HD DVD を標準として扱い、非標準のデバイスのサポートは別途追加料金が必要、というのはそれほど不当だとは思えません。
Windows Media Player の一件と異なるのは、マイクロソフトが普及させようとしているモノが自社の独占的な製品ではなく、業界団体の作っている規格であるという点です。同様に PC/AT 用の Windows と PC-9800 (PC-9801/9821) シリーズ用の Windows で価格やサポートに差があっても、それは不当では無かったでしょう。
> 同様に PC/AT 用の Windows と PC-9800 (PC-9801/9821) シリーズ用の Windows で価格やサポートに差があっても、それは不当では無かったでしょう。
確かにこの2つの例については、価格差の説明ができますので、独禁法の適用は免れると思います。 けれど、今回の件では、OEM先によって違ったWindowsを開発するわけではなさそうですから、これらの例を今回の件に適用できないと思います。 (BD版のWindows, HD DVD版のWindowsがあったとしても、両方のメディアの価格差というには30ドルは大きい値ですし)
> Windows Media Player の一件と異なるのは、マイクロソフトが普及させようとしているモノが自社の独占的な製品ではなく、業界団体の作っている規格であるという点です。
CNETの記事の最初の部分: Microsoft is offering cash incentives called coupons to computer makers that sell personal computers with HD-DVD drives, a next-generation DVD format the software behemoth is supporting over rival Blu-ray disk, Electronic Engine
形振り構わないマイクロソフト (スコア:5, 参考になる)
ここまでしてむりやりな行動に出ているのは、Xbox360のあまりに酷い負け方によって家電攻略が大幅に後退してしまいまった事、BD陣営がiHDを蹴った(BDAは多数決の合議制なので、投票で却下となった)ことによって、BD(BD-Java)
確かに一瞬 (スコア:4, 参考になる)
>>今回のも明らかに抵触すると考えられるのですが
確かに一瞬独占禁止するのではと思われますが、
割引サービスであるので独占禁止法には全然引っかかりません。
なんかうまい事やったなと言う感じです。
>>Xbox360のあまりに酷い負け方
負けると言う言葉は、相手がいる事が前提です。
ただ戦略的には「成功」と言えないXBOX360ではあります。
>>HD DVD版のVISTAが供給されるのか等の問題もあります。
現在の段階では 「DVD-rom」と「CD-rom」でリリースされます
Re:確かに一瞬 (スコア:1)
不当な競争? (スコア:2, 興味深い)
メディアによって値段が違うのはよくあることだと思うんだけどなぁ。たとえばVHS版とDVD版で価格や発売日、ついている映像特典が違うなんてこともあるわけですし。このキャンペーンが不当だとされるなら、コンテンツホルダーがコンテンツをパッケージとして販売するに当たり両規格で同等の扱いをしなければならないなんてことになりかねません。
HD DVD を標準として扱い、非標準のデバイスのサポートは別途追加料金が必要、というのはそれほど不当だとは思えません。
Windows Media Player の一件と異なるのは、マイクロソフトが普及させようとしているモノが自社の独占的な製品ではなく、業界団体の作っている規格であるという点です。同様に PC/AT 用の Windows と PC-9800 (PC-9801/9821) シリーズ用の Windows で価格やサポートに差があっても、それは不当では無かったでしょう。
屍体メモ [windy.cx]
Re:不当な競争? (スコア:2, 参考になる)
日本の独占禁止法では、同じ商品を相手先によって変更すること(差別価格)を不公正な取引方法として制限してます(独禁法のガイドライン [jftc.go.jp])。
今回の件では、商品=OEM供給するWindowsは、OEM先がHD DVDやBDをサポートしようが同じです。さらにキャッシュバックによって、HD DVDの仲間にならない企業がPC業界で不利な条件下の競争を強いられる可能性が高いわけで、かなり黒っぽいと思います。
もしMSが独禁法の適用を免れようとするならば、OEM先によって、Windowsの開発・製造コストが異なることを合理的に説明する必要があるでしょう。
> メディアによって値段が違うのはよくあることだと思うんだけどなぁ。
> 同様に PC/AT 用の Windows と PC-9800 (PC-9801/9821) シリーズ用の Windows で価格やサポートに差があっても、それは不当では無かったでしょう。
確かにこの2つの例については、価格差の説明ができますので、独禁法の適用は免れると思います。
けれど、今回の件では、OEM先によって違ったWindowsを開発するわけではなさそうですから、これらの例を今回の件に適用できないと思います。
(BD版のWindows, HD DVD版のWindowsがあったとしても、両方のメディアの価格差というには30ドルは大きい値ですし)
> Windows Media Player の一件と異なるのは、マイクロソフトが普及させようとしているモノが自社の独占的な製品ではなく、業界団体の作っている規格であるという点です。
キャッシュバックでは、MSがWindowsの独占的地位を利用した差別価格という手法を使おうとしている点が問題になるわけで、普及させようとしている技術が、自社規格か業界標準かは関係ないです。
#えんえんと日本の法律の話をしたけど、実際にはアメリカ法になるのかな?
Re:不当な競争? (スコア:1)
今回のCNETの記事を読んだ限りは、相手先によって価格を変更している訳でないようです。
ドライバーという名のクーポンがついているので、クーポンの対象外ではその利益が受けられないというだけみたいです。
キャッシュバックはない。
#タイトルの割引って表現が間違いだよね。
Y.HIROSI
Re:不当な競争? (スコア:1, 興味深い)
さすがのMSも、OEM供給先のHD DVD/BDドライブの採用に関わらず、
表面的なWindowsの価格は同じにするでしょう。
表面価格の変更は余りにあからさますぎますもん。
> ドライバーという名のクーポンがついているので、クーポンの対象外ではその利益が受けられないというだけみたいです。
# ドライバーという名のクーポンとは、元記事のどの部分でしょうか?
# 原文を当たってみましたがよく分かりませんでした。
いずれにせよ、クーポンはHD DVDドライブを採用したPCメーカーにのみ利益を与えるものですよね?
これが本当にあるなら、HD DVD採用メーカーに対してWindowsの価格を下げたのと同じ効果がありますから、
実質的に値下げしたことと等価と判断して良いと思います。
割引という表現もそれほど間違いじゃないのでは。
ところで、Engadgetの記事では、東芝-MS間の2社間でライセンスを独占的に提供している可能性を
指摘していましたが、もしそうなら東芝のライセンスの仕方が変な気がします。
HD DVDのライセンスが元祖DVDと同様にライセンスプールに入るとすると、MSだけに対して独占的に
ライセンスプールに入ったHD DVDのライセンスを安価に提供することは難しいし、
それこそ独禁法に抵触する可能性があるのではないかと。
DVDフォーラムではHD DVDのライセンスは元祖DVDと別管理になっているのかな?
Re:不当な競争? (スコア:0)
Re:不当な競争? (スコア:1)
確かにインセンティブでしょうけど、キャッシュバックはないでしょう。
「キャッシュバック」は間違った表現ですよね。
># ドライバーという名のクーポンとは、元記事のどの部分でしょうか?
># 原文を当たってみましたがよく分かりませんでした。
クーポンというのが日本語の記事にも英語の記事のもあるのは良いですね。
そのクーポンが(OS標準の)ドライバーとうい形で提供されているというのは私の判断です。
>いずれにせよ、クーポンはHD DVDドライブを採用したPCメーカーにのみ利益を与えるものですよね?
>これが本当にあるなら、HD DVD採用メーカーに対してWindowsの価格を下げたのと同じ効果がありますから、
>実質的に値下げしたことと等価と判断して良いと思います。
>割引という表現もそれほど間違いじゃないのでは。
いや、間違いじゃないかな?
実際にその表現に引きずられて変な方向へ話が進んでいる議論の流れがこのストーリーの中にいくつかあります。
あたかもMSと金銭のやり取りがあるような誤解など。
それに、現在ハードを購入するとそれ用のドライバーがついてくる事が多いですよね。PCメーカーが独自の拡張でPCを売る場合はWindows用の専用ドライバーが当然の様に付加されていますよね(ドライバーCDのついていないメーカPC最近見た事ない)。
それらに対しても不当な価格調整を行われたと主張しますか?
ちなみにクーポンやキャッシュバックは正当な商行為である事はよろしいですよね。MSは独占的地位を持っているから、それを行使する場合は不当になる可能性がありますが、今回は不当なの? BDのドライバーを排除している訳ではないよね。
PS.
東芝問題はまだよく分からないからパス
Y.HIROSI
Re:不当な競争? (スコア:0)
> 「キャッシュバック」は間違った表現ですよね。
確かにcash incentiveをキャッシュバックと訳すのは、多少違うかもしれません。
ただ、価格の割引という意味では共通ですし、原文もその意図で書かれていると思っています。
CNETの記事の最初の部分:
Microsoft is offering cash incentives called coupons to computer makers that sell personal computers with HD-DVD drives, a next-generation DVD format the software behemoth is supporting over rival Blu-ray disk, Electronic Engine
Re:不当な競争? (スコア:1)
いいえ違います。
MSは同じ物を同じ条件で売っているだけです。(販売方法による違いがあるので、基本できにですが)値引きはありません。意味も違います。
>ハードウェアのドライバーをクーポンというのは、それこそ間違いでしょう。
>もしその通りならば、(device) driverと言う言葉が記事にあるはずですが、ありましたか?
>または、どこかの辞書にcouponまたはcash incentiveがdriverを指すという定義があるのでしょうか?
前にも言った通り、そこは私の判断です。
記事にその通り書いてある必要もありませんし、辞書に書いてあるかどうかも関係ありません。
あるハードについて最初から動かせるようになっているだけで、そのハードを使用している者にとってはそのクーポンがついているのと同じだと言っているのです。
>> それに、現在ハードを購入するとそれ用のドライバーがついてくる事が多いですよね。
>これはOS標準のドライバー・ライブラリの場合とは違うでしょう。
意味が分かりません。
OS標準のドライバーと、後付けのドライバーが違うのは当たり前です。
そう言う違う物が普通に存在しているので、違って当たり前です。
それがどうしたのでしょうか? OSは標準ですべてのドライバーをそろえる事はないという結論が出るだけですよね。
>その場合でもHD DVD/BD搭載によって違うWindowsが提供されるとは考えにくいです。
>例えば、Windows for DVD+R/RWとかはありませんでしたよね?
これも意味が分かりません。
「HD DVD/BD搭載によって違うWindowsが提供される」などどこから出てきたのですか?
当然MSが提供するのは基本的にHD DVDのだけでしょう。
そして現在のPCを見れば分かるように、各PCメーカーが独自のドライバーをそれに追加して売っている。とうぜん、そのメーカにMS自身が入っている場合もある。
今の状況と、次に出てくる物の状況は同じでしょう。そして今の状況は合法でしょう。
>cash incentive, coupon, キャッシュバック、いずれの割引行為も差別価格に当たる可能性はあります。
>行為だけで、独禁法に抵触するかしないかは判断できないんですよ。
可能性があるだけでは違法性はありません。さらに、可能性があると言っても世間でそれらの行為が違法である率はかなり低いので、そんな可能性などほとんど無意味です。
判断できない場合は当然違法性はありません。#少なくとも日本やアメリカの法律では。
>本当にMSがHD DVDのメーカーにWindowsの価格を割り引いて提供するなら、黒に近い灰色だと思います
前に言った通り、価格の割引はありませんからそのような理由は無意味です。
さらに前記のように判断できないと言っているなら違法ではありません。
そのレベルで「黒に近い灰色だと思います」と言われても、本当に(感情レベルで)思っているだけでしかありません。
一歩譲ってたとえ割り引いて提供したってそれだけでは何の問題もない。もっと言えば気に入らない相手を不利な立場に追い込んだってよいのだ。嫌がらせだってOK。
必要なのは、そう言う行為があったという事でなく、その行為が違法性を帯びるレベルへ達しているかという事。
つまり、MSがBDをサポートする義務があるのに、独占的な地位を利用して他人へ不当に妨害を行うか、不当な利益を得るためにそれをしない事を証明する必要がある。
そう言う物を示せますか?
Y.HIROSI