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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
生体信号と規格 (スコア:2, 参考になる)
最近IECという国際規格IEC60601-1-2(第2 版)が策定され
携帯電話等の影響を定量的に評価し、取扱説明書に具体的に
記載する方向に向かうようです。
記載例
現在:携帯電話・PHS等の無線機器を近づけた場合、
誤動作する可能性があります
将来:この機器は***MHz~***MHzまでは
3V/mの電磁界まで耐えることが可能です。
(但し**の測定においては*V/m以下)
3V/mの電磁界は送出電力Wから距離の換算式があるので、
簡単に計算できます(実際にそれを利用する医療関係者まで
電波の考え方を理解してもらうのは難しそうだが)
なので、将来的にはもう少し定量的にマズいものとその距離の
関係を客観的に判断できそうです。
なお、生体信号レベルは下記程度です(JIS規格にもあります)
ECG(心電図):1mV程度
脳波:100μV以下
誘発電位(電気刺激等の脳波反応):1μV程度
ペースメーカでは心臓の自己で拍動を電気的にセンシングし、
補助としてタイミングを合わせて電気パルスを出力しています。
心内心電図はもう少し電位が高かったはずですが、3V/mで
揺さぶられるとやっぱり辛いはずです。オペアンプはCMRR
(同相弁別比)を持っていますが、携帯の電波の数百MHz等は
弁別できるわけもなく、内部のトランジスタ・FETが検波出力
(AMラジオと同じ原理)で影響を受けます。
様々な影響を受けにくくする対策などは各社各パラメータ頑張って
行っていますが、いずれも完全は難しいのも事実です。
完全シールドルームでしか行わない検査なら大丈夫ですが
そうではない状況も多いわけで。
参考リンク
・IEC60601-1-2(第2 版)
TUV(テュフ) [tuv-ohtama.co.jp]
医療機関における無線LAN運用時の問題点について
-医用工学機器に与える無線LANの影響-
[kyushu-u.ac.jp]
IEC60601-1-2(Ed.2)ではイミュニティ適合規格表を添付することが
義務づけられ,距離と出力に関する情報を提供しなければならない.
したがって,無線LAN領域でも高出力放射を与え,誤動作等の有無に
ついて観察が必要であろう.電磁場環境を定量的に評価するためには
測定のプロトコール化が必須であり,本研究の結果をもとに作業を
進めていく予定である.
Re:生体信号と規格 (スコア:2, 参考になる)
バナナの皮 ― Issue 48 [nifty.ne.jp]
電気手術機器は、典型的には 500kHz を使用する。
・・・いわゆる電気メスです
除細動器
・・・心臓を動かすためのカウンターショック。
GSM 変調信号
・・・主に海外の携帯ですが、キャリア信号(数百MHz)を
217HzでAM変調がかかっています。
生体信号に近い17Hzを使うTETRA変調は遥かに低い
レベルで影響を受けます
日本の携帯・PHSもいろいろな変調がかかっています
Re:生体信号と規格 (スコア:0)
いわば体内に電波を受信するための「アンテナ」を張り巡らせているようなものです。ペース信号を出すのか出さないのか