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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
観測技術 (スコア:1)
あるいは、現在の技術だと、地球サイズの惑星はどのくらいの距離にあるものまで調べることができるのでしょう?
ちょっと気になって来ました(^^;
Re:観測技術 (スコア:3, 参考になる)
現在の技術で観測できるのは木星よりも質量の大きな惑星だったようです。
太陽系外の惑星の発見は惑星が恒星に与える影響を観察することで行います。
惑星を従えた恒星は、恒星と惑星の重心を中心として回転するので微妙に「揺れ」ているのです。
この揺れの変位を直接観察したり、あるいは揺れる際に恒星からの光がドップラー効果で
変移するのを観察するそうです。
ですから、恒星を激しくぶんまわしてくれる重い惑星ほど大きな変動を示すので、発見しやすくなります。
地球の十数倍程度でも発見できるようになったというのは、
観測精度があがったんですかね。それとも新しい観測方法が発明されたのでしょうか。
Re:観測技術 (スコア:5, 参考になる)
・ドップラ-・シフト (惑星による恒星のふらつきの速度を測定する)
・アストロメトリ (惑星による恒星の位置の変化を測定する)
・トランジット (惑星が恒星の前を通過する際の光量変化を観測する)
・MACHO (惑星による重力レンズ効果を使う)
・直接観測
アストロメトリは古くから伴星発見などにも用いられている方法ですが、探査の主流がこの方法であったときには、系外惑星は見つかりませんでした。惑星を見つけるには、ドップラー・シフトよりも難しいとはいえるでしょう。この方法には、恒星からの距離が遠いほど探しやすい、という特徴があります。
これまでに見つかった系外惑星は、主にドップラー・シフトで発見されています。
この方法には、重くて恒星に近い惑星ほど見つかりやすい特徴があります。
現在のドップラー・シフトの観測精度は、1m/sオーダの速度変化を捉えられる程度です。
ちなみに、木星が太陽におこす速度変化は13m/s、地球で0.09m/sです。まだ足りませんね。
トランジットには、観測者が惑星の公転面にいなければならない、という弱点があります。しかし、観測は比較的簡単なようです。
例えば、木星は太陽に1%程度の光量変化を引き起こすはずですが、これはアマチュアの機材でも手に届く観測精度です。地球は0.01%程度の光量変化を起こします。2006年打ち上げ予定のNASAのKepler [nasa.gov]は、これを捉えることができる能力を持つことになります。
直接観測についても、NASAのTPF [srad.jp]やESAのDarwin [esa.int]の打ち上げが予定されています。その前には、SIM [nasa.gov]やGaia [esa.int]によるアストロメトリも行なわれます。地球型系外惑星発見の報もそう遠くないように思われます。
Re:観測技術 (スコア:1)
Keplerを使えば、トランジットで地球程度の惑星が検出出来るということのようなので、これが一番高感度という理解で良いでしょうか?
次が1桁落ちでドップラーシフト?
Re:観測技術 (スコア:1)
トランジットの観測にそれほど高精度の機材を必要としないのは事実ではあるんですが。トランジットは公転面によっては観測できませんし、たとえ公転面が好都合でも、月食や日食を考えてみるとわかるように、そう頻繁に起きるわけではありません。それに、各望遠鏡には他の仕事もあります。
だからこそ、アマチュアのネットワークに頼ろうとか、専属の宇宙望遠鏡を安く作ろう(Keplerは、"Faster, Better, Cheaper"をモットーに掲げたDiscovery計画の一環です)とかいう話が出るのでしょう。
実際、今までに見つかっている系外惑星のほとんどがドップラー・シフトでの発見であるわけですし。
#観測機器の精度でいうならば、直接観測をできる能力をもつTPFやDarwinのほうがが遥かに上になるはずですしね。
Re:観測技術 (スコア:1)
んで、木星と同じくらいの公転日数の巨大ガス惑星があれば、そこには地球型があるかもーてな話でしたよね。
# NHKのうろ覚え(^^;
そういう所を重点的に調べたのかしら?
Re:観測技術 (スコア:1, 参考になる)