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我々は日本語だけですべての教育を受けられ、生活できる幸せを もっと考えてもよいでしょう。
韓国語はよく似てるけど、日本人が韓国語を勉強しないで理解できるかというと全然そんなことないです。
で、思ったのは、日本語に似た言語はすべて「方言」という捉え方をしているからじゃないか、と思うのです。(あるいは、日本語という単一の言語は存在しなくて、われわれがふだん「方言」と呼んでいる、諸言語の総称が「日本語」なのではないか)。だから、実際には日本には、互いに近い関係にある様々な言語があるんだけど、それを「方言」だとみなすものだから、近い関係にある言語があたかもないかのように見えてしまう。
で、近代以降は、国家政策として言語の統一がはかられましたので、その成果として、標準語が本流の日本語で、方言はその亜流というか傍系であるという感覚を持つ人が現れるに至った、と。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
せめて記録だけでも (スコア:2, 興味深い)
本当はその言語を話す集団が存続できれば一番良いはずなんですが。
主に、その言語圏では生活を完結できないというような
経済的な理由からマイナーな言語は失われてゆくのでしょうね。
# 世界の言語の90%が100年以内に消滅するという予想もあ
日本でも (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:日本でも (スコア:2, 興味深い)
その通りではあるでしょう。現に、かつて存在していたアイヌ語は
実質的に失われてしまいましたし、日本語の亜種ともいうべき各地
の方言も薄れつつあります。
それと同じ事が地球規模で起こりつつあるというとに対して、
せめて、今我々が話している言葉には生き残ってもらいたい
と思わずにはいられません。
Re:日本でも (スコア:3, 参考になる)
日本国内で使われている言語は、手話を入れて15語。
日本語を話す人口が圧倒的に多いですが、第二位のKoreanが5%もおります。
他、アイヌはもちろん、沖縄「方言」は、各種島ごとに異なっていて、
その違いは「言語レベル」という分類のようです。
たとえば、一口に「沖縄方言」と言っても、
「いらっしゃいませ」(標準語)に対して
「めんそーれ」(沖縄本島)
「おーりとーり」(八重山諸島)
「んみゃーち」(宮古島)
「おじゃりやれ」(大東諸島)
ここまで違うと、確かにくくりきれませんね。
ついでに、
「いもりんしょれ」(奄美)
ってのも挙げときましょう。
ここは、単一民族どころか、意外に多文化な国です。
Re:日本でも (スコア:2, すばらしい洞察)
歴史的には標準語の方が亜種だと思うけど。
うじゃうじゃ
Re:日本でも (スコア:2, 興味深い)
韓国語はよく似てるけど、日本人が韓国語を勉強しないで理解できるかというと全然そんなことないです。
で、思ったのは、日本語に似た言語はすべて「方言」という捉え方をしているからじゃないか、と思うのです。(あるいは、日本語という単一の言語は存在しなくて、われわれがふだん「方言」と呼んでいる、諸言語の総称が「日本語」なのではないか)。だから、実際には日本には、互いに近い関係にある様々な言語があるんだけど、それを「方言」だとみなすものだから、近い関係にある言語があたかもないかのように見えてしまう。
で、近代以降は、国家政策として言語の統一がはかられましたので、その成果として、標準語が本流の日本語で、方言はその亜流というか傍系であるという感覚を持つ人が現れるに至った、と。
Re:日本でも (スコア:2, 参考になる)
日本語と琉球語は奈良時代ぐらいに分かれ始めたと言われてますね。語彙と文法の両方が共通している点で、数少ない親戚同士ということになっています。共通の祖語に遡る単語は文献や音韻対応で確認できますし。
# 砂の「スナ」対「シナ」とか、墓の「ハカ」対「パカ」とか
# 古語の「ヒラサカ」(=坂。cf.黄泉比良坂)由来の「サカ」対「ヒラ」とか
朝鮮語との関係は、文法は似通ってますが語彙に関しては漢語由来のものと渡来人がもたらしたものを除いて共通項が認められていないみたいですね。
大陸系のアルタイ諸語との語彙の違いを説明するのに江上波夫氏の騎馬民族征服説 [inoues.net]が引き合いに出されることもありますが、この説自体が賛否両論です。
また大野晋氏は南インドのタミル語に起源を求め、五七五七七も係り結びもタミル語起源だという日本語タミル語同系説 [amazon.co.jp]を展開しています。
閑話休題、方言ですが、日本語がかぶさる前の日本各地は言語の異なる諸集団がいて、それが日本語の方言に影響を与えた、という説もあります。一般に東日本方言は子音が優勢、西日本方言は母音が優勢と言われますし、平安・鎌倉期の文献には「関東の奴等は『せ』を『se』で発音するんだぜ~」みたいな話が載っていたりします。(※当時の「標準語」ではサ行はシャ音。時代は下って三重県の尾鷲に鉄道が引かれ駅ができた時、駅名を「おわし」「おわせ」どちらにするかで一悶着あったのも、現地の発音がまだ「おわしぇ」で、維新国家の「標準語」に適合しなかったため)
地名には古い音が残りやすいですから、同じ字でも東日本と西日本で読み方が違うものが結構目立ちます。たとえば「谷」は東日本では「ヤ」と読まれ、東京にも世田谷、雑司が谷、四谷、市谷、谷中とたくさんあります。鶯谷は「タニ」ですがこれは比較的新しい地名だとか。自治体名の「町」は東日本では多く「マチ」と呼ばれ、例えば東京都の五日市町(現あきる野市)も埼玉県の伊奈町も栗橋町もみんな「~マチ」であって「~チョウ」ではありません。一方四国南部や九州では「村」を「ソン」と読んだり、「原」を「ハル」と読んだりする地名が多いですよね。
何だかキリが無いのでこのへんで強引にまとめると、方言そのものが残せないとしたら、せめて地名ぐらいは古いものが残って欲しいなぁと思いつつ。
Re:日本でも (スコア:1)
これって、元は同じ言葉だったと思います
たしか、日本語の「は」って、元は「ぱ」と発音してたと聞きましたが?
やっぱり、方言ってのも、こうしてみると、記録して欲しいですね。真っ先に切り捨てられるとは思いますけど(苦笑)
ロゼッタストーン云々の前に、現代人用の資料として必須だと思うんで
(_ _)ZZZZzzzzz...... I'm sleepy
Re:日本でも (スコア:1)
その通りです。本土方言はp→f→hと変遷し、沖縄には古音が残ったわけですね。
その一方で沖縄本島方言あたりは母音が3つにまで減っており、ウ音がイ音に統合されてスナがシナになりました。
# 古い形質を残す一方で新しい形質を獲得した部分もある、
# グールド先生の言う「進化」の基本スタイルに忠実ですね。
Re:日本でも (スコア:1)
謹んで哀悼の意を表しつつコッソリpost。
Re:日本でも (スコア:2, 参考になる)
英語と日本語を両方使っている [metro-u.ac.jp] そうです。
英語を母語とする人は少数派であるにも関わらず、共通の言葉として使われたのは英語だそうで、
異なる言語間の接触で自然にあらわれた「接触言語」であるとのことです。
閉鎖せず人との関わりを持ち続ける限り、言語は変わらずにはいられないのではないでしょうか。
Re:日本でも (スコア:1)
その派生したものという印象を与えてよろしくないですね。
では、変種(英語のvarietyの訳)ではどうでしょう。
英語では、アメリカ英語、オーストラリア英語等、ある集団で
話されている英語はすべてvarietyの一つであり、正しい英語と
いうものはない、という話を聞いたことがあります。
「標準語」ももちろん日本語の変種の一つです。