「お茶の水大、「ニセ科学批判」がらみで提訴される」記事へのコメント

んー

[Anonymous Coward]

一法律家です。名誉毀損訴訟は私の専門外ですがこの訴状を見るに損害額が（弁護士費用を除くと）150万円だそうですね。 「いよいよここじゃなくて、悪マニさんトコのネタになるのか･･･…(遠い目)」という書込みによって社会的評価が低下し名誉感情を害されて150万円相当の精神的損害があった などという主張は、裁判所はまず間違いなく認めないでしょう。そもそもこの名誉毀損は事実の摘示じゃなくて評価を摘示によるもの（原告代理人弁護士はこの点を間違えています。） でして、仮に損害があるとしても、前提となる事実についての①真実性又は②真実と信じるについての相当の理由のいずれかを証明することにより被告は勝てるのですが、この事件 ではおそらくそこまでやる必要はないでしょうね。

Re:んー

[Anonymous Coward]

一部何を言ってるのか分からない点がありますので理解できる点のみ反論いたしますと、大学の削除義務違反（過失）が認められるか否か（これが認められれば 「毀損」（法益侵害）はほぼ自動的に認められます。）はともかく、たとえこれが肯定されたとしても、その先でどうせ損害が認められるとしても雀の涙ほどしか 認められないはずです。20万円などという額はまず無理でしょう。原告側としては真実性の抗弁や相当性の抗弁（先に述べたものです。）について真剣に争ったと ころで太刀打ちできそうになく、むしろ原告の評判を下げかねないことはわかっているはずで、そうするとそういった議論になる前に適当なところで和解なり取下 げなりするのではないかということです。言葉足らずな点があり失礼いたしました。

Re:んー

[Anonymous Coward]

原告にとっては、恐らく賠償金の多寡の問題ではないです。

『大学が原告に対して公に謝罪する』という状況を、最も
求めているのだ、と私は考えています。

例えば、当該書き込みを削除した上で、当該サイトの存在
するURL（←大学の管理下にある）に【大学の謝罪文】が
掲載される状況などは、原告にとっては理想的でしょうね。
つまり、賠償ではなく名誉の回復が主目的だと思われます。