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そもそもスイッチング素子1つを原子何個で作れるかっていうほうが先に限界が来ませんかね? 今のトランジスタがゲート長で数10nmのサイズで、原子1個が0.1nmくらいだったと思った。ゲート長が1原子より小さいってことはありえないとして。 集積度が1.5年で2倍ってことは長さ次元では1.5年で√(1/2)倍? てことは60年とは言わず30年もしないうちに限界が来るのでは?(計算間違ってたらごめん)
集積度を上げていくと量子的な振る舞いに影響されて情報が正しく取り出せなくなるんでしょう。だから「原始何個で作れるか」には熱力学や量子力学とか情報理論なんかも考慮しなければいけなくなると。
これって、「量子コンピュータのように一つの素粒子に複数の状態を重ね合わせるようなことをしても、エントロピーうんぬんで『情報の物理密度』のような理論的限界が存在し、どんなにブレイクスルーを繰り返そうが絶対に越えられない壁がある」ってことなのかもしれません。
もしも技術的なブレイクスルーで越えられるような壁なら
いわば光の速度のような本質的限界がある
って表現はかなり大げさですからね。
専門的知識はないので不適当なたとえだと思うけど、「情報も密度を上げすぎるとブラックホール化してまったく情報を取り出せなくなる」みたいな話じゃないですかね。詳しい人のつっこみプリーズ。
あと、ムーアの法則が関わっているのは
現在のペースのまま開発が続いた場合、75年から80年後にはこの限界に達する
の部分だけで、論文そのものの主題はムーアの法則と無関係なのでは。
多分議論の順番が逆というか, ムーアの法則は飾りに過ぎないんだと思います.
論文の主眼は, 光速とかプランクの定数を元に計算を行うための最小限の単位を求めることだと思います. 言い換えれば, マックスウェルの悪魔はどこまで小さくなれるかってことです.
この条件を満たすためには通常の物質ではとうてい不可能で, たとえば中性子星のような縮退状態の物質を絶対零度近くに冷却して基板として使い, その状態を維持するためにマイクロブラックホールを利用するなんていう超絶的技術が必要になるかもしれません. これは一見トンデモ的に見えますが, 現状の物理学の範囲に収まっているという点では超光速素子なんかよりは遥かに現実的ではあります.
とは言え2年で4倍というムーアの法則を適応しちゃうと, このレベルの超技術が今世紀中に実現しちゃうってことで. それはそれで面白いのかも.
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
なんで速度の限界? (スコア:1)
そもそもスイッチング素子1つを原子何個で作れるかっていうほうが先に限界が来ませんかね? 今のトランジスタがゲート長で数10nmのサイズで、原子1個が0.1nmくらいだったと思った。ゲート長が1原子より小さいってことはありえないとして。 集積度が1.5年で2倍ってことは長さ次元では1.5年で√(1/2)倍? てことは60年とは言わず30年もしないうちに限界が来るのでは?(計算間違ってたらごめん)
Re:なんで速度の限界? (スコア:2, 興味深い)
集積度を上げていくと量子的な振る舞いに影響されて情報が正しく取り出せなくなるんでしょう。
だから「原始何個で作れるか」には熱力学や量子力学とか情報理論なんかも考慮しなければいけなくなると。
うじゃうじゃ
もうちょっと深読み (スコア:2, 興味深い)
これって、「量子コンピュータのように一つの素粒子に複数の状態を重ね合わせるようなことをしても、エントロピーうんぬんで『情報の物理密度』のような理論的限界が存在し、どんなにブレイクスルーを繰り返そうが絶対に越えられない壁がある」ってことなのかもしれません。
もしも技術的なブレイクスルーで越えられるような壁なら
いわば光の速度のような本質的限界がある
って表現はかなり大げさですからね。
専門的知識はないので不適当なたとえだと思うけど、「情報も密度を上げすぎるとブラックホール化してまったく情報を取り出せなくなる」みたいな話じゃないですかね。
詳しい人のつっこみプリーズ。
あと、ムーアの法則が関わっているのは
現在のペースのまま開発が続いた場合、75年から80年後にはこの限界に達する
の部分だけで、論文そのものの主題はムーアの法則と無関係なのでは。
うじゃうじゃ
Re:もうちょっと深読み (スコア:3, 興味深い)
Re:なんで速度の限界? (スコア:2, すばらしい洞察)
多分議論の順番が逆というか, ムーアの法則は飾りに過ぎないんだと思います.
論文の主眼は, 光速とかプランクの定数を元に計算を行うための最小限の単位を求めることだと思います. 言い換えれば, マックスウェルの悪魔はどこまで小さくなれるかってことです.
この条件を満たすためには通常の物質ではとうてい不可能で, たとえば中性子星のような縮退状態の物質を絶対零度近くに冷却して基板として使い, その状態を維持するためにマイクロブラックホールを利用するなんていう超絶的技術が必要になるかもしれません. これは一見トンデモ的に見えますが, 現状の物理学の範囲に収まっているという点では超光速素子なんかよりは遥かに現実的ではあります.
とは言え2年で4倍というムーアの法則を適応しちゃうと, このレベルの超技術が今世紀中に実現しちゃうってことで. それはそれで面白いのかも.