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村上隆『金・銀・銅の日本史』(岩波新書)の「おわりに」に、以下のような記述があります。
ノート型パソコン1トンあたり、金92グラム、銀183グラム、銅36キログラムも含まれるといわれる。〔中略〕 驚くべき勢いで台数を伸ばしている携帯電話も、〔中略〕約1トン(1万個)あたり、金が280グラムも含まれているという。
実際の金鉱山では、1トンあたり30グラムで採算が取れるそうです。2003年の統計によると、電機通信機・機械部品に使われている金は130.5トンで、我が国の金の消費量272.5トンの47.9%を占めるとか。
個人的に「意外だな」と思ったのが銀の消費で、デジカメの普及で減ったとはいえ、消費量2708トンのうちのほぼ50%にあたる1329トンが写真感光用として消費されているそうです。
しかしまあ、いったん微細加工した物を再加工可能な状態にまで集めるには、増大したエントロピーを減らすだけのエネルギーが必要で、エネルギー・コストの高い日本国内で採算が取れるかどうかは別の難しさがあると思いますが。
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
比較対象が (スコア:1, すばらしい洞察)
存在量なら(たとえば鉱脈でない場所の砂や石の中とか、あるいは海水中などにも)
もうすこしあると思います。
そして、かきあつめるのが困難であるところの都市鉱山のメタルの量と
「現有埋蔵量」を比較するのは不公平な誇張です。。。
と言ってみたかった。
Re:比較対象が (スコア:4, 参考になる)
金の鉱石だと採算ラインは1トン当たり5g前後(金相場などに依存)ですが、一般的な電化製品の廃棄物中に
含まれる金でも1トン当たり数から10g、精密機器類(携帯電話やPCの基板等)だと100-200gにも達します。
そんなわけで、廃電化製品をまとめて引き取って、全部鋳潰して貴金属類を抽出するだけでも生半可な鉱山より
高効率で回収可能です。
#予想されるように、当然この手の回収・抽出をやっている企業は既にあります。
今後回収 -> 再資源化のルートが確立できると、効率が上がりますんで採算ベースに乗ってくる金属種は増えるかと。
意外と身近な貴金属 (スコア:2, 参考になる)
村上隆『金・銀・銅の日本史』(岩波新書)の「おわりに」に、以下のような記述があります。
実際の金鉱山では、1トンあたり30グラムで採算が取れるそうです。2003年の統計によると、電機通信機・機械部品に使われている金は130.5トンで、我が国の金の消費量272.5トンの47.9%を占めるとか。
個人的に「意外だな」と思ったのが銀の消費で、デジカメの普及で減ったとはいえ、消費量2708トンのうちのほぼ50%にあたる1329トンが写真感光用として消費されているそうです。
しかしまあ、いったん微細加工した物を再加工可能な状態にまで集めるには、増大したエントロピーを減らすだけのエネルギーが必要で、エネルギー・コストの高い日本国内で採算が取れるかどうかは別の難しさがあると思いますが。
Re:意外と身近な貴金属 (スコア:4, 参考になる)
もっと低いですよ。たとえばここの記述を見てもらうとわかるとおり、世界的な平均値はもっと低くなっています。
http://www.smm.co.jp/metal/hishikari.html [smm.co.jp]
>微細加工した物を再加工可能な状態にまで集めるには、増大したエントロピーを減らすだけのエネルギーが必要で
逆逆。
微細加工することでエントロピー的には低い状態になっている(その分微細加工にはエネルギーが要る)。
微細加工されたものを集めるのは、単に潰すだけだから(そこのエントロピーだけ見れば)微細加工より低いエネルギーで可能。
#実際には途中経路も関係するからそう簡単ではないけれども。
Re: (スコア:0)
何かが間違ってませんか?
Re:意外と身近な貴金属 (スコア:1)
>>ノート型パソコン1トンあたり、金92グラム、銀183グラム、銅36キログラムも含まれるといわれる。〔中略〕
ちなみに1トン=1000kgだよ。
Re: (スコア:0)
完全に見間違えてました。面目ない……。