アカウント名:
パスワード:
政府内で交換されるE-MAILといえば定型挨拶文で、実際の内容は全て添付ファイルでした。 伝えたい内容を、メール本文に書くことは忌み嫌われました。 なぜなら文書も資料も無意味に長いものが尊ばれ、これをいかにレイアウトするかが問われたのです。 同一内容でもレイアウトが違うと、別文書、文書改ざんと糾弾される世界でした。 付け加えると、PDFとかDVIという言葉はお役所の辞書になかったようです。 なお、タイプミスには、Word文書に赤ペン入れて再送するのが慣わしでした。 修正記録が残っていなければ正式な文書といえないのです。
そのうち、お役人の常識が一般社会にも影響しはじめました。 一般国民にWord添付ファイルが送付され、ウェブサイトにExecファイルが置かれました。 案の定、国民から読めないと苦情が寄せられ、ネット上のファイル規制が話題に上りました。 政府内で検討を重ねた結果、アプリケーションの不統一が原因であるとの結論に至りました。 そしてアプリケーションを規制すべく法制化が始まり、そこから利権争いが発生しました。
規制緩和派は、添付が読めないのはM$の古い製品が野放しになっているためと主張しました。 WordやExcelの最新版使用を義務化する一方で、ライセンス無視の普及政策をとります。 そして、ついにM$から日本向け製品の料金引き上げ、さらには販売規制を受けることになります。
一方、国益擁護派は国産品(一太郎など)を採用しないのはけしからんと主張しました。 舶来品の拡大阻止を目的に、次々と日本独自の仕様を規制に盛り込みました。 このため輸出品によるトラブルが各国で頻発し、次々と日本製品のネット接続が禁止されてゆきました。
こうして日本は世界から孤立し、政府管理の日の丸ネットしか使えなくなりました。 そこには情報の所有概念がなかったので、セキュリティ問題も資源配分問題もありませんでした。 もはや電子メールに一太郎ファイルを添付する必要はなく、一太郎で直接通信できるのです。 めでたし、めでたし。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
数 vs. 数 (スコア:2, 参考になる)
ExampleはどれもMicrosoftへの敵意とフリーソフトウェアへの熱意にあふれていますが、ワタシ的にはそういうのは2の次で、まず、
「Wordで送るなら文章をメールに写したほうが相手の環境に左右されずに済むし、第一読む手間が省けます。文章
フィクション:一太郎が標準となる日 (スコア:0)
政府内で交換されるE-MAILといえば定型挨拶文で、実際の内容は全て添付ファイルでした。 伝えたい内容を、メール本文に書くことは忌み嫌われました。 なぜなら文書も資料も無意味に長いものが尊ばれ、これをいかにレイアウトするかが問われたのです。 同一内容でもレイアウトが違うと、別文書、文書改ざんと糾弾される世界でした。 付け加えると、PDFとかDVIという言葉はお役所の辞書になかったようです。 なお、タイプミスには、Word文書に赤ペン入れて再送するのが慣わしでした。 修正記録が残っていなければ正式な文書といえないのです。
そのうち、お役人の常識が一般社会にも影響しはじめました。 一般国民にWord添付ファイルが送付され、ウェブサイトにExecファイルが置かれました。 案の定、国民から読めないと苦情が寄せられ、ネット上のファイル規制が話題に上りました。 政府内で検討を重ねた結果、アプリケーションの不統一が原因であるとの結論に至りました。 そしてアプリケーションを規制すべく法制化が始まり、そこから利権争いが発生しました。
規制緩和派は、添付が読めないのはM$の古い製品が野放しになっているためと主張しました。 WordやExcelの最新版使用を義務化する一方で、ライセンス無視の普及政策をとります。 そして、ついにM$から日本向け製品の料金引き上げ、さらには販売規制を受けることになります。
一方、国益擁護派は国産品(一太郎など)を採用しないのはけしからんと主張しました。 舶来品の拡大阻止を目的に、次々と日本独自の仕様を規制に盛り込みました。 このため輸出品によるトラブルが各国で頻発し、次々と日本製品のネット接続が禁止されてゆきました。
こうして日本は世界から孤立し、政府管理の日の丸ネットしか使えなくなりました。 そこには情報の所有概念がなかったので、セキュリティ問題も資源配分問題もありませんでした。 もはや電子メールに一太郎ファイルを添付する必要はなく、一太郎で直接通信できるのです。 めでたし、めでたし。