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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
みずほ証券のシステムは? (スコア:2, 興味深い)
あり得ない注文を受け付けるみずほ証券のシステムにもかなり問題があるのではないですか?
ストップ安の価格も、発行済み株式の総数も分かっているんですから、証券会社のシステムでエラーにすれば今回の不祥事は起きなかったはずです。
なぜあり得ない注文が通るシステムを使っていたのでしょうか…
一応警告は出たらしいけど、あり得ない数字なら警告ではなくエラーにするべきでしょう。
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:0)
理論的・一般的に「あり得ない」入力をする事と、入力可能なデータとしての「あり得ない」は別ですから、
本件のような前者のパターンで、妥当でないとして警告にするのは別におかしい事ではないでしょう。
むしろ今回の件では、前者の場合の「あり得ない」に対してちゃんと警告出してるんだから、
設計としてはまともな方だと思いますよ。
#警告の出し具合にもよるとは思うけど
まぁ、現行の仕様の見直しとか改修とかは行われるでしょうけどね。
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:5, 参考になる)
視点としては非常に良い着眼点だと思います。しかし、何をもって「一般的にありえない入力」とするか、また「入力可能なデータとしてありえない入力」とするのか結構難しい思います
例えば、一般的な証券会社のホールセール部門(野村證券のような総合証券の法人部門やみずほ証券のような法人専業の投資銀行)のトレーディングシステムは、どこもトレーダーごとに規定された限度額があって、これを上回る発注はできないようになっています(トレーディングシステムを使わず、取引所直結の端末ならば可能だが)。例えば、かつてNTT株が上場した頃多発した、取引単位が1株だったNTT株を10株注文するつもりで(当時の一般的な取引単位は1000株だった)10万株を発注するようなミスは、(発注株数x発注単価≦トレーダーの限度額)という制限があればシステム的に対応できます。また極端に安い株価での発注も、日本の証券取引所では値幅制限がありますし、トレーディングシステム上も発注単価のチェックを行う仕組みはあります
しかし、今回の場合には初値がまだ決まっていない段階、つまり特別気配値の段階で極端に安い値段で大量の売り注文を出してしまったために、トレーディングシステム上の制限も、取引所のシステム上の制限を越える発注を行うことが可能になってしまったわけです。しかし、現実的には決済不能(フェイル)な取引なわけです
では、株数で制限をかけてしまえばいいのではないか、というのが根っこのACさんの意見なわけですが、株数で制限をかけるには次のような手段があり、それぞれに問題があります
まず、株式総数で制限をかける手段です。ジェイコムの場合、株式総数は5万株なので今回のような67万株という誤発注に対しては対応可能です。しかし、株式総数は実際に発行されている株式の数ではないので、やはり実際に発行されている発行済み株式数の4倍の株式を売ることは可能になってしまいます
それでは、発行済み株式数で制限をかける方法ではどうでしょうか? ジェイコムの場合発行済み株式数は1万2500株であり、実際に発行されている株式なので一応正当なように思えます。しかし、発行済み株式数は有償増資、株式分割(無償増資)、転換社債型新株予約権付社債(いわゆる転換社債)や新株予約権(いわゆるオプション)の行使による転換、種類株式の転換、端株の発生など様々な要因で日々変化するので、こういったデータを入力するのは現在の体制では不可能と言えます。また、実際に市場で流通している株式は発行済み株式よりも少ないので、やはりこの制限では問題があります
では、上場時の売り出し株式の数で制限を行うというのはどうでしょう? ジェイコムは公募増資と売り出しにより、上場時に3000株を売り出すことにしていたので、3000株で制限をかけるというのは、上場日には誤発注を防ぐ手段にはなります。しかし、上場後に大株主が売り出したりしたら、この制限の意味はありません
実際には、上場当日に市場に流通可能だった株式は、目論見書によるとロックアップ条項による制限や、オーバーアロットメントによる売出し予定を差し引くと、およそ2800株程度であったと予想されます。これが誤発注時の「一般的にありえない入力」の限度、発行済み株式数の5万株が「入力可能なデータとしてありえない入力」だと言えます。新興市場で流通する株式数は、東証一部に比べて考えられないほど少ない流通数なので、システム的に警告を出すような仕様にしていても、トレーダーは惰性で警告を無視するような状況は考えられます。従って何らかの手段で「ありえない発注数」を完全に制限するトレーディングシステムの仕様があってもよい気がします。しかし、実際には株式数で制限するには以上のような問題点があるわけで簡単にはいかないでしょう
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:1)
とすると多額の含み損を抱えるような売買はできないようにシステムを組むことは可能でしょう。
戦略的な売買の場合もあるので、ある額以上の含み損を抱える場合は、その額に応じた「責任を取れる上司」のパスワード入力を求めるようにしておけば安全だと思います。
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:1)
今回はみずほ側(発注)のシステムはお粗末だったといえるかもしれないし、あなたの言うような対策が有効だと思われますが、親コメントの方は東証側(受注)の対策の難しさを論じているようにも見えます。