイスで、海外さんだろうがなんだろうが勝手に選んでさ。
ついでに自分の好きな曲だけをBGM編集して聞いたらきっとごはんもおいしいでしょうね。
てなわけで、業界をなくすなとはいいませんから、
業界より確実に多い人がいる消費者と対話すべきではないかと
自分自身も反省しているわけです。