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"本体を売ることで発生する赤字をソフトウェアや周辺機器で回収するビジネスモデル"と言うのを最初に広く流布したのはライターの後藤弘茂氏だったかと思います、成功しなかったXbox(初代)とドリームキャストから。
PS2もこれに該当すると散々流布し、当時の社長である久夛良木氏との対談でも質問をしていたが肯定されませんでした。
ニュアンス的にはビジネス上の秘密として否定もしなかった感じです、見事に引っかかったMSとSEGAと言うことになるのだろうか?
PS2も販売当初は赤字であったが割りと早い時期に黒字化していたそうです、当初の計画通りというところなのでしょうか?
私がそれを知ったのは元Sony社員からで、当時社内に回っていた月次情報でその事に触れていたとの事、ちなみにその時期に後藤弘茂氏はPS2赤字を連呼していて内心苦笑していたそうです。
SCEから公式にこのモデルであるという告知が出たことは一度も無いはずです、参考までに1つ上げておくと任天堂も同様、つまりコンシューマ機競争なかでこのモデルを採用したことがあるのはMS(XBOX/XBOX360)とSEGA(DC)のみで一見当たり前のように認知されている?けれど採用例は少なく成功例はさらに少ないです。
コンシューマ機におけるこのビジネスモデルで唯一の成功例はXBox360だけだと思います。
PS3は時間が掛かったようですがハード単体販売黒字化したのであればこのモデルでは無くなりましたね、Sony/SCE的には遅ればせながら予定通りなんだとは思いますが。
ゲーム機のようなプラットフォームビジネスでは本体とその他からの収入の合計を最大にする価格付けを行う事が重要になります。東京大学の大橋弘先生の分析によれば、本体を割安にして、その分ソフトウェアライセンス料金で収入をあげるというビジネスモデルはファミコン以降の殆どのゲーム機で採用されたビジネスモデルです。数少ない例外は3DOでして、3DO社はソフトライセンス料を他社の半額以下の3ドル("3do"llar)にし、本体を高めに設定したところ、本体を安くした他のハードに競争で勝てなかったとされています。出典は『モバイル産業論』東京大学出版会の第3章です。
このビジネスモデルを「本体が赤字で」と解釈すると事実と反するのは、本体が赤字か否かが本体がどれだけ売れるかに依存してくるからです。同じ開発費をかけた本体でも、100万台売れれば黒字だが、50万台では赤字というケースがあるとします。このとき、競争に勝ち多く売れたハードは本体が黒字になりますが、あまり売れなかったハードは本体が赤字のままになります。上記の例ではPS2もMSもSEGAも本体を割安に設定していたが、MSとSEGAは普及に失敗したため赤字のままであり、SONYは普及に成功したために黒字になっていたということでしょう。しかし、いずれの機種も、ソフトウェアライセンス料金からの収入を目当てにして、本体を割安に設定していた(ゲーム機は同等のコストの他製品よりもお買い得感がありますよね?)、というのはほぼ間違いないでしょう。
「製造原価が販売価格を上回り赤字」なのと「本体を割安」は別の話です。割安で黒字販売もあるのですから。「本体が赤字」は前者を指します。
元々「半導体の製造プロセス改善にともなって製造コストが下がるため、最終的には黒字化するけど、販売当初は赤字」という話じゃなかったっけ?つまり、ある程度以上数がさばけないと、どうがんばっても黒字にならないビジネスモデル。
いや、明確に否定されてるでしょ。久夛良木健氏が語る、ポストVHSを狙うPSXのコンセプト [impress.co.jp]から引用。
例え、トントンになったとしても、それでは次の投資ができない。僕らも、ソニーグループから潤沢な資金をもらって、PS1とかPS2とかPS3に投資しているんじゃない。自らもうけてたオカネでやっている。そのためには、ハードで損をするビジネスモデルはありえない。
# PSX…何もかも懐かしい。
後藤氏の記事をWatchしていますが『最終的には黒字化するけど』なんて話は当初まったくなかったかと。PS2黒字化が公表された後もそんな感じです。彼は2006年の記事 [impress.co.jp]ですらこう書いています。> ハードは赤字でも、ソフトに付帯する収入で元を取るというモデルが一般的だった。
【ビジネスモデル・・・】スレ主の言う通り実際にこのビジネスモデルを採用したのが3機種のみなら(じっさいそうみたいだけど)どこが一般的なんだかと言いたい面はありますね。
第6世代の家庭用据え置き機が出たのが1999-2001ぐらい 1998年11月 DC発売 2000年 3月 PS2発売 2001年 9月 GC発売 2001年11月 Xbox発売
久夛良木氏が否定した記事は2003年9月だから雌雄を決して勝利が確定した後に公開と言うところでしょう。
>PS3は時間が掛かったようですがハード単体販売黒字化したのであればこのモデルでは無くなりましたね、Sony/SCE的には遅ればせながら予定通りなんだとは思いますが。
散々機能削減して価値自体目減りしてる今のPS3と、セガのマシンを比較するのはフェアじゃないような気もしますけどね。XBoxはどうでしたっけか。
XBOX360も相当前に黒字化していた筈では?
まぁ、そうだね。しっかりと旧XBOXの失敗を生かして360では黒字化はもちろんそれ以外でも充分な成果を収めてると思います。
むしろ自分自身でその泥沼にはまっていったPS3の方がね…今さら逆ザヤ解消とか言われても既にSCEは債務超過の状態で本社に解体されるという醜態を晒してしまったわけだし今さら手遅れと言われても仕方がないでしょう
情報ソース元プリーズ
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
ビジネスモデル・・・ (スコア:4, 興味深い)
"本体を売ることで発生する赤字をソフトウェアや周辺機器で回収するビジネスモデル"と言うのを最初に広く流布したのはライターの後藤弘茂氏だったかと思います、成功しなかったXbox(初代)とドリームキャストから。
PS2もこれに該当すると散々流布し、当時の社長である久夛良木氏との対談でも質問をしていたが肯定されませんでした。
ニュアンス的にはビジネス上の秘密として否定もしなかった感じです、見事に引っかかったMSとSEGAと言うことになるのだろうか?
PS2も販売当初は赤字であったが割りと早い時期に黒字化していたそうです、当初の計画通りというところなのでしょうか?
私がそれを知ったのは元Sony社員からで、当時社内に回っていた月次情報でその事に触れていたとの事、ちなみにその時期に後藤弘茂氏はPS2赤字を連呼していて内心苦笑していたそうです。
SCEから公式にこのモデルであるという告知が出たことは一度も無いはずです、参考までに1つ上げておくと任天堂も同様、つまりコンシューマ機競争なかでこのモデルを採用したことがあるのはMS(XBOX/XBOX360)とSEGA(DC)のみで一見当たり前のように認知されている?けれど採用例は少なく成功例はさらに少ないです。
コンシューマ機におけるこのビジネスモデルで唯一の成功例はXBox360だけだと思います。
PS3は時間が掛かったようですがハード単体販売黒字化したのであればこのモデルでは無くなりましたね、Sony/SCE的には遅ればせながら予定通りなんだとは思いますが。
Re:ビジネスモデル・・・ (スコア:2)
遅れたら予定通りとは言わないし、当初から「機能を削った上で黒字化」を予定してたんですかね。
PS2機能削減は予定通り(少なくともハードウェアチップとしては)でしょうけど。
#未だに初期型買い換えられないジレンマ
Re:ビジネスモデル・・・ (スコア:2, 興味深い)
ゲーム機のようなプラットフォームビジネスでは本体とその他からの収入の合計を最大にする価格付けを行う事が重要になります。
東京大学の大橋弘先生の分析によれば、本体を割安にして、その分ソフトウェアライセンス料金で収入をあげるというビジネスモデルはファミコン以降の殆どのゲーム機で採用されたビジネスモデルです。
数少ない例外は3DOでして、3DO社はソフトライセンス料を他社の半額以下の3ドル("3do"llar)にし、本体を高めに設定したところ、本体を安くした他のハードに競争で勝てなかったとされています。
出典は『モバイル産業論』東京大学出版会の第3章です。
このビジネスモデルを「本体が赤字で」と解釈すると事実と反するのは、本体が赤字か否かが本体がどれだけ売れるかに依存してくるからです。
同じ開発費をかけた本体でも、100万台売れれば黒字だが、50万台では赤字というケースがあるとします。
このとき、競争に勝ち多く売れたハードは本体が黒字になりますが、あまり売れなかったハードは本体が赤字のままになります。
上記の例ではPS2もMSもSEGAも本体を割安に設定していたが、MSとSEGAは普及に失敗したため赤字のままであり、SONYは普及に成功したために黒字になっていたということでしょう。
しかし、いずれの機種も、ソフトウェアライセンス料金からの収入を目当てにして、本体を割安に設定していた(ゲーム機は同等のコストの他製品よりもお買い得感がありますよね?)、というのはほぼ間違いないでしょう。
Re: (スコア:0)
「製造原価が販売価格を上回り赤字」なのと「本体を割安」は別の話です。
割安で黒字販売もあるのですから。
「本体が赤字」は前者を指します。
Re:ビジネスモデル・・・ (スコア:1, 参考になる)
元々「半導体の製造プロセス改善にともなって製造コストが下がるため、最終的には黒字化するけど、販売当初は赤字」という話じゃなかったっけ?つまり、ある程度以上数がさばけないと、どうがんばっても黒字にならないビジネスモデル。
いや、明確に否定されてるでしょ。久夛良木健氏が語る、ポストVHSを狙うPSXのコンセプト [impress.co.jp]から引用。
# PSX…何もかも懐かしい。
Re:ビジネスモデル・・・ (スコア:1, 興味深い)
後藤氏の記事をWatchしていますが『最終的には黒字化するけど』なんて話は当初まったくなかったかと。
PS2黒字化が公表された後もそんな感じです。
彼は2006年の記事 [impress.co.jp]ですらこう書いています。
> ハードは赤字でも、ソフトに付帯する収入で元を取るというモデルが一般的だった。
【ビジネスモデル・・・】スレ主の言う通り実際にこのビジネスモデルを採用したのが3機種のみなら(じっさいそうみたいだけど)どこが一般的なんだかと言いたい面はありますね。
第6世代の家庭用据え置き機が出たのが1999-2001ぐらい
1998年11月 DC発売
2000年 3月 PS2発売
2001年 9月 GC発売
2001年11月 Xbox発売
久夛良木氏が否定した記事は2003年9月だから雌雄を決して勝利が確定した後に公開と言うところでしょう。
Re:ビジネスモデル・・・ (スコア:1)
>PS3は時間が掛かったようですがハード単体販売黒字化したのであればこのモデルでは無くなりましたね、Sony/SCE的には遅ればせながら予定通りなんだとは思いますが。
散々機能削減して価値自体目減りしてる今のPS3と、セガのマシンを比較するのはフェアじゃないような気もしますけどね。XBoxはどうでしたっけか。
Re: (スコア:0)
XBOX360も相当前に黒字化していた筈では?
ひっかかったのはMSでなくSCE自身だろ (スコア:0)
まぁ、そうだね。
しっかりと旧XBOXの失敗を生かして360では黒字化はもちろんそれ以外でも充分な成果を収めてると思います。
むしろ自分自身でその泥沼にはまっていったPS3の方がね…
今さら逆ザヤ解消とか言われても既にSCEは債務超過の状態で本社に解体されるという醜態を晒してしまったわけだし
今さら手遅れと言われても仕方がないでしょう
Re: (スコア:0)
情報ソース元プリーズ
Re: (スコア:0)