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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
論文/英文を読むのが面倒な人用の簡単なまとめ (スコア:5, 参考になる)
・LCDではバックライト光のうち,液晶を透過して表示に利用されているのはおよそ
5-10%でしかない.(以下のPDFのp38)
http://ewh.ieee.org/r6/scv/ce/meetings/NB_for_IEEE_Silicon_Valley_CE.pdf [ieee.org]
この大きな要因は直線偏光にするための偏光子による.
(直交成分は全部捨てられるため,原理的に半分以下の光しか透過しない)
・カラーフィルターでは光を完全にブロックできないため,完全に無発光にできず
コントラストが低い.
・他のディスプレイ技術はLCDほど低価格ではないなど,LCDを代替するのは難しい.
2. 要求される特性
・以上より,低コストで作れ,ハイコントラストで,さらに光の利用効率を上げることが目標.
3. 実際の構造(矢印は光を表す.|は透過性の基板,アルファベットはミラー)
オフ(黒)時(ズレると思いますんで適当にコピペして等幅フォントでご覧ください)
バ→ |→ ←B |
ッ→ |→ ←B |
ク→ ←A |画
ラ→ ←A |面
イ→ |→ ←B |
ト→ |→ ←B |
バックライトからの光はほとんどが透過,一部2次鏡Aに当たったものは反射して無駄になる.
透過した光は1次鏡Bで反射,バックライト方向に帰ってくるので透過光はゼロ.
オン(白)時(/は左下向きへの反射,\は左上向きへの反射ということで)
バ→ |→ /B |
ッ→ |→ /B |
ク→ ←A→ |→画
ラ→ ←A→ |→面
イ→ |→ \B |
ト→ |→ \B |
1次鏡Bに電圧をかけることでBがまがり,Bで反射された光の大部分は2次鏡Aへと
集光されることになる.Aに当たった光は反射し中央開口部を抜け,画面へと透過.
なお,視野角に関して憂慮されている方がいましたが,透過後にLCDと同様に拡散層
を用いることで同等以上の視野角は実現可能です(液晶も,そもそもの開口部は
そんなに大きくなく,最終的な拡散層で広げて全面を光らせていますので.また,
液晶で生じ得る偏光/偏光子の方向との兼ね合いによる視野角の制限はありません)
on-offやoff-onの遷移時間は約0.6ms.そこそこ速いので,バックライトを3色の
LEDにしてシーケンシャルに点灯,同期させてカラー化することが提言されています.
この場合はフィルターが要らないので輝度的には有利です.
4. 特徴
・偏光子が要らないので透過率が高い.
・光を遮る部分が現在の液晶素子に比べかなり少ないので透過率が高い.
・完全無透過が可能なので,ハイコントラスト.
・シリコン基板の単純かつ少ない回数のエッチング/蒸着で作れるため,LCDと同レベルの
製造コストの予定(まあ,DLPに比べ構造が非常に単純なので,LCD並みかどうかは
ともかく確かにコストはかなり安そう)
5. 論文に書かれている問題点
・駆動電圧が高い
ミラーを曲げる部分で駆動電圧が現在120V.電流は要らないものの,やはり高電圧を
使うのは好ましくない.一応今後デザインの最適化で低減できるだろう,とは言っている
ものの未知数.
流し読みしたところではこんな感じです.
流し読みですので間違ってるかもしれませんので,気になる方は原文の方を.
Re:論文/英文を読むのが面倒な人用の簡単なまとめ (スコア:1)
社名変更したら?(笑)